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山あり、川あり、海あり、あたたかい人あり。豊かな自然とともに、移住支援策も充実した高知県四万十町で農ある暮らしを試してみませんか

山あり、川あり、海あり、あたたかい人あり。豊かな自然とともに、移住支援策も充実した高知県四万十町で農ある暮らしを試してみませんか

高知県の「しまんと」と聞いて壮大な四万十川をイメージする人も多いと思います。今回は実際に高知県四万十町を訪れ、町役場、営農支援センター、そして実際に移住して農業を営む方にお話を伺いました。11月には、この町でショートステイしながら農業体験ができる研修も始まります。自然と人の魅力が豊かな四万十町で、お試し農ライフに挑戦してみませんか。

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清流・四万十川のほとりにあるこの町で、のびのびと暮らしてみませんか

高知県西部に位置する四万十町。山、川、海が近く、自然豊かな場所として知られています。この豊かな自然を使ったアクティビティも人気で、ダイビング、ラフティング、ジップラインなど充実のラインアップ。町民はもちろん、他県からも大勢の人たちが自然を満喫しようと四万十を訪れています。

また「仁井田米」や「にこまる」といったブランド米や四万十ポークなど地元発の食ブランドも全国的に認知されています。ほかにも川に行けば鮎、海に行けば伊勢海老なども味わえ、豊かな自然が育んだ食の宝庫といえるでしょう。

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大自然の恵み豊かな四万十町

最近では県外だけでなく県内移住者も増えています。その理由は南海トラフ対策。四万十町は標高220メートルほどあるため、津波の被害を危惧した海側に住む人たちが移住してくるケースも増えているそうです。

さらに、交通網も発達しており、高知市内まで車で1時間、空港まで車で70分ほどで行けるアクセスの良さも魅力です。買い物に行きたいときは街へ。自然を楽しみたいときは四万十の山や川や海へ。「まち」も「自然」も両方楽しむことができます。

東京の大手IT企業から四万十町へ。半農半Xに挑戦する神林さん

今回は東京から2016年に四万十町へ移住した神林潤さんをご紹介します。移住のきっかけとなったひとつに「地方で子育てをしたい」という思いがあったそう。ご自身が新潟県出身で奥さまは群馬県出身ということもあり、原風景に近い環境での子育てを望んだことがきっかけでした。

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IT企業で働く会社員でもあり、「神林農園」の代表でもある神林潤さん

そんな神林さんと四万十をつないだのは2013年に東京で行われた農業研修です。農業に興味をもっていた神林さんが農業のイロハを教わるために参加した3ヶ月ほどの研修。その研修は高知県主催の「こうちアグリスクール」で、最後に2泊3日の現地研修もあり、そこで、はじめて四万十の「まち」を訪れ、四万十に住む「ひと」と出会いました。

2015年には高知県土佐町で有機農業の研修を受けます。この段階で高知への移住を決めていたわけではありませんでしたが、2013年に出会った人たちのつながりや豊かな自然に魅了され、しだいに四万十への移住を考えるようになりました。

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神林さんがしょうがを育てている圃場

そして2016年3月、四万十町へ移住します。約1haの農地を借り、最初の5年は専業農家としてさまざまな作物を作りました。「5年間、農業に専念したのですが、生計を維持するための収益を農業だけで確保しようとすると、どうしても大量生産、原価削減、安定生産に向かって邁進することになってしまいます。それを突き詰めようとしていく過程で、当初私が農業を志したときの気持ちとのズレを徐々に感じるようになってきました。」。

そこで神林さんは農業への関わり方を見直し、生活基盤を整えるために平日は就職して働くことにしました。前職のスキルを活かし、現在は東京に本社を置く高知市内のIT企業に勤めています。自宅でのテレワークも取り入れながら、休日を農作業に充てていて、現在は約30aの農地にしょうが、トマト、かぼちゃ、にんじんを作っています。これらの品目は、栽培方法や販売方法を工夫すれば、週末ファーマーでも無理なく農業ができることが分かってきたそう。自分のスタイルにあった品目を厳選しているのが両立のポイントだといいます。

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神林さんが育てたしょうが「土佐一」。化学肥料と農薬は一切使用していないそう

IT企業から農業、東京から四万十と、大きなギャップがあるのではと言われることもあるそうですが、神林さんは、そんなに大きな差はないといいます。「ITに限らず仕事で学んだことは、農業にも人生にも活かせることがたくさんありますし、農業がITの対局にいるなんて思ったことはありません。むしろ考え方は同じ。コンセプトづくりがあって、戦略を立てて、世の中に価値あるものを作り、取引先と交渉して、必要としている人たちに届ける、というプロセスはITも農業も変わらないですから」と神林さん。

また、移住先についても、特別ギャップを感じることはないと、四万十での生活を冷静に受け止めています。「場所は一つの要素に過ぎないんです。ただ移住しただけでバラ色の人生が待っているなんてことはありません。そこにある環境をどう受け止めるか、どう行動するかで、自分だけでなく周囲からの見方も変わってくる。だから、どこにいてもどんな環境でも自分の軸をもっておくことが大切なのかなと思いますね」

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平日はオフィスや自宅で、週末は圃場で働く神林さん。「仕事は暮らしの一部。どういう暮らし方をしたいか考えることが大切だと思います」と話します

最後に移住希望者に対してメッセージをもらいました。
「たとえば高知県では、二段階移住という仕組みが提案されています。高知市のような、都市部の生活とのギャップが比較的少ない場所に移住してから、時間をかけて四万十町などの自然豊かなまちに段階的に移住する仕組みのことですが、そのような県や町の移住支援策を積極的に活用することも良いと思います。最初から拠点を移すのは勇気がいりますよね。まずは滞在の感覚で四万十を訪れ、自分にあった場所を探してみてはいかがでしょうか。暮らしのイメージを固めつつ、最終的に移住を決めるという仕組みなので安心できると思います。四万十といってもエリアによってカラーがありますから、じっくり地域の特性を見ながら拠点をどこにするか考えてみるといいかもしれませんね」。

ライフスタイルに応じて、自由な形で、農と関わって暮らしていく

最近ではリモートワークも増え、仕事をする場所を問わない時代になってきました。四万十町では山間地区でも光ケーブルが通っており、気軽に全国、全世界とつながることができます。仕事のある場所に合わせて住む場所を探す、という形から、ライフスタイルに合わせて生き方や仕事の仕方を選べる時代がきたのかもしれません。

そういった時代の背景にも柔軟に対応すべく、四万十町では「農」との関わり方も個々のライフスタイルに合わせてもらいたいと考えています。移住したのち、法人に就職して農業をしていくのもよし。自分が経営者となって農業を営むもよし。また家庭菜園を楽しみながら別の仕事をするもよし。農業との関わり方は移住者のライフスタイルによって自由に変えられるのも魅力です。

「町だけでなく、県と農協などの『サポートチーム』が応援します」と話す四万十町農林水産課の中平英徳さん。農ある暮らしを様々な角度で支える体制があります。

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「四万十町の良さを知ってもらって、ぜひ住んでほしい」と話す中平英徳さん

パラレルキャリアという言葉があるように、複業も含め一人ひとりがたくさんのスキルをもっている時代。これらをうまくつなぐプラットフォームがあれば、四万十町のなかで経済が回り賑わいを創出していくことができるかもしれません。移住者がもつ「+α」のスキルや感性が、町に根付くことで新しい化学反応が起こることを期待したくなります。自由な生き方を、新しい仲間を、四万十町はきっと歓迎してくれることでしょう。

移住支援も抜群。移住者が四万十町を選んでいるのは、理由がある!

四万十町への移住者は去年だけで160人にものぼります。今年もそれを上回るペースで増加していて、老若男女問わず人気の移住先だそう。
移住先として選ばれている背景には、手厚く幅広い移住者への支援があります。

たとえば、全国的にも珍しい中間管理住宅。町が借り上げた空き家をリフォームし、移住者はリフォームされた状態の家を借りることができます。リフォームには水回りの整備や耐震化などもあるため、1000万円ほどかかるそう。ここまで手厚い居住支援は全国的にも珍しいといいます。

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にぎわい創出課の小野川哲さん。「四万十町は東京23区より少し大きい町。その中に山川海があり、いろんな地域があるので、自分の気に入ったエリアに住んでみて」と話します

また、研修を受ける営農支援センターの近くには「クラインガルテンしまんと」という滞在型市民農園があります。農園付きの家で暮らしながら農業を体験できる施設です。最大3年まで利用でき、22棟ありますが、令和4年度に8棟空きが出ると予想されるため、現在入居者を募集しています。研修の後は、ここから農ライフを始めるのもおすすめです。

他にも1ヶ月から6ヶ月間借りられるお試し滞在施設、最大2年間借りられる移住支援住宅、最大12年間借りられる中間管理住宅といった戸建がバリエーション豊富に揃っています。これらも町がリノベーション等の整備をしたもの。家賃は1万円台からとお手頃で、移住を検討する人に人気だということです。

こうした手厚い支援の背景には、町の高齢化や人口減少への危機感があるといいます。企画課の竹村俊斗さんは、「特に若い人は複業している人が多く、柔軟な働き方をしています。いろんな人がいろんなスキルを身に付けて、町内でお金を回して町を元気にしたい」と話していました。

四万十町で生まれ育ったものの、高校卒業後は大阪で進学・就職し、一度は都市部に生活の拠点を置いていたという職員も。にぎわい創出課の稲井智香さんは、「四季の移り変わりを感じられる四万十町で子育てをしたかったので、Uターンしました」と話します。教育面に関しては施設の少なさが都市部と比べてネックだったといいますが、町でも少しずつ力を入れているところだそう。

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左から企画課の竹村俊斗さん、にぎわい創出課の稲井智香さん。四万十の魅力を尋ねると「人があたたかく、やりたいことが実現できる」「プライべートリバーのような沢がたくさんあって、食べ物がおいしい」など次々に挙げてくれました

四季折々の姿が見える四万十町。濃霧が多発し、土にも恵まれた豊かな大地で短期の農業研修に参加しませんか

今回の研修は2日間の休日を含む、合計12日間を予定しています。
研修内容は、しょうがやゆずの収穫体験、家畜の飼料となるサイレージをラッピングした後の移送などのお手伝い。その他、イノシシ等が畑に入らないようにするための柵づくりや柵設置作業を行います。2日間の休日は、自然豊かな四万十の町をゆっくりと散策して過ごしてみましょう。
※研修内容については天候や進捗状況により変更になる場合があります

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今回研修で収穫する四万十町のしょうが

実は四万十町は霧が発生しやすく、一日の寒暖差が大きく水もきれいなため、お米やしょうがを作るうえで恵まれた環境にあります。
しょうがの作付け面積は103haで、全国1位。濃霧や寒暖差などの影響で、きれいなしょうがができるため、「四万十で作りたい」という人が多いのも頷けます。全国有数のしょうがが作られている圃場を見ることができるのは、貴重な経験と言えるかもしれません。
また研修では、収穫したしょうがを見て、商品用か翌年のタネ用にするかの判別方法についてもお教えします。

これらの農業研修は、「営農支援センター四万十株式会社」で行います。ここはJAと四万十町役場が出資した会社で、担い手のいない休耕田を借りて作物を作り、土地の管理をしています。土地の持ち主や家族が将来的に就農したいと考えたときにはお返ししていて、耕作放棄地をなくし、田畑をなるべくいい状態に保ちながら後世へつなぐための役割を担っています。
元JAの職員で現在社長をつとめる川村陽三さんは、「四万十で思い切って仕事をしてもらい、思い切って遊んでもらいたい」と顔をほころばせます。

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営農支援センター四万十町株式会社の川村陽三さん

人と自然の魅力あふれる四万十町で、仕事もプライベートも充実させた生活を送りませんか。興味のある方は、まずお試しで四万十ライフを送ることができる「あぐトリ」に参加しましょう!

研修の要綱・問い合わせ

研修要綱

日程  :2021年11月8日(月)から2021年11月19日(金)
研修場所:高知県四万十町
宿泊場所:末広旅館(またはSou. Town Hostelなど)
持ち物 :長靴・作業用の汚れても良い服・寝間着・農業用手袋・カッパ等の雨具
応募条件:60歳未満の、将来的に農業をはじめ一次産業に関わりたいと考える方で、3大都市圏内の都市地域(※)、政令指定都市にお住まいの方ならどなたでも応募可能です。
なお、研修の全日程に参加できることが必須です。※詳しくはお問い合わせください。
また、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予防接種法に基づいて各自治体で実施された新型コロナワクチンの接種を2回終えた方に限ります。
補助  :現地までの往復の旅費、1日あたり1万円の宿泊手当、農業研修時の手当(研修地域の最低賃金の半額程度を目安に稼働時間分)
備考  :体温調節のしやすい服装をご準備ください。

研修概要

本研修は、農林水産省の令和3年度農山漁村振興交付金(地域活性化対策(人材発掘事業))の一環として、一般社団法人全国農協観光協会が主体となって企画している研修プログラム「あぐトリ」のひとつです。

「あぐトリ」とは、農業体験や地域の課題解決に向けたワークや取り組みなどを通じて地域の生活を体感し、その土地に移住したり関わって生きていったりするきっかけを作る、短期研修プログラムです。プログラムを通し、農あるくらしで関係人口を創出し、持続できる地域づくりを目指していくことが目標です。

研修先は、経済産業省や農林水産省などが定めた全国津々浦々の「スマート定住条件強化型モデル地区」を中心に全国10地区から選べます。各地域が抱える課題の解決に向け、多様な取り組みを積極的に行っているエリアであるのが特徴です。研修内容も就農研修がメインだったり、地域課題を解決する研修があったりと地域の実情に応じてさまざまです。

「地方に移住したいけれど実際どんな地域なのかわからず不安」「新規就農したいけれどどこで何をすればいいかわからない」、そんな方におすすめのプログラムです。

問い合わせ・お申し込み

一般社団法人全国農協観光協会 『あぐトリ』詳細とお申し込みはこちら

 

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