初めてのメロン畑。支柱立てに苦戦!
前回の記事では、熊本県八代郡氷川町の「ミヤザキファーム」で、ミニトマトの収穫から箱詰め・出荷までを体験した言。
ミニトマトの収穫シーズンは6月まで続くものの、ミヤザキファームでは並行してメロンの栽培を始めていました。ミニトマトの収穫がすべて終わったハウスから順に、メロンの栽培に移行していきます。
ミニトマト(ナス科)とメロン(ウリ科)という全く別の作物を育てることは、連作障害を防ぐことにもつながるため畑にとっても良いことだと考えている、とミヤザキファームの代表・宮崎修太(みやざき・しゅうた)さんは話します。
ミヤザキファームで作っているのは「肥後グリーン」という品種のネット系青肉メロン。
外側はやや濃いめの緑色に細かい網目が入り、糖度が高くジューシーなメロンです。大きいものでは3キロを超える大きさになります。
宮崎さん
支柱そのものは軽いものの、地中深くまで真っすぐに立てるのはなかなかの重労働。通常は宮崎さんや父親の修(おさむ)さんが行っている力仕事です。支柱が曲がっていると、重いメロンの果実を支えきれなくなると聞き、緊張しながらひとつひとつ立てていきます。
言
宮崎さん
言
ただ挿すだけと思いきや、油断すると曲がってしまうため神経を使う作業です。真っすぐに支柱を下ろすのは意外に難しく、1列分立てるだけですっかりヘトヘトになりました。言が立てた支柱を、無言でそっと直す宮崎さん。言が一人前になるには、まだまだ長い道のりがありそうです。
余計な芽は全部摘む! わき芽取りとは
支柱の作業からおよそ1カ月、メロンのハウスへ再びやってきた言。
すっかり季節が進み暖かくなった4月、ハウス内のメロンは見違えるほど育っていました。気温も高く、少し動いただけでも汗ばむほどになっています。
宮崎さん
言
宮崎さん
言
今回もキャスター付きの椅子を使い、座って作業を行います。ミニトマトの収穫よりも少し神経を使いつつ、少しずつ取り組みました。
芽と言っても小さいものではなく、しっかり伸びた節ごと取り去るような作業です。大きく広がった葉や茎を思いきって取っていきます。余計なものをきちんと取り去ることで、おいしいメロンは作られていくのだと知りました。
次々にわき芽を取るうちにだんだん慣れてきたものの、必要な芽まで取ってしまわぬよう注意が必要です。少し緊張しながらの作業が続きました。
失敗=即死。メロンがならなくなるかも?!
午後からは、前回支柱を立てたハウス内へ。こちらはさらに驚くほどメロンが高く伸びていました。
宮崎さんの父、修さんと母、優子(ゆうこ)さんのほか、言を含むスタッフ数人で摘花作業をします。
一番上の芽と、下から4つ目までの花の部分を残して、その間に付いた花はすべて不要なものとして取り去ります。摘花は、残した花に十分な栄養を行き渡らせるために大切な工程だといいます。
午前中に引き続き、重要な任務に緊張する言。
言
優子さん
あれこれと手ほどきを受けながら、慎重に取りかかります。
この春から新しく加わったスタッフ「あかりちゃん」も一緒に作業をしました。あかりちゃんは20歳。以前農業実習で来たミヤザキファームにすっかりほれ込んで就職を決めました。若い戦力も加わって、ミヤザキファームはますますにぎやかになりました。
気になるUVケアについてガールズトーク
4月に入ってから、急激に日差しが強くなってきた熊本。休憩時間には、気になるUVケアについてのガールズトークに花が咲きます。春の紫外線は意外なほど強く、5月にはもう真夏と同じように最大級の警戒が必要!というアドバイスをもらいました。
言
優子さん
大好きなロリータファッションのおしゃれを楽しみながら、日焼け対策もしながら農作業をしたい。好きなものを大切にしながら、農作業にもっともっと取り組みたい。そんな決意を新たにする言でありました。
この日はメロンの作業に初挑戦でしたが、ミニトマトの収穫と出荷はまだ続いています。
最後に再びミニトマトの出荷をお手伝いしました。
前回たっぷり修業したので、ミニトマトのパック詰めから出荷まではすっかりお手のもの。優子さんとお話ししながら、箱詰めをこなしていきました。メロンのわき芽取りや摘花に比べて、いくらかリラックスして臨める作業のようです。
ミニトマトにメロンにと、いつも大忙しのミヤザキファーム。
少しでも戦力になれる日を目指して、ロリータライター言の農家修業は続きます。
編集後記
ミニトマトに続いて、第2回としてメロンの作業を行ったミヤザキファームでの農家修業。
ハウス内を暖かく感じていた前回から一転、今回は暑さや日差しの強さに驚き、作物の成長の早さにも感心しました。
オフィスワークをしているだけでは気づかないかもしれない季節の移ろいを感じながら、それぞれの季節ごとに作業があり、苦労があることを知りました。
植え付けから関わり始めたメロン「肥後グリーン」がたわわに実って収穫を迎えるまで、引き続きおじゃましたいと思います!