調理法に特化した品種に注目!
スーパーでよく目にするジャガイモといえば「男爵」や「メークイン」。最近では、直売所などで皮が赤く中も赤いジャガイモや紫色のジャガイモを見かけるようになってきました。こうした見た目が個性的な品種を第2世代とすれば、今は第3世代に入ったと思います。第3世代とは、調理法に特化した品種。今は品種を選ぶことで同じジャガイモでも味の細分化が進んでいるのです。おいしい料理を作るために素材選びからはじめるシェフも少なくありません。品種選びが料理の仕上がりの決め手となることも多いのです。
ジャガイモ料理はたくさんあります。「煮物」「サラダ」「フライ」「コロッケ」「炒め物」……。そして、料理に合わせて使うジャガイモを変える人は多いと思います。特徴を言葉にすると「ホクホク」「しっとり」「デンプン質」「煮崩れしにくい」など。もしスーパーで買ってきたホクホクタイプの「男爵」を使ってカレーを作り長時間煮込む場合は、煮崩れに注意が必要です。ジャガイモの食感を残すなら、しっとりとして煮崩れしにくい「メークイン」が良いでしょう。
中が赤い「ノーザンルビー」なら色を生かす料理がおすすめですので、カレーにするよりもポテトチップスの方が特徴は出ます。紫の「シャドークイーン」を使ってのマッシュポテトもおもしろいと思います。
ジャガイモを買ってきて、何も考えずに料理をしたら「ジャガイモを食べたなぁ」で終わってしまいますが、数ある品種、数ある料理の中から、食べ方を指定して育ててみるのも楽しくはないですか。
今回おすすめするのは、油に特化した品種、「サッシー」。収穫できたら「とびっきりのフライドポテト」を食べてみようではありませんか!