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“ウリ”が欲しい少量多品目農家必見! 2022年、武井が推す西洋野菜品種5選

“ウリ”が欲しい少量多品目農家必見! 2022年、武井が推す西洋野菜品種5選

農業を始めて一度の営業もせずに、現在は栽培した野菜の95%をレストランへ直接販売しているタケイファーム代表、武井敏信(たけい・としのぶ)です。このシリーズでは売り上げを伸ばすためのちょっとした工夫をお伝えします。

新しい年がスタートすると、気持ちも新たに栽培する品種を見直す人も多いのではないでしょうか。その中に、自分の農園の“ウリ”となるような野菜はありますか。過去に350を超える野菜を栽培してきた武井がおすすめする、人気急上昇中のスペシャリテとして期待できる品種を紹介します。

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農家には“スペシャリテ”が必要

栽培する品種を選ぶとき、何を基準にしていますか? 自分の販売先でニーズがあり売り上げにつながる野菜でしょうか。それとも、どんな味がするのだろうと興味がある野菜でしょうか。栽培知識を身につけるための新たな野菜でしょうか。
どれも正解で、農家自身が楽しんで選ぶことが大切です。しかし、その中に、他の農家と同じものを作るのではなく、農家としての自分のストーリーに合うスペシャリテ、農園の“ウリ”となるものを見つけてみることを提案します。

“スペシャリテ”って何?

スペシャリテとは、そもそも「食」の言葉で、レストランの顔となる料理、特徴のあるもの、シェフの得意料理のことを言います。農家で言えば、農園の顔となる代表的な野菜になります。
タケイファームの場合、スペシャリテとなる野菜は春夏秋冬それぞれの季節にありますが、代表的なのはアーティチョークです。これによって、シェフから注目を集めるきっかけになり、売り上げアップはもちろん、メディアから取材の問い合わせが入るようになりました。

どんな野菜を選ぶか

狙い目としては、野菜を購入する100人が必要とするようなものでなくニッチなものがおすすめです。
万人受けはしないものの、一定数の需要があり、多少高くても買う人がいる「隙間(すきま)」を狙うことによって、その野菜のスペシャリストにだってなれる可能性が出てきます。これは、さまざまな野菜の栽培をする少量多品目農家のメリットの一つです。
最近では、西洋野菜の栽培を町おこしとして、生産者が集まって組合を作ったりしていますが、団体名を見つけることができても、なかなか個人の生産者の名前は見つかりません。逆を言えば、個人の農家でもその野菜の第一人者になれる可能性があるのです。

あなたも自分のウリとなる品種・品目を見つけてみてください。
今回は5種類の野菜を紹介しますので、少しでも参考になれば幸いです。

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