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知識と技術を短期で修得。カスタム型のカリキュラムで、就農準備と両立できる島根県立農林大学校短期養成科に注目!

知識と技術を短期で修得。カスタム型のカリキュラムで、就農準備と両立できる島根県立農林大学校短期養成科に注目!

島根県では毎年160~170人が新規就農を果たし、そのうち50人程度が自営就農を始めています。U·Iターン者の支援も充実し、県・市・町・村が連携し、地域ぐるみで就農や定着をサポートしています。地域の担い手の育成に力を注ぐ島根県立農林大学校(以下 農林大)では、従来の2年制の農業科に加え、令和2年度に農業経験や社会人経験があり、速やかに就農を希望する方を対象として1年制の短期農業経営者養成科(以下 短期養成科)を開設。家族で島根県に移住した就農予定の短期養成科一期生と、県内の高校から進学した農業科の学生に農林大での生活や卒業後のプランについて話を聞きました。

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ゼロからの就農だからこそ、学校で体系的に学びたい

大阪府出身の山本典生さん(43歳)は、2019年8月に妻と3人の子どもたちと島根県東部の雲南市(うんなんし)に移住してきました。

前職は機械部品を販売する会社で営業部門を担当。漠然と農業をやりながら田舎暮らしをしたい…と考えていたときに、大阪で開催されていた島根県のUIターンフェアを訪れたことがきっかけだったといます。家族で雲南市に現地見学に赴き、現在の研修先の雲南市吉田町にある農事組合法人の組合長の熱意や先進的な取り組みに引かれて同市への移住を決めました。

島根県立農林大学校

雲南市で「地域おこし協力隊」としても活動する山本典生さん

山本さんのような県外からの自営就農希望者に対し、島根県では市・町・村ごとに、きめ細やかな相談・農林大を組み入れた研修・移住に必要な住居と農地や作目などについて総合的に支援する「就農パッケージ」を用意しています。

最初に就農予定地域を定め、そこで師匠となるような先進農家のもとで実践的な研修を受けながら就農に向けた準備を行います。

地域ぐるみの手厚いサポートもあり、島根県では毎年50人程度が自営就農を始めています。山本さんの研修先では、水稲を中心に、ハウス栽培でアスパラガスやピーマン、露地栽培でナス・キャベツ・タマネギ・トウガラシなどの多品目を栽培し、JA出荷と合わせて米穀店への直販、道の駅などでの産直販売も行っています。

「栽培技術については研修先で実践的に学べるのですが、光合成や土壌など、植物の生育の仕組みについて知識を深めていきたいなと考えていました。農業の知識はゼロで、勉強方法も分からなかったので、県の農林大学校で体系的に学べるのは良い機会だと思い入学しました」と山本さん。

島根県立農林大学校

カスタム型のカリキュラムで、就農準備と両立

社会人経験者などを対象とする1年制の短期養成科は、学生自身が受講したい講座と就農予定地での研修を組み合わせたカスタム型のカリキュラムが特徴で、2年制の農業科の共通講義と専攻別講義、農業実習科目の中から、自由に選択して受講することが可能です。

島根県立農林大学校

午前中は座学が中心で、午後は実習がメインの時間割となっており、短期養成科の学生は受講する講座がある日は農業科の1・2年生と一緒に授業を受講します。

就農予定地域で研修を受けている山本さんは、そこでも実習があるため、座学を中心に履修しているといいますが、実習科目では2年生が担当する圃場でメロン、ナス、キュウリ、トマトなどの栽培を行っています。

「入学前は、年齢が二回りも違う18歳ぐらいの若者とどう接したら良いのか不安もありましたが、実際に行ってみると、みなさん気軽に話しかけてくれますし、オジサンが授業に交じっても変な顔をされることもありませんでした」と笑顔で話す山本さん。

山本さんは卒業後、地域の農事組合法人6団体が新しく立ち上げる合同会社の運営を手伝いながら、そこでドローンやラジコン草刈り機のオペレーターを担う予定だと話します。

農林大には玉掛け技能講習、小型移動式クレーン運転技能講習、毒物劇物取扱者などの資格や免許取得に向けた講義もあり、山本さんも就農に必要な資格などの取得を進めています。

島根県立農林大学校

短期養成科の利点を伺うと―
「いろいろな座学や実習を自分でチョイスして受けることができるので、農業をやりたくて島根県に移住した人は、自分に合った農業を見つける場として活用できると思います。短期養成科でも寮に入ることが可能ですし、授業と並行して移住や就農準備が出来るのもポイントですね」と山本さん。

短期養成科の一期生である山本さんたち7名は、それぞれの就農ビジョンに合わせたカリキュラムで学びながら、就農に向けた準備を進めています。みなさんの卒業後の活躍が楽しみです。

令和2年10月から、短期養成科は農業科短期養成コースに再編され、秋入学(10月)が可能となります。個々の移住・就農プランに合わせてより学びやすい体制が整います。

農業に必要なのは「コミュニケーション力」

2年制の農業科には、「有機農業」、「野菜」、「花き」、「果樹」、「肉用牛」の5つの専攻があり、1学年30~40名の学生が在籍しています。

島根県立農林大学校

県内出身者でも、ほとんどの学生が入寮しているといい、有機農業専攻2年生の藤原海斗さんもその一人。実家のある島根県出雲市から学校までは車で30分ですが、作物の管理作業などは早朝のこともあり、寮生活を選択しています。

藤原さんは、島根県立出雲農林高等学校を卒業し、JAなどへの就職を考えて農林大に進学しましたが、卒論のテーマとして一生懸命に育てていたブロッコリーを農大祭で販売したところ、一般の方に「おいしかったよ」と喜んでもらえたことで、自分で農業をしたいと進路を変更。11月の農林大市場に向けて、白ネギ、シシトウ、タカノツメ、アスパラガスなどを有機栽培で育てています。

卒業後は、県内の先進的な農業法人に就職する予定で、そこでスマート農業の経験を積み、将来的には高齢化が進む地域の耕作放棄地などを引き継ぎ、大きな農業法人を経営したいと夢を語ります。

島根県立農林大学校

学内の自治会長も務める藤原海斗さん

農林大の雰囲気や、どのような方にお勧めかを伺うと―
「今年は新型コロナウイルスの影響で去年と比べると食堂での会話は少なくなりましたが、みんな和気あいあいとやっています。短期養成科の方もおられ、年齢の幅はありますが、コミュニケーションが上手い方ばかりなので、自然に会話が弾みます。いろいろな方とコミュニケーションをとりながら進めて行くのが農業だと思います。自分でものを作りたい、作ったもので人の喜ぶ顔が見たい…という方にはお勧めの職業です」と日に焼けた顔が精悍な藤原さん。

漠然と「農業を仕事にしよう」とか「田舎暮らしをしたいなぁ」と考えている方は、島根県の情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?

相談活動は随時行っているので、あなたに最適なプランが描けるのではないでしょうか。

科名 修業年限、専攻・コース、入学時期、定員
農業科

2年制:有機農業専攻・野菜専攻・花き専攻・果樹専攻・肉用牛専攻(4月入学)
1年制:短期養成コース(4月・10月入学)
定員45名

※取材時、山本さんは短期養成科に在籍。短期養成科は令和2年10月から農業科の短期養成コースに再編
 


【学校】に関するお問い合わせ

島根県立農林大学校
〒699-2211 島根県大田市波根町970-1
TEL:0854-85-7012
E-mail:nodai@pref.shimane.lg.jp
農林大の情報はこちら

【島根での就農】に関するお問い合わせ

公益財団法人しまね農業振興公社
〒690-0876 島根県松江市黒田町432番地1 島根県土地改良会館3F
TEL:0852-20-2872/9時~17時(土・日・祝除く)
E-mail:start@agri-shimane.or.jp
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