家庭菜園初心者に最適! 4月に植える野菜5選【畑は小さな大自然vol.75】

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家庭菜園初心者に最適! 4月に植える野菜5選【畑は小さな大自然vol.75】

連載企画:畑は小さな大自然

家庭菜園初心者に最適! 4月に植える野菜5選【畑は小さな大自然vol.75】
最終更新日:2020年03月24日

こんにちは、暮らしの畑屋そーやんです。いよいよ春本番ですね。ホームセンターなどでもたくさんの夏野菜の苗が並びだす頃です。ただ急に夜間の温度がグッと下がることもあり、トマトやナス、キュウリなどの夏野菜を植えるにはちょっとまだ安心しきれない時期でもあったりします。そこで今回は4月中に植えても比較的安心で、家庭菜園初心者にも育てやすい野菜を5つ選んで見ました。プランターで栽培する際のポイントも載せていますので、ぜひ参考にしてください。

4月に種まきや苗の植え付けが可能で、初心者にも育てやすいものを5つご紹介します。ただし種まき時期と収穫時期は関東以南の温暖地を基準としています。また品種によっても前後しますので、あらかじめご了承ください。

トウモロコシ

うちの体験農園でも人気な野菜のひとつがトウモロコシ。新鮮なほど甘みが強いので、皆さんびっくりされます。お庭で育てたトウモロコシで、ぜひ収穫したてを味わってみてください。

種まき時期:4月中旬〜5月
収穫時期:7月

トウモロコシはまとめて植えるのがポイント

トウモロコシの実の先端からヒゲのように生えているものは雌しべで、トウモロコシの株の一番上に咲く花が雄しべです。雄しべの花粉が風によって運ばれ、雌しべに付着することで、トウモロコシのヒゲの一本一本につながっている粒がそれぞれ膨れていく仕組みになっています。そのため受粉の効率を上げるために、トウモロコシを植え付ける際は同じ品種のものを10本以上まとめて植え付け、1列ではなく2列以上にして、受粉しやすいようにします。

トウモロコシの雄しべ

種まき・植え付けのポイント

隣の株や列と30センチ以上離れるように3〜4粒ずつ点まきします。この時、種同士の間隔は1センチほどとります。苗で植え付けてもよいですが、根を傷つけるとうまく生育しないので、注意して植えます。種まき直後は鳥に食べられたり、ほじくり返されたりしますので、刈った草を上に被せて見つかりにくくするか、糸を張って食べられないようにしましょう。

間引きを兼ねてヤングコーンを収穫

1株に実は2〜3本なりますが、基本的には初めになる一本だけを残し、2本目以降は早めに摘み取ります。若芽の状態で収穫したものはヤングコーンとして食べられます。根元からも分けつした脇芽が出てきますが、これはそのまま間引きせずに残した方が倒伏を防げますので、取らないようにしましょう。

害虫対策に雄しべは早めに刈り取る

トウモロコシは、アワノメイガというガの幼虫が実の中に入り込み、食べられることがあります。このアワノメイガはトウモロコシの雄しべにまずやってくると言われているので、雄しべが咲いたら、早めに摘み取るとアワノメイガの発生を最小限に抑えることができます。摘み取った際には一応、雌しべのところに花粉をすりつけて、人工授粉をしておくと安心です。

プランター栽培のコツ

トウモロコシもプランターで栽培可能ですが、深く根をはる野菜なので、できるだけ深めのプランターを選びましょう。またプランターだとまとまった数を植えにくく、受粉率が落ちやすいので人工授粉を行いましょう。

ダイコン

ダイコンはやせ地でもよく育ち丈夫なので、家庭菜園でも作りやすい野菜のひとつです。本来は秋まきの野菜ですが、品種を選べば春まきも可能です。地域ごとに伝統的な品種も数多くありますので、各地域の土質にあった品種を植えてみましょう。

種まき時期(春まき):4月〜5月上旬
収穫時期:6月

堆肥(たいひ)の入れ方やタイミングに注意

種まきの直前に堆肥を入れると、病気になったりスが入ることがあるので、入れずに育てるか、入れるときは3週間ほど前に入れて、土になじませてから種まきを行います。また加湿には弱いので、水はけの悪い場所では高めに畝を立て、土が硬い場所ではしっかり耕してから植えましょう。

種まきのポイント

春にダイコンを育てる場合は、春まき用の品種を選びます。30センチ間隔で3〜4粒ずつ点まきし、隣の列とは40〜50センチほど間隔をとります。発芽時に光を嫌うので、1センチほどしっかりと土を被せて、手で土を押さえます。

間引き

本葉が4〜5枚ほどの時期になったら、大きくて丈夫そうなものを2〜3枚残して間引きます。本葉が8〜10枚ほどになったら、1本立ちにしましょう。間引き菜も葉が柔らかくおいしいので、ぜひ食べてみてください。

春ダイコンの収穫は小さめ、早めを心がけよう

春の大根は成長も早い分、取り遅れるとスが入ったり、トウ立ちしたりするので、欲張って大きくなるまで待たずに、小ぶりなうちから早めに収穫しましょう。

プランター栽培のコツ

ダイコンはプランターでも栽培しやすいのでオススメです。プランターで栽培する場合は、深めのプランターを選ぶか、短くて太い品種を選ぶのもオススメです。

エダマメ

トウモロコシと並んで、収穫したてがおいしい野菜のひとつがエダマメです。こちらもやせ地でも育ちやすい野菜のひとつですので、ぜひチャレンジしてみてください。

種まき時期(春まき):4月中旬〜5月
収穫時期:6月中旬〜7月

粘土質のやせ地でよく育つ

マメ科のエダマメはやせた土地でも育ちます。逆に即効性の養分が多いと、茎葉は茂りますが実がなりにくいことがありますので、特に窒素肥料のやりすぎには注意しましょう。また水分を多く必要とし、保水力の高い粘土質の土を好みます。乾燥しやすい土質の畑では、ビニールマルチや草マルチを敷いて土が乾きすぎないように注意しましょう。

種まきのポイント

直径5センチ、深さ2センチほどの穴を掘り、そこに3〜4粒の種をまきます。隣の株とは20〜30センチほど離れるように間隔をあけてまいていきましょう。マメ類の種は鳥に狙われやすいので、発芽までは不織布や防虫ネットを被せておくとよいでしょう。本葉が出てきたタイミングで間引きを行い、2本立ちにします。

土の乾燥に注意

開花期は特に多く水分を必要とします。土が裸になっていると乾燥しやすいので、ビニールやイネ科雑草・ワラなどで株の周りを覆いましょう。開花期に雨が降らない場合はたっぷりと水やりします。

プランター栽培のポイント

エダマメはプランターでも栽培可能です。間引きが遅れると風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなりますので、間引きをしっかりと行いましょう。

バジル

バジルは生命力が旺盛で育てるのが簡単な野菜のひとつです。夏の間は1株から繰り返し収穫できるので、ぜひ畑に植えておきたい野菜です。

種まき・植え付け時期:4月中旬〜5月
収穫時期:7〜8月

種まき・植え付けのポイント

暑さには強いですが、寒さには弱いため遅霜などに注意して植えましょう。発芽適温が20〜30度なので種からでも栽培できますが、初心者には苗からが収穫も早くできて育てやすいのでオススメです。隣の株と30センチほど離して植えましょう。

頭頂部を摘んで、脇芽を伸ばす

10〜15センチほどに育った段階で、頭頂部を1センチほど摘み取り、脇芽を伸ばします。苗で植える場合は、初めから摘み取っておいても構いません。以降は25センチほどに育ってきた段階で、新芽の柔らかい部分を収穫していきます。下の大きい葉は収穫すると株の勢いが弱くなるので注意しましょう。

花芽は早めに摘み取る

花が咲いてしまうと、香りが落ち、葉も硬くなるので、花芽が出てきたら早めに摘み取ります。

プランター栽培のポイント

バジルはプランターでの栽培も容易です。ただベランダなどの雨が当たらず乾燥しやすい環境では、アブラムシやハダニが発生することがありますので注意しましょう。水やりの際に葉に水をかけておくだけでも予防になります。

インゲン

インゲンはエダマメと同じくマメ科の植物で、マメ科の中では比較的肥えた土を好む方ですが、初心者でも育てやすい野菜のひとつです。ただしセンチュウの被害が見られる畑では、インゲンを植えることでセンチュウが増えてしまうこともあるので注意しましょう。

種まき時期(春まき):4月中旬〜5月 
収穫時期:6〜7月ごろ

初心者にはつるなしタイプがオススメ

インゲンにはエダマメのようにつるが伸びないつるなしタイプと、エンドウのようにつるが伸びるつるありタイプがあります。つるなしタイプは支柱が要らず、早く収穫でき、つるあり種は支柱が要り、収穫まで時間がかかりますが、寿命が長く収穫期間が長いのが特徴です。初心者にはつるなしタイプが場所を取らずオススメです。

種まき・植え付けのポイント

直径5センチ、深さ2センチほどの穴を掘り、そこに3〜4粒の種をまきます。隣の株とは20〜30センチほど離れるように間隔をあけてまいていきましょう。マメ類の種は鳥に狙われやすいので、発芽までは不織布や防虫ネットを被せておくとよいでしょう。

間引きして2本立ちで育てる

本葉が2〜3枚になったタイミングで間引いて2本立ちで育てます。加湿を嫌うので風通しは大事になります。また間引きが遅れると病害虫も発生しやすくなりますので、間引きが遅れないようにします。

収穫は早めに

インゲンは収穫し遅れると、筋が入って硬くなりがちです。サヤの表面にツヤがある柔らかいうちに収穫しましょう。

プランター栽培のポイント

プランターで栽培する場合もつるなしタイプが場所を取らないので栽培しやすいです。ベランダは風通しが悪いことが多いので、間引きが遅れないように注意しましょう。

4月の種まき、植え付けは霜に注意

4月はだいぶ暖かくなり、野菜の種まきに適した季節ですが、地域や場所によっては遅霜が降りる可能性がまだ残っている時期でもあります。霜が降りる畑では遅霜に注意して種まきや苗の植え付けを行いましょう。その地域でいつ頃まで霜が降りる可能性があるかは、地元の農家さんやホームセンターの園芸担当の人など詳しい人に聞いてみるとよいでしょう。

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