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少量多品目農家は自ら値段を下げるな! 迷ったときの値付けの方法

少量多品目農家は自ら値段を下げるな! 迷ったときの値付けの方法

農業を始めて一度の営業もせずに、現在は栽培した野菜の95%をレストランへ直接販売しているタケイファーム代表、武井敏信(たけい・としのぶ)です。このシリーズでは売り上げを伸ばすためのちょっとした工夫をお伝えします。

マルシェや直売所、レストランなど市場以外に出荷することが多い少量多品目農家。自分自身で野菜の値段を決めることができますが、他人に決めてもらえないので値付けに困ることが多いのも現実。特に珍しい西洋野菜などは相場もわかりにくいもの。そんな時の値付けのコツをアドバイスします。

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若手農家からよく相談されること「値付け」

私が若手農家から相談されることの中に、「いくらで売ったらよいかわからない」というのがあります。定番野菜などは、ある程度相場というものがあるのでわかりやすいのですが、スーパーなどで目にすることの少ない西洋野菜はなかなか参考にするものが見当たりません。これは、農家だけでなく、野菜を仕入れて販売する側にも同じことが言えます。前にこのようなことがありました。

知り合いの飲食店が店先で野菜を販売していました。勉強のためにのぞいてみると、アーティチョークが1個250円で販売されていたのです。聞くと、農家から150円で仕入れたとのこと。私はオーナーに「その価格は安すぎます。800円で売れますよ」と助言しました。後日どうなったか聞いてみると、実際に800円で売れたそうです。
この例からわかる2つのことがあります。

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