山岳部や離島にも。基礎工事、水道設備が不要な水洗トイレ『エコノワユニット』

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山岳部や離島にも。基礎工事、水道設備が不要な水洗トイレ『エコノワユニット』

山岳部や離島にも。基礎工事、水道設備が不要な水洗トイレ『エコノワユニット』
最終更新日:2021年03月22日

人が日々働く職場にトイレは必須ですが、これまでは山岳地帯をはじめとする上下水道のない地域や水資源の少ない地域では、水洗トイレの設置が困難とされてきました。そうした問題を解決するのが、農業者向け仮設トイレ『エコノワユニット』。汚水リサイクルシステムにより排水を無色・無臭の洗浄水にして再利用する“環境調和型”の水洗トイレです。導入した事業者に話を伺うと、清潔な水洗トイレの使用感と、さまざまな機能性が見えてきました。

水がなくても水洗トイレを設置できる!

岐阜県岐阜市の中心エリアからから車を走らせること30分、同県山県市の長閑な里山の風景が我々を迎えてくれました。さらに車を進め、民家も見当たらなくなってきた所に、今回お訪ねする株式会社秋田屋本店の養蜂場はありました。

同社は1887(明治20)に養蜂部が創設され養蜂の問屋として日本最古の歴史を持ち、主にはちみつを使った加工食品の開発・販売を行っています。現在では養蜂を通じて、企業のSDGs活動をサポートする事業も手掛けており、都会の真ん中で養蜂を行うプロジェクトも進行中とのことです。

ただし、同社の中核を担う養蜂事業においては、良質のはちみつを大量に集める必要があるため、「どうしても養蜂場は民家が少なくて蜜源に近い、こういう場所(山奥)になってしまうんです」と、同社常務取締役の後藤眞人さんは解説します。

常時6、7名の社員が働くこの養蜂場が長年抱えてきた問題が、近くにトイレを設置できずにいたことでした。水洗トイレを設置しようと、周辺10カ所以上をボーリングしたこともありましたが、水資源が乏しく見送りに。そのため社員が用を足したいときは、養蜂場から5分ほど車を走らせて最寄りの公園まで赴き、トイレを使わせてもらっていたと言います。

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『エコノワユニット』導入の経緯を語る後藤さん

近年、養蜂場見学者が増えるにつれて、何とかトイレを設置できないかと思案するようになっていたところ、2020年には女性現場社員が入社。これがきっかけでトイレの設置を決断し、インターネットで情報を収集していたところ、『エコノワユニット』(以下、エコノワ)の存在を知り、すぐさま製造販売元の若狭工業株式会社に連絡を取りました。

環境デザインにもマッチし、安心して使える

若狭工業株式会社が製造販売する『エコノワ』は、排便やし尿などの廃水を浄化処理し、洗浄水としてリサイクル利用するシステムです。地球環境にやさしい自己完結型の汚水リサイクルトイレで、水資源の乏しい場所でも家庭用と同じレベルの水洗トイレを使えるというのがポイント。再処理した洗浄水は無色・無臭で、大腸菌も検出基準未満です。

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汚水の処理フロー

「環境にやさしいというコンセプトが当社に合っていますし、形や規模もウチにピッタリだと思いました。デザインもスッキリとおしゃれですしね」と、『エコノワ』導入を決めた理由を語る後藤さん。同社の女性社員も「外観の印象もいいですし、個室内は家庭にある普通のトイレと全く変わりません。臭いも全然気になりませんし、清潔にトイレを使えて嬉しいです」と使い勝手の良さを笑顔で話してくれました。

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『エコノワ』の使用感を語る女性現場社員

イヤな臭いが少なく、無色の再利用水になる秘密は高性能排水処理濾材・生物脱臭濾材にあります。『エコノワ』は、天然資源であるボルカナイトで排水処理を行います。ボルカナイトは、天然成分の黒墨土を主体とした多孔質の高性能排水処理濾材・生物脱臭用濾材。微生物の汚濁分解能力を利用して、汚水の汚濁を分解・浄化します。

このほか、基礎が不要の『エコノワ』は設置もスムーズ。後藤さんは「ユニット設置工事は1日もかかりませんでした。設置後の各種設定も全てお任せで、想像以上の快適さでした」と語ってくれました。

コストも手間もかからず、職場環境は向上!

ランニングコストがかからず、構造がシンプルで担体交換までの期間が長期なため、手間がかかないのが『エコノワユニット』の良さです。水道料金はほとんどかからず、し尿処理などの廃棄費用もほぼ不要。消費電力も70%低減とのデータもあります。

後藤さんも、「まだ設置から短期間ではあるものの、電気代は予想よりもリーズナブル。約1.5tの水の入れ替えも5年に一度くらいというのは非常にラクで良いですね」と満足した様子。「最近は、見学に来られる方が『お宅のトイレ、すごく良いね』と褒めてくださることが多く、私からみなさんにもお勧めしています(笑)」。

家庭用トイレと同様の明るく清潔な個室で、掃除がしやすいのも『エコノワ』ならでは。社員が自分たちでトイレ清掃を行っており、「せっかくの清潔なトイレを“キレイに保とう”という意識はもちろん、最近では、トイレだけじゃなく事務所内もキレイにしておこうという意識を全員で共有しています」と、『エコノワ』効果は想像以上です。

お手入れが容易で、環境に負荷をかけることなく、ランニングコストも抑えられる『エコノワ』。上下水道のない地域や浄化槽の設置が困難な地域、人里離れた場所にある農園などにぜひお使いいただきたい循環型のトイレです。

<取材協力>
株式会社秋田屋本店
〒500-8471 岐阜県岐阜市加納富士町1-1(本社)
https://www.akitayahonten.co.jp/

<お問い合わせ>
若狭工業株式会社
〒914-0125 福井県敦賀市若葉町3-1539
TEL:0770-25-3067 FAX:0770-25-3067
Email:info@wakasakogyo.com
※お問い合わせの際は、「マイナビ農業の記事を見た」とお伝えください。
https://wakasakogyo.com/service/econowa

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