【岡山県9】「モモ農家になる!」と決めた夫は、妻と赤ちゃんとともに東京から岡山へ|マイナビ農業

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【岡山県9】「モモ農家になる!」と決めた夫は、妻と赤ちゃんとともに東京から岡山へ

【岡山県9】「モモ農家になる!」と決めた夫は、妻と赤ちゃんとともに東京から岡山へ

農業未経験者が移住就農する場合、収入やご近所とのお付き合いなど、さまざまな不安が付きまとうもの。子育て真っ最中の家族なら、なおさらではないでしょうか。ところが東京から岡山へ、妻と小さな子供を伴って移住し、農業研修を経てモモ農家として就農を果たした赤木良光さんは「不安を感じたことは無かったですね」とキッパリ。これまでの道のりを語る口調は軽やかです。その背景には農業という仕事のやりがいと、岡山県のサポート体制がありました。

「やってみたい」と心から思える仕事に出合った

東京で十数年にわたって会社勤めをしていた赤木良光さん。農業への思いを抱くキッカケは、岡山県が誇る「モモ」でした。

「毎年、岡山の実家から送ってもらうモモを会社の同僚などにあげると、『こんなにおいしいモモは食べたことがない』ってとても喜ばれるんです。私にとってはごく当たり前のものでしたが、嬉しそうな顔を見ているうちに、岡山のモモが持つ価値に気づかされました」と赤木さん。

岡山県

親が転勤族で、中学・高校時代を過ごし、現在の実家がある岡山県には愛着を持っていました。特に地元の岡山市北区の一宮地域は、昔から果樹栽培が盛んな場所で、昭和7年には岡山県を代表する品種『清水白桃』が見出されたという、歴史ある産地です。岡山に戻ってモモを育ててみたい…そう思い始めた34歳の頃、東京の池袋で岡山県の就農相談会が開催されることを知って参加しました。

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「就農相談会で詳しい説明を受けているうちに農業への思いが一気に加速しました。子供のころは転校が多かったので、部活をやりきることができなかったり、就職もノリで決めてしまい、なかなか続きませんでした。そんな自分が、本当に『これをやりたい』という気持ちで行動を起こしたのは、農業が初めてなんです」と振り返ります。

就農への決意を固めたとき、赤木さんには生後6カ月の長男がいました。

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会社員だった妻のめぐみさんは、育休後に復職するつもりでいましたが―「岡山で農業を始める不安よりも、東京で往復4時間かけて通勤し、果たしてちゃんと子育てができるのか? という不安の方が大きかったんです。岡山には夫の実家があり、いざとなれば頼ることもできるし、農業がうまくいかなかったら、他の仕事をすればいいと迷いなく賛同しましたよ」と笑顔で話します。

岡山県には、赤木さんのように「農業経験は全く無いけど、本気で農業を始めたい」と希望する方がスムーズに就農できる手厚いサポート体制が整っています。その一つが『農業実務研修(最長2年間)』です。親方農家のもとで農作業を手伝いながら栽培のイロハを学びます。

希望する品目(作物)の産地で、ベテランの先進農家から技術指導が受けられるのはもちろん、親方農家とともに行動するので、地域の方とも自然と顔なじみになれるのもポイントです。地域とのつながりはとても重要で、農業を営む上でのさまざまな情報収集はもとより、生活面でも欠かせません。

また、研修時には年額150万円程度の研修費(要件あり)が支給されるのも心強いところです。

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6日早かった初収穫…未熟のモモが山積みに

「就農するなら岡山。品目はモモで」とブレない良光さんでしたが、当初は希望する産地で研修の受け入れ枠が無かったので、まずは農業大学校(岡山県農林水産総合センター)が実施している「社会人就農研修」で栽培の基礎を学ぶことに。めぐみさんも2年遅れで受講します。

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その後、良光さんは無事に希望する地域で『農業実務研修』を受けることができ、2019年に独立。夫婦二人三脚でモモ農家としての第一歩を踏み出しました。

就農に向けた農地探しは、研修中から動きます。

「農地に関しては、親方やJAの方に、かなりお世話になりました。地元と言っても、私たちだけでは園地を手に入れることはできませんから」と話す赤木さんは、研修終了後に成木園を1カ所購入し、もう1カ所は園地を借りました。更に育成園を3カ所借りて、計5カ所・総面積150aの園地でモモづくりを行っています。

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5カ所の園地で栽培するモモの木は180本。袋がけは年間5万枚

「当初は『清水白桃』、『なつごころ』、『おかやま夢白桃』、『恵白(めぐみはく)』の4種類からスタートし、現在は9種類まで増やしました。各園地は離れているのですが、6月後半から9月初旬まで収穫時期の異なる品種を植えたことで、長期間の出荷ができるんです」と話します。

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そんな赤木夫妻の初収穫は、喜びよりも苦い思い出だと言います。

「やらかしてしまいました…。親方のもとで収穫した経験があり、袋を少しだけ開けてみて『いける』と判断したのですが、親方に初収穫の報告に行ったら、『早い、青すぎるわ』と言われ…。食べてみたら確かに酸っぱくて、収穫日が6日ほど早過ぎたようです。倉庫に積み上がった60コンテナ分の未熟の『なつごころ』を見ながら、落ち込んでしまいました」と苦笑い。

『なつごころ』に限らず、デリケートで天候にも左右されやすいモモ。人や機械の力ではコントロールできない部分も多く、教科書通りにはいきません。「でも、そこが自分に向いていると思う」と、赤木さんはポジティブに取り組んでいます。

「おいしかった」という声が、一番の喜び

「剪定のコツや収穫の見極めも、少しずつ分かってきました」と話す夫とともに、めぐみさんも農作業に携わっています。

「私の場合、子育てが中心なので、なかなか作業内容が覚えられないんです。でも、仕事としては面白いなと思っています。そもそも、私が持っていた農業へのイメージは鍬を持って、重労働で…というのを想像していたのですが、実際は機械も入っていますし、全く違うものでしたね。農業は人が生きていくための基礎になる仕事でやりがいがありますし、自分たちで試行錯誤ができるのも面白いですね」と、めぐみさん。

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赤ちゃんを連れて東京から岡山に移住し、その後、二人目の子供を出産。子供を保育園と幼稚園に預け、夏休みは一時預かりを利用したり、夫の実家で世話をしてもらいながら、モモづくりに取り組んできました。

「モモの収穫は夏場に集中します。これが会社員とは違う大変さですよね。5歳と3歳になった二人は、『夏は大忙し』と理解できるようになりました」と笑います。

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収穫したモモは主にJAに出荷し、一部はインターネットで直売も行っています。

「岡山一宮特産の『清水白桃』のおいしさを全国に広めるのが目標です。また、『なつごころ』の収量UPも目指しています」と、今後の目標を教えてくれた良光さん。

「人生でこれほど学びたいと思ったことはなかった」と話す表情には満足感が溢れていました。

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<イベント情報>

#岡山で #移住 #就農 #地域おこし協力隊 #大相談会

移住と就農に関する専門職員20名以上が、岡山から大阪へ出張します。参加は無料ですので、岡山県での移住や就農に関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください。
 
【開催日時】
2021年10月30日(土)10:00~16:00
【会場】
シティプラザ大阪4F(大阪市中央区本町橋2-31)
 

詳細はこちら(無料)

※新型コロナウィルスの感染状況により、変更となる場合があります※


 
大阪ナイター就農相談会

個別の就農相談会(1人当たり最長30分程度)を開催します。参加は無料ですので、岡山県での就農に関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください。
 
【開催日時】
2021年11月10日(水)18:00~20:30 
2022年1月12日(水)18:00~20:30
2022年3月9日(水)18:00~20:30

【会場】
岡山県大阪事務所(大阪市中央区今橋3丁目2-20 洪庵日生ビル2F)
 

お申し込みはこちら(無料)

※新型コロナウィルスの感染状況により、変更となる場合があります※


 

◆お問い合わせ

岡山県農林水産部 農産課 担い手育成班
〒700-8570 岡山県岡山市北区内山下2-4-6
TEL:086-226-7420

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