監修:行政書士/近藤 環(サポート行政書士法人)
在留資格に関するコンサルティング業務を担当。2019年に新設された「特定技能」も多数手がけ、申請取次実績は年間800件以上。 行政書士(東京都行政書士会所属 /第19082232号) |
外国人留学生の日本での就職事情
独立行政法人日本学生支援機構の調査によれば、2021年5月1日時点で日本に在籍している留学生数は、24万2,444人でした。
新型コロナウイルスの影響で若干、減少傾向にありますが、ここ30年の外国人留学生数をグラフにしてみると、2011年以降、急激に増えていることがわかります。新型コロナウイルスの影響で留学生の入国が叶わず、ここ2年ほどは下降していますが、おさまれば再びこの傾向になるのは間違いないでしょう。
留学生数の推移(各年5月1日現在)
次に外国人留学生の出身地域を見てみましょう。2021年5月1日時点の「国地域別留学生数上位5か国」は以下の通りです。
特に外国人留学生数が多いのは中国とベトナムです。2021年5月1日時点の外国人留学生のなかで見れば、中国が114,255人と最多で、全体の47%を占めています。次に多いのがベトナムで、49,469人(構成比20%)です。
第3位はネパールですが、18,825人(全体の7%)と、中国やベトナムに比べると大きな差があります。中国とベトナムからの外国人留学生を合わせると、すべての外国人留学生に占める割合は67%となっており、この2カ国の間で日本留学の人気が高まっていることがうかがえます。
それでは、これらの外国人留学生は卒業後、どのような進路をたどっているのでしょうか。出入国在留管理庁が2020年12月に発表している「令和元年における留学生の日本企業等への就職状況について」によれば、外国人留学生が日本企業への就職を目的に、在留資格変更許可申請を行った数は、3万8,711人 (注)で、このうち3万947人が許可されています。申請数、許可数どちらも前年に比べて増加しており、申請数は前年比25.2%増、許可数は19.3%増となっています。
(注)就労資格のうち「特定技能」への在留資格変更許可申請は対象外
また、2020年における許可状況の国籍・地域別は、次の通りです。
◆ベトナム 6,582人( 前年比448人、6.4%減)
◆ネパール3,552人 (前年比39人、1.1% 減)
◆韓国1,376人(前年比287人 、17.3%減)
◆スリランカ1,145人(前年比441人、62.6%増)
外国人留学生の日本でのアルバイト事情
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