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私がフランスの長靴を履く理由~農家自身のブランディングとは~

私がフランスの長靴を履く理由~農家自身のブランディングとは~

農業を始めて一度の営業もせずに、現在は栽培した野菜の95%をレストランへ直接販売しているタケイファーム代表、武井敏信(たけい・としのぶ)です。このシリーズでは売り上げを伸ばすためのちょっとした工夫をお伝えします。

私は農作業をする時に長靴を履いています。2万3000円ほどの「Le Chameau」(ル・シャモー)というフランスのメーカーの長靴です。「長靴が2万円以上?」と思う人もいると思いますが、農作業をする上で長年のストレスとの戦いでたどり着いた結果です。今回のテーマは「長靴選びからブランディング」に発展したお話です。

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地下足袋を履かない理由

農家の履物と言えば地下足袋。その歴史は古く、発明されたのは約100年も前のことらしいです。現在も農家をはじめ、それ以外の職業の人達が履き続けているのですから、愛されている理由はたくさんあるのだと思います。思いますというのは、私は地下足袋をいまだに履いたことがないからです。
前にもお話ししましたが、私が農業を始めた理由は「農業をやりたかった」からでもなく「家を継がなければ」でもありません。30歳を過ぎて仕事を辞め、やりたいことも見つからず、人生をあきらめてこの世界に足を踏み入れました。子供の頃から絶対にやりたくない職業は農業でしたので、とにかく農業に対する前向きな考えは一切ありませんでした。家の玄関には両親がいつも履いていた汚れた地下足袋があり、私の中で農業のカッコ悪いイメージの一つとして残っていて、就農当初から長靴を履いていました。

長靴のストレスは永遠に……

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