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オクラの栽培方法を畑・プランター別に紹介! 実が硬い・曲がる原因とは?【農家が教えるオクラの育て方】

鶴田 祐一郎

ライター:

連載企画:農家が教える栽培方法

オクラの栽培方法を畑・プランター別に紹介! 実が硬い・曲がる原因とは?【農家が教えるオクラの育て方】

夏野菜の定番でスタミナたっぷりの野菜であるオクラ。比較的スペースを取らずに栽培することができ、虫や病気も少ない家庭菜園にとってはピッタリの野菜です。畑でもプランターでも作ることができるオクラですが、身が固くなってしまったり、曲がってしまったりすることも。本記事では、オクラの種まきから収穫まで詳しく解説していきます。栄養価が高く、美味しいオクラを収穫できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

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オクラとはどのような野菜? 特徴や由来など

種類 分類 開花時期pH 花色 耐寒性 耐暑性 栽培期間 生育適温 土壌酸度 原産地
オクラ アオイ科 6月下旬 薄黄色 × 5月~10月 2~30℃ 6.0~6.5pH アフリカ

オクラはもともと、アフリカ生まれの野菜です。さまざまな国を経由し、日本に入ってきたのは幕末から明治初期だと言われています。実際に食用として市場に流通しだしたのは、ずっと時代が下がって1970年代後半になってからで、それまでは観賞用として栽培されていました。

アフリカで生まれたオクラは、暑さに強く寒さに弱い野菜です。原産地など暑い地域では多年草として扱われますが、日本など寒い冬がある地域では一年草として分類されます。栄養価が高く、タンパク質や糖質、ビタミンB1・B2を豊富に含んでおり、夏のスタミナ補給や美容効果を期待されて食べられています。

切り口が星のような形をしており、ネバネバとしたぬめりが好まれ、サラダやスープなどとして食卓に並ぶことが多く、広く愛されている夏野菜の1つです。

ネバネバの正体はペクチン! ビタミン類など栄養豊富

ネバネバとした独特の味わいが愛されているオクラ。このネバネバの正体は、水溶性食物繊維のペクチン。ペクチンには血糖値の上昇を抑えたり、お通じを良くする効果があるとされています。

さらにビタミン類も豊富で、ビタミンB1・B2やビタミンCが含まれているほか、カルシウムや食物繊維など栄養素がたっぷりと含まれており、体のバランスが崩れやすい夏場にはもってこいの健康野菜です。

オクラの旬は7月~8月! 最も多いのは鹿児島県産

露地で栽培しているオクラの主な旬は、7月から8月の最も暑い時期です。現代では、ハウスでの栽培も盛んな上、東南アジアからの輸入品が増えていることもあり、市場では通年出回っています。

国内における主な産地を見てみると、鹿児島が圧倒的に多く全体の4割を生産しています。次に高地、沖縄、熊本と続きますが、比較的ハウス栽培も多い鹿児島と異なり、高地や沖縄は露地栽培の比率がかなり高く、地域によって栽培方法にも違いがあるようです。

オクラ栽培の基本情報! 知っておきたい3つのこと

一般的なオクラの栽培カレンダーは以下の通りです。
オクラの栽培カレンダー

オクラを育てるにあたり、下記3つのことは事前に知っておきましょう。それぞれ詳しく解説していきます!

①種まきの時期は栽培方法によって異なる
②苗の植え付けは5月中旬~6月下旬
③収量を上げるなら密植栽培がオススメ

種まきの時期は栽培方法によって異なる

種まきの時期は、ポットで育苗する場合は4月中旬頃、畑やプランターに直播きする場合は5月中旬以降がオススメです。

発芽適温が25~30℃と少々高めなので、4月のまだ寒い時期に種をまくときは、小型のビニールハウスや育苗ハウスに置くようにしましょう。また、5月中旬以降のは種でも、不織布などで防寒対策をすると、より発芽が揃うようになります。

不織布は防寒対策だけでなく、鳥害や降雨による被害もある程度防げるので、芽がある程度育つまでは不織布をかけることをオススメします。

なお、オクラは移植を苦手とする野菜です。他の夏野菜は苗から定植したほうが確実性がありますが、オクラに限っては種からの栽培も十分可能です。そうした人は畑やプランターに直播きしたほうが成功しやすいかもしれません。

苗の植え付けは5月中旬~6月下旬

オクラはとにかく低温を嫌う野菜です。
十分に暖かくなってきた5月中旬から6月下旬に定植を行いましょう。

植え付けの目安は、苗の本葉が4~6枚出た頃。オクラの根は途中で枝分かれすることなく、まっすぐ伸びていく直根性と言われるタイプ。根が傷ついてしまうと再生しづらいので、移植時には十分注意しましょう。

また、葉の柔らかい若葉の頃は、アブラムシの被害を受けやすいので注意してください。農業資材の寒冷紗や不織布をかけたり、毎日チェックして逃さず捕殺するなど、対策が必要です。

収量を上げるなら密植栽培がオススメ

オクラ栽培では、どんどん間引いていって最終的に1本立てにする栽培方法が一般的です。この方法だと、株あたりの成長が早く、大きくて太いオクラになります。ただ実が硬くなるのも早く、株も大きくなりすぎて管理が大変になってしまうというデメリットも。

一方、密植栽培は1つの植え穴に3~5粒の種をまき、最後まで間引かずにそのまま育成するという栽培方法です。密集することで栄養が分散し、1株あたりの成長が遅くなるものの、株を多く植えるため、その分収穫量が増加します。オクラ自体も硬くなりにくく、柔らかいまま収穫しやすい上、株の背丈もある程度抑えることができるので管理もしやすいです。ただし、プランターだと混みすぎてしまい育ちが悪くなってしまうので、畑向きの栽培方法と言えます。

なお、種まきや定植の時期についてはあくまで目安です。地域や品種によって異なりますので参考程度としてください。

オクラの育ちが悪い! 失敗例や被害に遭いやすい害虫

オクラ栽培でよくある失敗や、被害に遭いやすい病害虫をまとめました。

①実が曲がったりイボができたりする
②収穫した実が硬い
③肥料の過不足で花が咲かない
④水のやり過ぎは立ち枯れ病の原因に
⑤アブラムシや蛾の幼虫に注意

以上の5つの点について、詳しく解説していきます。

実が曲がったりイボができたりする

オクラが曲がってしまったり、表面にイボのような突起ができてしまったものを、奇形果といいます。
オクラの変形やイボは、病気によるものではなく、栽培上のストレスによって引き起こされます。低い気温や日照不足、過繁茂などが主な原因だと考えられており、水やりや適量の施肥・追肥などを行い、栽培環境を整えることが大切です。

収穫した実が硬い

折角収穫したオクラが硬くて食べられないというときは、収穫タイミングが遅かったせいかもしれません。

オクラは、開花して1週間ほどで収穫時期になります。生育が順調であれば、だいたい6センチから10センチくらいになっているはずなので、収穫するサイズの目安にしてください。

収穫時期が早いと粘り気が足りず、遅いと筋張ったり、硬くなったりして美味しくないので、収穫のタイミングには注意してください。

肥料の過不足で花が咲かない

オクラの花が咲かない原因はいくつか考えられますが、特に多いのが肥料の問題です。オクラはデリケートな野菜なので、肥料が多すぎても少なすぎてもダメ。肥料が多いと株の成長にばかり栄養を使ってしまい、背丈や葉ばかり大きくなってしまい、葉や実をつけなくなってしまいます。

また、昼夜の寒暖差が激しいと同じように花が咲かなかったり、咲いた花が落ちてしまったりすることもあるので、気温対策もしっかり行いましょう。

水のやり過ぎは立枯病の原因に

オクラの発芽直後は水やりの管理に特に注意しましょう。乾燥状態は生育の悪化に繋がりますが、水やりをしすぎると根が腐ったり、ウイルスが増え立枯病に繋がってしまうこともあります。立枯病になってしまうと、治すことができません。病気になった株を見つけたら、すぐに引き抜くようにしてください。

アブラムシや蛾の幼虫に注意

オクラはアブラムシやワタノメイガ、フタトガリコヤガの被害に特に遭いやすい作物です。アブラムシは太陽光を嫌がるので、シルバーマルチやシルバーテープを使うことで飛来を抑止できます。

ワタノメイガはぐるぐると巻かれた葉っぱに潜み、葉を食べる害虫です。見つけ次第捕殺しましょう。フタトガリコヤガも葉を食べる害虫です。こちらも見つけ次第捕殺しましょう。

害虫被害は防虫ネットや農薬散布で予防することで、被害を大きく抑えることができます。毎日チェックして捕殺して対処することも大事ですが、そもそもの予防をしっかりと行うようにしましょう。

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オクラを畑で育てる時の流れ

オクラを畑で育てる流れは次の通りです。

①種まき
②寒くならないよう保温
③1本立ちになるよう間引く
④土作り~畝立て
⑤本葉が5~6枚のタイミングで定植
⑥追肥
⑦開花し始めたら支柱を立てる
⑧わき芽は取っても取らなくてもOK
⑨収穫するついでに下葉かき

以上の手順について、それぞれ詳しく解説していきます。

種まき

育苗ポットに種をまく場合は、3号ポットに培養土を入れ3粒ほどは種します。
このとき種が重ならないように三角形を描くようにして、1センチほど土に押し込むようにしましょう。その後しっかり水やりをします。

オクラ

畑にまく場合は、30センチ間隔に穴を開けて、しっかり水やりをした後で、一カ所3~5粒ずつまいて土をかぶせていきます。覆土は1センチ程度が目安です。

寒くならないよう保温

オクラの発芽適温は25~30℃と少々高め。時期によっては気温が足らないので、育苗ポットにカバーを被せたり、育苗ハウスに入れるようにしましょう。

直まきの場合は、少々手間ですがトンネルや不織布をかけて、発芽適温を確保しましょう。マルチングをして地温を上げることも良いでしょう。

1本立ちになるよう間引く

オクラ

オクラを1本立ちにするときは、一気にすべて間引かず、順番に間引いていきます。まず3本にし、様子を見て1本にしていくという流れです。間引くタイミングですが、本葉1~2枚の頃に3本立ち、本葉4枚~5枚の頃に1本立ちに間引きます。

なお、オクラは畑栽培なら一箇所に4本くらいまでは十分栽培できます。自身の目的にあった仕立て方にしましょう。

土作り~畝立て

オクラ

植え付け2週間前には1平方メートルあたり5キロの堆肥と、50グラムの苦土石灰を散布して土に混和しておきます。
そして植え付け1週間前には有機配合肥料を100グラム投入して畝を立てます。有機配合肥料がない場合は化成肥料でも構いません。化成肥料の場合は50グラムでよいでしょう。
畝の高さは15~20センチ以上の高い畝にした方が後半まで生育が良くなります。長期間の栽培になりますので、マルチビニールを張っておくとよいでしょう。

本葉が5~6枚のタイミングで定植

苗を定植する際は、本葉5~6枚頃に行います。ホームセンターなどで苗を購入するときは、本葉の枚数に注意しましょう。

オクラの根は非常にデリケートなので、畑に移すときは細心の注意を払うようにしてください。あらかじめ苗を水につけてから定植する方法もありますが、土が崩れやすくなるので、筆者は定植後に水やりをする方法をオススメします。

追肥

6月下旬からオクラの追肥スタートです。
これからどんどん花が咲いて実がなっていきますので、収穫終わりまで隔週、化成肥料を1カ所にスプーン1杯ずつ追肥してください。
気候によってはオクラは11月までずっと収穫し続けることができますが、収穫した分、肥料を足していかないと草勢がどんどん弱っていきます。

オクラ

成長点から開花位置までの長さが短くなってきたら(先端付近で花が咲きだしたら)肥料が足りていない証拠です。すぐに追肥をしてあげてください。

開花し始めたら支柱を立てる

台風やゲリラ豪雨などの被害を抑えるためにも支柱を立てましょう。花が咲きだしたら、オクラの株元に支柱を刺します。このとき、根や茎を傷つけないでください。

支柱に茎を誘引するときは、麻紐など柔らかい素材のものを使い、八の字を描くようにして結びます。農業用のクリップなどを使っても構いません。

ただオクラは強い野菜なので、支柱を立てなくても自立可能です。複数本仕立てている場合は、全体を紐などで結ぶだけでもある程度効果があります。

わき芽は取っても取らなくてもOK

トマトやナスなどはわき芽を取って、主枝と側枝を奇麗に整えますがオクラは別です。
オクラはわき芽を伸ばし、株全体を大きくしても普通に実がなる作物です。ですので、特にわき芽かきなどはせず、側枝を伸ばすことで収穫量を増やすことができます。

収穫するついでに下葉かき

オクラ

オクラの収穫と同時にやるべき大切な作業が、葉かきです。下から順々にオクラは花を咲かせ、結実していきますが、一番下になっているオクラの直下にある葉を残して、すべて切り取ってしまい、すかすかの状態にしてしまいましょう。

風通しが良くなって病気や虫も付きにくくなりますし、収穫も楽になりますし、良いことずくめです。

オクラをプランターで育てる時の流れ

オクラをプランターで育てる時の流れは次のとおりです。

①種を1日水につける
②大きめのプランターを準備
③培養土と肥料を入れて土作り
④本葉が出てきたら間引く
⑤種まきに自信がない人は苗を植えよう
⑥土が乾燥しないようたっぷり水やり
⑦2週間に1回の目安で追肥
⑧必要に応じて芽かきや摘芯
⑨草丈が伸びてきたら株同士を紐で結ぶ
⑩収穫のついでに下葉かき

以上の手順について、それぞれ詳しく解説していきます。

種を1日水につける

オクラの種皮は硬く、そのままは種しても発芽しづらい性質を持っています。
そのため、1日水に浸けておくことで皮を柔らかくし、種に刺激を与えます。こうすることで、種をまいたときに発芽しやすく、またタイミングも揃いやすくなります。

大きめのプランターを準備

プランターは大きめなものを用意します。オクラは1本で仕立てると、1メートルを余裕で超える大きさに成長します。また、根をまっすぐ伸ばす性質があるので、十分な深さも必要になります。
鉢植えであれば10号以上のもの、プランターは深型の50リットル位のサイズのものにしましょう。

培養土と肥料を入れて土作り

プランターに入れる土は必ず市販の培養土にしてください。
屋外にある普通の土には雑草の種や病害虫のもとが含まれており、上手く育たなくなってしまいます。

野菜に使える培養土には元肥が含まれているので、肥料を入れる必要はありませんが、赤玉土や腐葉土を自分で配合して作る場合には、化成肥料や油かすなどを入れましょう。

本葉が出てきたら間引く

無事発芽し、株が成長してきたら間引きのタイミングです。
基本的には畑などと変わらず、本葉1~2枚の頃に3本立ち、本葉4枚~5枚の頃に1本立ちに間引きます。
プランターは密植栽培が難しいので、基本的には1本立てにするようにしますが、しっかり管理を行えば密植栽培も十分に可能です。好きな仕立て方を選びましょう。

種まきに自信がない人は苗を植えよう

他の夏野菜と比べ、種からの栽培が容易なオクラですが、ホームセンターで販売している苗を定植するというのも立派な栽培方法の1つです。

ホームセンターで販売されている苗を選ぶときは、若々しく奇麗な発色をしているもの、本葉がしっかり揃っていて、病害虫の跡がないものを選ぶようにしてください。

土が乾燥しないようたっぷり水やり

プランターは保水力が低く畑と比べて、土が乾きやすいです。
オクラはしっかりと水分がないと成長が悪くなり、結実や果実の肥大化も遅くなってしまいます。土の表面が乾いたら、しっかり水やりを行いましょう。水やりは、朝晩の涼しい時間帯に2回行います。

ただ過湿状態は病気につながる悪い環境なので、やり過ぎには注意してください。

2週間に1回の目安で追肥

オクラの追肥は株が大きくなり、花が付き始めたら行います。その後は2週間に1回、様子を見ながら追肥をしていきます。
追肥には液体肥料や化成肥料、油かすなどを用います。用量についてはしっかりと守るようにしましょう。

なお、追肥を始めるタイミングや間隔についてはあくまで目安です。株の元気がなければ早めに行い、草勢が強いようであれば量を減らすなど調整しましょう。

必要に応じて芽かきや摘芯

プランター栽培では横に大きくなりすぎないようにある程度芽かきを行います。オクラはわき芽を伸ばして大きくし収穫量を増やす野菜なので、あまりかきすぎないようにしましょう。

また摘芯についてはオクラのサイズとプランターのサイズによって行うか行わないかを判断します。健康状態が良ければ、人の背丈と同じくらいのサイズまで成長するので、もし不都合があれば摘芯してしまいます。基本的には摘芯しなくても大丈夫です。

草丈が伸びてきたら株同士を紐で結ぶ

密植栽培で複数本仕立てで栽培してきた場合、支柱を立てなくても、株同士を紐で結ぶことで十分自立させることができます。

麻紐など柔らかい素材の紐を使い、株全体を囲むようにして結んであげましょう。大きくなるたびに何箇所か結ぶようにすると、より強固になり安定します。

1本仕立ての場合は支柱を立て、株と誘引しましょう。今後株は大きく成長するので、支柱も長いものを使うようにしてください。

収穫のついでに下葉かき

収穫のついでに下葉かきをするのは、プランター栽培も畑栽培も同じです。
畑での下葉かきを参考に、プランターでも下葉かきをしましょう。

オクラ栽培についてよくある質問

オクラを育てるときによくある疑問をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

Q.栽培終わりのタイミングはどう見分ければ良い?

畑栽培では10月頃まで、プランター栽培では8月終わりまで栽培できます。
段々つける実の数が少なくなり、サイズも小さくなります。また株も茶色くなってきます。そうなったら栽培終了の合図です。次の作物の準備をしましょう。

Q.実から採れる種は翌年も植えられる?

オクラは種採りできる作物です。採れた種はよく乾燥させて、虫害やカビなどに注意して管理してください。
なお、病気が多く発生したオクラから採った種を使うことは避けましょう。翌年も同じように病気が発生してしまう可能性があります。

オクラは家庭菜園入門にピッタリ

オクラは病害虫に強く、土作りがしっかり出来ていればすくすく育ってくれる野菜です。追肥や水やりなど、日々の管理を欠かさずに行えば、長期間に渡って収穫を楽しむことができる家庭菜園にとってありがたい存在になるでしょう。

また栽培管理自体も難しいものは特になく、畑でもプランターでも元気に育ってくれるので、ほかの夏野菜と比べても栽培しやすい野菜と言えます。家庭菜園の入門編としてちょうどよいかもしれません。

1本立ちで栽培するのか、密植栽培で数本まとめて栽培するのかで、ガラッと性質が変わるのもオクラの特徴。ぜひ、両方の仕立て方を試して、より自分にあった栽培方法を見つけてください。

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