「心土破砕」と「粗耕起」を1台で完結!『Deep Chisel』が日本の土づくりを変える

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「心土破砕」と「粗耕起」を1台で完結!『Deep Chisel』が日本の土づくりを変える

「心土破砕」と「粗耕起」を1台で完結!『Deep Chisel』が日本の土づくりを変える
最終更新日:2020年11月30日

農作物の根張りや水の浸透を良くするために欠かせない「心土破砕」と「粗耕起」。今まではそれぞれに特化した2台の作業機で行うことが多かったため、費用的にも労力的にも生産者の大きな負担になっていました。こうした課題を解決するのが、三菱マヒンドラ農機株式会社が輸入・販売する『Deep Chisel(以下、ディープチゼル)』です。1台で「心土破砕」、「粗耕起」を同時に行える高い作業性と、時速7~9kmの高速作業を実現。手間のかかる「土づくり」の効率化と資材コスト低減を同時に叶えます。この機械の特長と使用感を、三菱マヒンドラ農機の前田篤志さんと同機を使用する生産者の沢辺真宏さんに伺いました。

「土づくり」に欠かせない2つの作業。問題は適期にいかにしてこなすか

全ての農業の基本となる「土づくり」。作物の根張りや水の浸透を良くするためには土を柔らかくする必要があります。ところが、トラクターで作業をすると土壌が踏み固められ、作土の下に硬い層(以下、硬盤層)が形成されるため根が伸びにくくなっていきます。また、硬盤層は水の浸透を妨げるため、干ばつの際に作物が地下から水を吸い上げられなかったり、長雨の際に水はけが悪くなったりして、作物の生育に深刻な被害を及ぼすこともあります。

それらを回避するための作業が「心土破砕」と「粗耕起」です。この作業は通常、サブソイラを使って心土を粉砕し、その後スタブルカルチなどで粗耕起を行うことが一般的ですが、2つの作業には膨大な時間を要するほか、2台の作業機の購入や刃(爪)の交換にかかるコストも大きいため、生産者にとって大きな負担となっていました。こうした長年の悩みを1台で解決へと導くのが、三菱マヒンドラ農機株式会社が輸入・販売する『ディープチゼル』です。収穫後の秋作業や春作業において、短い時間で確実に作業をこなせる同機の性能をひも解いていきます。

1台2役以上の『ディープチゼル』で、干ばつや長雨にも負けない強いほ場を

「最大の特長は何といっても心土破砕と粗耕起を同時作業でこなせることです。また、作業スピードも時速7~9kmと速いため、作業効率は大幅にアップします」。このように『ディープチゼル』の特長を話すのは、同社市場開発統括部事業開発課の前田篤志さん。

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『ディープチゼル』の特長を語る前田さん

強靭な長い刃が土壌の深部の硬盤を全て浮かせて破砕すると同時に、掘り起こした土塊を機体後部に搭載された手裏剣状の“スパイクローラー”が粉砕、鋤き込み、鎮圧。これらのメカニズムにより、2つの作業を同時に行うことができます。
さらに、回転動力を使用しないスパイクローラーは、粉砕した土塊を練りこまないため、表面はきちんと鎮圧できて、かつふわふわと柔らかな土壌を作ることができます。

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機体後部のスパイクローラー

「一般的な粗耕起はスタブルカルチを使って行われますが、25cmほどの深さまでしか刃が入らないため、硬盤層を破壊することができません。また、心土破砕で用いられるサブソイラは刃が深く入るものの、硬盤を部分的にしか破壊することができず、水の通り道を作るのには適していますが、硬盤層を大きく破砕する作業には適していませんでした。『ディープチゼル』はそれらを1台で解消し、作業効率を格段にアップする画期的な作業機といえます」(前田さん)。

■作業機の特長

作業機 作業深さ 作業速度 特長
ディープチゼル ライト(35-45cm)
ミディアム(35-55cm)
7-9km/h 硬盤層全体を破砕し、根張りや排水性がよくなる。
また、上がってきた土塊を破砕し、表層、中層を
鎮圧するとともに、有機物を混和して鋤き込むこ
とができる。
サブソイラ 40-60cm 2-4km/h 硬盤層に亀裂を入れ、心土を破砕する。通気性が
高まるため、根張りがよくなり、排水性も高まる。
スタブルカルチ 15-25cm 5-8km/h 作業スピードが速く、表層、中層を粗耕起して土
壌を混和する。ロータリ耕への負担軽減につながる。


海外製品は機体重量が重いことが特長ですが、『ディープチゼル』もしかり。この重さによって刃が地中深くに入り、さらに爪が刺さり込もうとする力を利用してスパイクローラーに1t以上の圧力をかけて土塊を砕き、ほ場を鎮圧します。また、油圧ピストンを採用することで作業中の耕深調整を容易にしたことも大きな特長です。

「作業できる有効幅が2.5~4mと広い『ディープチゼル』は、その分トラクターが入る回数を減らすことができ、土を踏み固めるリスクを軽減します。作業後は土が全面的に柔らかくなるため定植や播種といった次の作業への移行が容易であることも、効率が格段にアップする理由の一つです」(前田さん)。

また、硬盤層全体を破壊するため溝ができにくく、後作業の際にトラクターのふらつきが少ないこともポイント。『ディープチゼル』を使用した後のほ場は、しっかりと鎮圧されトラクターのタイヤも沈みづらくなるので、次の作業時の深さムラもなくなる上、GPSの自動操舵で作業してもほとんどハンドルが取られることがありません。

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硬いほ場にも刺さりやすい『ディープチゼル』の刃

海外の厳しい土壌環境を想定し、さまざまなほ場条件下で実証試験を重ねて開発された『ディープチゼル』は、過酷な状況の中でも、砕く、混ぜる、鎮圧、均平と、1台でさまざまな作業を行うことができます。作業効率アップだけではなく、豪雨や台風、干ばつなどの不安定な気候に悩まされることの多い近年において、過酷な気候への適応性の高い土づくりを支える、新しい定番となっていくのではないでしょうか。

性能・価格・アフターフォロー全てに満足。生産者に聞く『ディープチゼル』の魅力

北海道帯広市で小麦やテンサイ、あずき、ジャガイモなどを手がける沢辺真宏さんは2018年に『ディープチゼル』を購入。36haの広大なほ場の土づくりに役立てています。

「以前はサブソイラとスタブルカルチの2台をトラクターに付け替えて作業をしていました。これを2工程行うのは労力的にかなり大変ですが、土づくりは作物の生育環境を整えるために欠かせないため、作業を省くことはできません。もっと効率よくできないかと模索する中、2年前に『ディープチゼル』のデモ機を使用する機会に恵まれました。その性能の高さに驚き、即座に購入を決意しました」。

沢辺さんは、所有する125馬力のトラクターに『ディープチゼル』を取り付けて作業を行っています。走行するうちに実感したのは優れた作業スピード、作業後のほ場の美しさだと言葉を続けます。

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『ディープチゼル』の作業性の高さに惚れ込んだという沢辺さん

「これまでの心土破砕用の作業機は深く刃が入る分、スピードが落ちていましたが、『ディープチゼル』は作業速度が早く、ストレスなく走行することができます。その性能の高さは『ディープチゼル』を走らせた後のほ場を見れば一目瞭然です。破砕した土塊は鎮圧され、作業中に緑肥やコーンなどの残渣が詰まることもほとんどありません」。

沢辺さんが購入を即決したもう一つの理由が「価格の安さ」です。サブソイラやスタブルカルチなどの作業機は、『ディープチゼル』と同程度の大きさのものを選ぶ場合、それぞれ販売価格が100万円以上するのが一般的ですが、『ディープチゼル』の価格は145万円9千円〜。2台の作業機をそれぞれ購入するよりリーズナブルといえます。

また、作業機の刃は使用するうちに摩耗したり欠けたりするため、交換が必要になります。『ディープチゼル』は刃がリバーシブルになっており、ひっくり返せばもう一度使えるのも嬉しいところです。
加えて、海外製品となるとアフターフォローに不安を抱きがちですが、日本企業の三菱マヒンドラ農機グループが部品販売や修理に対応しているので安心です。

トラクターの大型化が進むに伴い、作業機への設備投資に躊躇する農家も少なくありません。『ディープチゼル』はその高い性能はもちろん、価格においても生産者の負担を軽減する作業機です。農業の基本ともいえる「土づくり」を、『ディープチゼル』に委ねてみてはいかがでしょうか。

◆型式/小売価格(税別)
HDC5L(5本爪・ライト) /145万円9千円
HDC5M(5本爪・ミディアム) /156万円9千円
HDC7L(7本爪・ライト) /164万円9千円
HDC7M(7本爪・ミディアム) /175万円9千円

※海外からの輸入品のため、大幅な為替の変動などの影響により価格は変更する場合があります。また、沖縄・離島は別途運賃が発生します

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作物の生育環境を整える上で欠かせないながらも、これまで膨大な労力とコストがネックとなっていた「土づくり」。今回の取材では『ディープチゼル』によって作業が一気に省力化できるだけでなく、価格面、性能面、アフターフォローの面でも、生産者にとってメリット満載のツールであることが分かりました。
このほか、同じく三菱マヒンドラ農機グループが輸入・販売を行うヒサルラ社製の『Rubber Type Disc Harrows(ラバータイプディスクハロー)』を使用することで浅耕、播種床の準備、除草、肥料・堆肥の混和、緑肥の鋤き込みなどを一度に高速で完結でき、より短時間での「土づくり」を可能にします。「作業をもっと省力化できないか」とお考えの方は、併せて検討してみてはいかがでしょうか。

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