電動ネコ車!? E-cat kit(イーキャットキット)
今回訪れたのは和歌山県有田郡湯浅町。電動農機具を発明しているという会社の倉庫にやってきました。
見慣れた道具だけど、なんだか初めて見る気もする。
なんか乗れそう。
とりあえず乗ってみることにしよう。
ハンドルもあるし、とりあえず握ってみよう。
おおお!! 動いた!
とっても快適! これで山道とか走ったら楽しそう!
カーブも楽々! これは楽しい! 初心者でも乗れてしまう!
これは新しいアウトドアのアクティブグッズか何かでしょうか?
今日の取材、コバマツ来るところ間違えた……!?
寺嶋さん
コバマツ
■寺嶋瑞仁(てらしま・みずひと)さんプロフィール
1993年生まれ、和歌山県有田郡出身。和歌山工業高等専門学校知能機械工学科、長岡技術科学大学機械創造工学課程卒業。2016年、株式会社CuboRex(キューボレックス)設立。学生時代からロボコンに精力的に打ち込み、全国準優勝など多数受賞。レスキューロボットの研究をベースに、2017年James Dyson Award国内第3位、国際トップ20入賞。総務省異能ジェネレーションアワード「その他業務実施機関が思い付きもしない分野」部門賞受賞など。 高専時代にアルバイトをしていたミカン農家の農作業をより便利にすることはできないかと思い、農家がすでに持っている農機具に取り付け可能な電動キットE-cat kitを開発する。実家はお寺で、帰省のときは家業も手伝っている。 |
寺嶋さん
コバマツ
寺嶋さん
コバマツ
寺嶋さん
https://www.youtube.com/watch?v=iNgvq6PchM0
コバマツ
確かにすでにある道具に取り付けて、それを自動化できたら効率がいいですね!
寺嶋さん
コバマツ
コバマツが電動キットを取り付けてみた
コバマツ
コバマツが取り付けに挑戦したのは、冒頭に登場した足場(立ち乗り用台車)付きのタイプではなく、押して歩くタイプのものです。
E-cat kitのキットは主にこの3つ!
今回はこちらのネコ車(手押しの一輪車)に取り付けます。
いざ、開始!
説明書を読みながら……。
まずは、バッテリーと配線を接続していきます。
次にタイヤとバッテリーをつなぎます。
スパナを使い、タイヤを固定します。
あとはバッテリーを操縦の邪魔にならないところに装着して
最後に配線が邪魔にならないように結束バンドで止めます。
完成です!!
機械が苦手な私でも、30分程で組み立てることができました。
(少しCuboRexの人に手伝ってもらいましたが)
普段から機械を触っている農家や、力のある人であれば15分ほどで組み立て可能かと思います!
早速使ってみることに。120キロの堆肥(たいひ)が入ったカゴを載せました。
まずは電動キットの電源をオンにしていない状態です。
お……重すぎて前に進めない。
そこで、スイッチオン!
……お、楽に動く!
120キロの堆肥を女性の私でも運ぶことができそうです!
労働力不足を解決? 農業の素人にも作業を任せられる
コバマツ
寺嶋さん
コバマツ
実際に使用されている様子がこちら。
寺嶋さん
コバマツ
今後、農業の現場は高齢化が進むため、新たな人材の農業現場での活躍が期待されています。そんな中この電動キットなら、力作業が必要な場面で、力の弱い人や不慣れな人でも収穫時などの運搬作業ができます。
さらに、既成品ではなく、農家自身が用途や使うタイミングで道具をカスタマイズできる電動キットの誕生により、農業の世界もまだまだイノベーションが起きていくのではないかと思いました。