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少量多品目農家の土づくりは意味がある? 「土づくりをしない」という選択

少量多品目農家の土づくりは意味がある? 「土づくりをしない」という選択

農業を始めて一度の営業もせずに、現在は栽培した野菜の95%をレストランへ直接販売しているタケイファーム代表、武井敏信(たけい・としのぶ)です。このシリーズでは売り上げを伸ばすためのちょっとした工夫をお伝えします。

「そもそも土づくりって意味あるの?」野菜を栽培する上でいつも浮上してくるテーマではないでしょうか。実は、私が農業を始めて20年間ほぼ追求してこなかったことが「土づくり」です。今回は武井の土に対する考え方と効率・売り上げとのバランス、そして「土づくり」よりも大切なことをお話しします。

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よい土とは何?

「武井さんは土づくりをどうやっているのですか?」
タケイファームに視察に来る農家たちが、私によく聞く質問の一つです。「土づくり」を重要視する農家が多いことの表れだと思うのですが、結論から言うと、「特になにもしていません」というのが私の答えです。

良い土の条件は「通気性、保水性に優れていて水はけがよいこと」と言われています。土に適度な湿り気を与え握ってみたとき、「良い土」なら一度固まったあと、それを軽く指で押すとくずれます。「砂質」の場合は握っても固まらず、「粘土質」の場合は固まったままくずれません。理屈ではわかるのですが、実際にそのような良い土の環境で野菜を育てている人はどのくらいいるのでしょうか。

過去に私が訪問してきた篤農家の畑は数知れず。その畑の土は粘土質の土もあれば、砂質の土もありました。しかし皆、土は違っていても見事な野菜を作っているのです。

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