日本人の夏野菜調理法は変化している? 人気上昇中の新顔は 「夕顔」「空心菜」「金糸瓜」

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日本人の夏野菜調理法は変化している? 人気上昇中の新顔は 「夕顔」「空心菜」「金糸瓜」

連載企画:レシピ検索で知る!旬の食材とメニュー

日本人の夏野菜調理法は変化している? 人気上昇中の新顔は 「夕顔」「空心菜」「金糸瓜」
最終更新日:2020年07月10日

定番の野菜の食べ方は、変化しているのでしょうか? また、「パクチー」のように特定の野菜が新たにヒットする兆しは見えるのでしょうか。料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」では、利⽤者の検索・アクセスログを活⽤した「たべみる」 というビッグデータサービスを通して、レシピだけでなく食のトレンド情報を提供しています。本稿ではレシピ検索を通して⾷卓の実態を探るべく、担当者がクックパッドに⽇々蓄積されるレシピ検索ビッグデータを⽤いて、⽣活者の真のニーズを可視化し「旬の⾷材とメニューの関係」を分析します。

クックパッドで検索されるキーワードは、サラダ・パスタなどのメニュー系や豚⾁・キャベツなどの材料だけではなく、地域性や季節性、また誕⽣⽇や運動会などといったシーンまで多岐にわたります。第1回は、旬の「夏野菜」にフォーカスし、分析した結果をお伝えします。

定番夏野菜「ナス」「ピーマン」「ゴーヤ」

7月から8月は、夏野菜の最盛期です。旬に連動してクックパッドでも、多くの夏野菜が検索のピークを迎えます。
ここでは、8月に検索頻度(SI値 ※)が最も高くなる定番の夏野菜「ナス」「ピーマン」「ゴーヤ」をとりあげます。

※ SI値:クックパッドでの検索1000回あたりのキーワードの検索回数

ナス

ナスは、クックパッドで検索されるキーワードの中で検索頻度が非常に高いキーワードの一つです。
特に旬を迎える夏には、最も検索頻度の高い食材となります。

ナスは「豚肉」「ピーマン」や調味料だと「味噌(みそ)」と一緒に検索されることが多く、組み合わせの定番になっています。また、主食、主菜、副菜、汁物など幅広いメニューと一緒に検索されていますが、近年では「煮びたし」「揚げびたし」などのメニューとの検索が増えてきています。

特に「ナス×煮びたし」の組み合わせ検索は伸びており、フライパンやレンジを活用して簡単にできる点が人気要因となっていると考えられます。煮びたしや揚げびたしは、冷やして食べてもおいしく、夏野菜と相性のよいメニューの一つでもあります。

「ナス」の組み合わせ分析(2009~2019年)


※ マッチ度:「ナス×煮びたし」など材料とメニューなどの組み合わせで検索される割合

ピーマン

ピーマンは、ナス同様に検索頻度の高いキーワードの一つです。年間を通して比較的安価なピーマンは、家庭の常備菜としても定番の食材ではないでしょうか。

一緒に組み合わせて検索されるメニューでは「肉詰め」が王道です。その他、炒めものメニューや「ツナ」「竹輪」「ソーセージ」などの加工食品との組み合わせ検索が多くなっています。手頃な食材を使い、簡単に調理できるピーマン炒めは、彩りもよくお弁当の食材としても優秀です。
2016年以降、組み合わせの上位となっている「ピーマン×ツナ」は、2016〜2017年にSNSなどで話題となった「無限ピーマン」(※)の影響が大きく、継続して人気のメニューとなっています(2016→2019年のSI値比は392%)。

※ 無限ピーマン:無限に食べられるほどおいしいことからついたレシピ名。(無限ピーマンレシピ)

「ピーマン」の組み合わせ分析(2009~2019年)


ゴーヤ

夏の野菜として定着しているゴーヤは、定番メニュー「ちゃんぷる」との組み合わせ検索が減少傾向であるのに対し、「佃煮」「サラダ」「おひたし」など副菜メニューとの組み合わせ検索が伸びてきました。常備菜用の食材として、活用されていることがわかります。また、近年は「てんぷら」「から揚げ」との組み合わせが上昇しています。

苦みが特徴のゴーヤですが、「苦くない」「子ども」などとも一緒に検索されており、調理手順の中に苦みをとる工夫が記載されているレシピも数多く投稿されています。

注目の新顔野菜 「夕顔」「空心菜」「金糸瓜(そうめんかぼちゃ)」

次に、7〜9月に旬を迎える注目の新顔野菜をご紹介します。
今回は、「夕顔」「空心菜(くうしんさい)」「金糸瓜」をとりあげます。

夕顔


夕顔といえば、かんぴょうの原料となるウリ科の植物です。日本での主な産地は、かんぴょうの生産地・栃木県となりますが、東北地方や沖縄ではウリ科の野菜として食されています。同時期に出回る同じウリ科の「冬瓜(とうがん)」とよく似ています。

冬瓜に比べ目にする機会が少なく、検索頻度もあまり高くありませんが、近年検索頻度が上昇傾向にあり、野菜としての知名度が上がってきているようです。季節指数(※)が非常に高く(2019年8月は740)、夏限定の野菜であることも特徴的です。
夕顔と組み合わせ検索されているメニューでは「煮物」「あんかけ」「汁物(みそ汁やスープ)」が多くなっており、冬瓜と同様の傾向が見られました。特徴的だったのが「夕顔×刺身」の組み合わせ検索です。ゆでた夕顔を薄くスライスし、冷やしてお刺身風にする食べ方で、夏らしい一品になりそうです。

※ 季節指数:SI値の年間平均を100とした、集計期間における値(季節による検索頻度の変動傾向を数値化したもの)

「夕顔」の組み合わせ分析(2009~2019年)

空心(芯)菜


空心菜は、東南アジアが原産の葉物野菜です。空心菜という名前は、もともと中国での呼び名で、茎の中が空洞になっていることから名付けられたようです。日本では、沖縄でウンチェーバー(ウンチェー)と呼ばれ多く栽培されてきました。クセのない味で、シャキシャキとした食感の茎と少しぬめりがある葉が特徴です。

空心菜は「炒めもの」「おひたし」と一緒に検索されることが多くなっています。また、2019年は「空心菜×ガーリック炒め」の組み合わせ検索が急上昇しています(2018→2019年のマッチ度比は2668%)。投稿レシピでも、ニンニクをきかせた炒めものレシピが人気となっています。

「空心菜」の組み合わせ分析(2009~2019年)

金糸瓜(別名:そうめんかぼちゃ)

金糸瓜は、カボチャの中でもズッキーニなどと同じ部類のペポカボチャの一種にあたります。ほぐれた糸状の果肉の様子から、「そうめんかぼちゃ」とも呼ばれています。ゆでたり蒸すなど加熱することで、果肉の繊維がほぐれ糸状になり、これを調理する食べ方が一般的です。夏が旬の野菜ですが、保存性が高く12月頃までおいしく食べられます。

金糸瓜と組み合わせて検索されるキーワードでは「茹(ゆ)で方」「下処理」などが多く、調理方法や食べ方を検索していることがわかります。メニューでは「サラダ」「酢のもの」「つけもの」などが組み合わせ検索の上位となっています。イモ類などにはあまりないシャキシャキとした食感で、さっぱりした食べ方が多くなっているようです。

「金糸瓜」の組み合わせ分析(2009~2019年)

【クックパッド】
クックパッドは、“毎⽇の料理を楽しみにする”というミッションのもと1998年3⽉に開始した料理レシピ投稿・検索サービスです。現在の投稿レシピ数は320万品を超え、国内では⽉間約5800万⼈に利⽤されています。また、世界74カ国・地域、32⾔語でもサービスを展開しています。(2020年3⽉31⽇時点)

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