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新規就農希望者が知っておくべき「本音」とは。 東北に春を告げる町で踏み出す「農業人」としての第一歩

新規就農希望者が知っておくべき「本音」とは。 東北に春を告げる町で踏み出す「農業人」としての第一歩

就農を考えるにあたり、どこで、何を作るか、技術や知識はどう習得するかなど、さまざまな課題があります。
これまで農業に携わったことがない人にとってその課題に向き合うことは、希望と共に不安を感じることもあるでしょう。
そこで今回は、「東北に春を告げる町」として知られる福島県広野町で水稲栽培を営む青年に就農に関する「本音」をインタビュー。
新規就農希望者を支援する町の支援制度と共にご紹介します。

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東日本大震災を乗り越え、“日本一元気な町づくり”を目指す広野町

福島県 浜通り地方の中部、双葉郡の最も南に位置する福島県広野町。
町のキャッチコピーである「東北に春を告げる町」という言葉からもわかるように、その立地から東北に一番早く春をもたらす町として知られています。

また、温暖で寒暖の差が少ない気候が、豊かな農産物を育み、町の基幹産業である農業を支えています。

震災から9年目を迎えた2020年8月現在、町民の約8割が帰還しています。

“日本一元気な町づくり”を目指し、町民一丸となって取り組む姿からは復興への強い意志が感じられます。
広野町では、認定農業者を中心に、水稲の作付などにより営農再開を進めてきました。

安心・安全な米づくりのための「水稲管理日誌」の記帳や、「米の全量・全袋検査」の実施により消費者や流通業者の信頼、そして農産物の安全の確保に努めています。

福島県広野町の横田和希さん

福島県広野町で農業に専念することを決意し、現在町の農業復興を牽引している横田和希さん

高品質な水稲栽培を手がける広野町の若きリーダーが横田和希(よこた・かずき)さんです。

その品質から2016年、皇居で開催される「新嘗祭」で使用されるお米の産地として、福島県では広野町と柳津町が選ばれ、広野町からは横田さんが育てた『天のつぶ』が献納されました。

約23haもの広大なほ場を耕作することになった経緯と共に、安定経営のための秘訣もお聞きしました。

需要と供給を見極め、「稼ぐ」メソッドを確立することが成功のカギ

代々続く農家で育った横田さんは17年前に就農しました。
以前は会社員として働きながら家業である農業を手伝う、いわゆる兼業農家でした。

農業に専念する道を選んだのは東日本大震災が大きく関係していると横田さんは話します。

「震災を機に離農する人が増え、農地を耕す人がいなくなってしまいました。震災直後は除染作業に追われる日々でしたが、せっかく除染しても耕す人がいないようではやがて荒れてしまいます。県の農地を集積する基盤整備事業が進んだこともあり、地権者から農地を預かるかたちで請け負っているうちに、どんどん耕作する規模が大きくなったという背景があります」と、横田さんは話します。

農業者の高齢化は広野町も同様であり、結果として震災が離農を決意するきっかけになったと横田さんは分析します。
しかし、先祖代々受け継がれた農地を誰かに託し、耕して欲しいと願う人は多く、横田さんはその一役を担うことで町の農業復興を牽引しています。

ほ場管理には欠かせない草刈機の「ウイングモア」を手入れする横田さん

ほ場管理には欠かせない草刈機の「ウイングモア」を、ご自身で手入れする横田さん

そんな横田さんが安定した収益を確保するために心掛けているのが、国の農業政策を理解し学ぶことです。

「毎年同じことをやっていれば良いという世界ではありません。国の農業政策や情報を自分から取りに行き、何を作れば交付金が得られるか、それに関係する補助制度を理解することが安定経営の鍵だと思います。需要と供給のバランスを見極めながら作付面積、品目を決めていくことが大切です」。

現在39歳の横田さんは、「求められる品質・収量を確保すること」に重きを置いて安定した経営を実現させています。
言葉にすると簡単なように思われますが、熟練の技術と知識があるからこそ実現していると言えます。

町の一員となり、農業と向き合うことが就農の第一歩

もう一つのメソッドとしてあげられるのが「円滑な人間関係を築くこと」。

「人口約4700人の小さな町では農業における知識以上に重要」と横田さんは言葉を続けます。

「米作りに関する知識は後からいくらでも身に付けることができます。その多くは経験豊富な生産者からのアドバイスです。そのためにもまずは町内の農業法人で雇用就農し、人間関係を築くことが働きやすさ、暮らしやすさにつながります。町の一員となって認めてもらうこと、その努力は必要だと思います」。

現在、広野町では農地の基盤整備が進められており、担い手による耕作が必要とされています。

整備された用・排水路や集約された農地は新規就農者にとっても農作業がしやすい理想のほ場であると、横田さんも太鼓判を押します。

福島県広野町の横田さんのほ場。青空の下で綺麗な緑色の稲が生育しています

整備されたことで水田への水の掛け落としも楽になり農作業がしやすい環境が整っています

「町の今後の課題はやはり担い手を育成することです。そのためにもまずは町の一員となって暮らし、雇用就農を通して農業に携わってみてほしいですね。基本的にみんな世話好きなので、働く意欲を示せば必ず町に溶け込めるはずですよ」。

はにかみながら話す横田さんの表情がその言葉を裏付けていました。

農業を次の世代へつなぐー。行政の取り組み

『福島県広野町産業振興課』の北郷弘貴さん

「広野町農業次世代人材育成奨学金貸付条例」について語る『福島県広野町 産業振興課』の北郷弘貴(きたごう・ひろき)さん

広野町では農業振興と農業後継者を確保するため、その修学に必要な資金(奨学金)を貸付けし、農業経営の安定と優れた農業担い手の育成を図ることを目的に、「広野町農業次世代人材育成奨学金貸付条例」を制定しました。

この制度は、将来広野町で就農し、引き続き5年間農業に基幹的に従事した場合、奨学金返還の債務が免除されるといったものです。

対象者は広野町居住者に限定されていましたが、2020年より福島県内居住者に緩和されたのが大きなポイントです。

「行政の役割は、農業を次の世代につなぐことです。町独自の支援のほか、国の農業次世代人材投資資金なども活用いただき、ぜひ広野町で夢を実現していただきたいですね」と、『福島県広野町 産業振興課』の北郷弘貴(きたごう・ひろき)さんは条件が緩和された新たな支援策に期待を寄せています。

2014年からはふるさと納税の返礼品に、町内産の特別栽培米を選定するなど、農業振興に積極的です。

「農業って自分の裁量で仕事ができるのが何よりの魅力ではないでしょうか。とっても楽しいです」と、ほ場を眺めながら屈託のない笑顔で話した横田さんも特別栽培米生産者の一人です。

福島県広野町の自身のほ場前で行政担当者と笑顔で写る横田さん

福島県広野町の自身のほ場前で行政担当者と談笑する横田さん。(右)『広野町役場産業振興課』の志賀裕一(しが・ゆういち)さん

行政と生産者が共に助け合い、農業復興を進める広野町は、水稲のほか野菜、果樹、花きなどの栽培にも適しており、多くの可能性を秘めています。

日本の原風景が広がる自然豊かな町で、新たな人生の第一歩を踏み出してみませんか?

■お問合せ先■

〒979-0402
福島県双葉郡広野町大字下北追字苗代替35番地

福島県広野町 産業振興課 農林振興係
電話:0240-27-4163
福島県広野町ホームページはコチラ

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過去掲載記事:農業は一生の勉強。生産者と行政がタッグを組み、 学びの楽しさを次世代へ

福島県相双地域就農支援ポータルサイトはコチラ

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2020年11月1日~2021年2月28日

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