花もつぼみも葉も食べられるナスタチウム 目にもおいしいエディブルフラワーを楽しむ
公開日:2020年12月24日
最終更新日:
黄色、オレンジ、赤など、きれいな花をつけるナスタチウム。ホームセンターでも気軽に苗が入手できガーデニングでも人気がありますが、実は観賞用だけでなく、レストランではエディブルフラワーとして活躍しています。今回は、目で楽しむだけでなく、野菜としても楽しめるナスタチウムの魅力に迫ります。
西洋野菜をはじめ珍しい野菜を年間約140種類、20年間で350種類以上栽培し、それらを直接レストランへ販売しているタケイファーム代表、武井敏信(たけい・としのぶ)が、レア野菜の魅力や育て方のコツを余すところなく紹介します。
ナスタチウムとは?
ナスタチウムは、黄色い花が黄金色で、葉の形がハスに似ていることから金蓮花(きんれんか)と呼ばれています。ホームセンターでは、ナスタチウムまたは金蓮花として販売されています。ペルーやコロンビアが原産の一年草で、意外にも日本での歴史は古く、江戸時代後半にはすでに輸入されていました。
品種も多く、黄色、オレンジ、赤などの花の色や、葉の特徴によっても選ぶことができます。私は主に葉を出荷していますので、葉を重視した品種を栽培しています。葉は、一般的なグリーンタイプ、ナスタチウムブラックという品種の濃い色のタイプ、斑(ふ)入りのタイプ。最近では、珍しい斑入りを主に栽培しています。斑入りは珍しいだけでなく、特に爽やかな辛みが感じられ、人気となっています。
ナスタチウムグリーン