農業ビジネスで売上30億円を目指す。独自の販路開拓に取り組む「指宿やさいの王国」|マイナビ農業

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農業ビジネスで売上30億円を目指す。独自の販路開拓に取り組む「指宿やさいの王国」

農業ビジネスで売上30億円を目指す。独自の販路開拓に取り組む「指宿やさいの王国」

「指宿やさいの王国」は、鹿児島県薩摩半島の最南端でレタスなどの葉物類を中心とした大規模栽培を行っています。徹底したコスト計算や積極的な大型機械導入、自社独自の取引先開拓に取り組み、グループ企業である「南九やさいの王国」と合わせて年間6億円の売り上げを達成。作付面積は150~170ha、レタスやキャベツ、リーフレタスなどの葉菜類は90ha以上で、南九州でトップクラスの規模を誇ります。1ヶ月に出荷する量は、なんと10トン車で約80台分。土づくりにこだわり、安心安全の客観的な証となるGLOBALG.A.P.(グローバルギャップ)認証をいち早く取得するなど、信頼できる野菜づくりを大切にしています。これだけの大規模な農業ビジネスを成長させてきた背景には、徹底したコスト意識や生産管理体制の確立、積極的な設備投資、そして何よりも、人の命をつなぐ食べ物を作ることに対する誇りがありました。その舞台裏を紹介します。

野菜品目の見直し、業務フローの効率化で利益を追求

指宿やさいの王国の主力商品・レタス。土づくりからこだわり、みずみずしいシャキッとしたレタスに育てます

一般的に野菜の販売は、仲買人や農協などの団体を通して卸売市場に出荷され、そこでセリや入札相対といった取引がなされ価格が決定します。生産者自ら価格を決める権限がなく、価格は出荷時の市況に左右されてしまう上に、生産者が多い品目は価格競争に陥りがちでした。
そこで指宿やさいの王国では、生産品目から見直すことに。野菜一つひとつにどれだけの時間と費用がかかるのかを分析して、利益の見込みが高いレタスを中心とした葉物類に注力することにしました。指宿は温暖な気候と水はけがいい土壌といった条件がそろっており、他の地域では生産が難しい冬場でも、葉物類の安定した生産ができたことも大きな利点でした。肥料や農薬、ダンボール、備品などのコスト面の見直しも徹底的に行い、無駄を削って利益を最大限に上げるよう取り組みました。

毎年10月~4月がレタスの出荷シーズン。最盛期には、3,000ケース(24,000個)ものレタスを出荷します

そうした品目の見直し、業務フローの効率化と同時に、市場を通さずお客様と直接取引の道も模索。直接取引では最初に納品価格の契約を結ぶので、ある程度利益の予測の見通しが立つように。いいお客様との出会いもあり、順調に取引先が増えていきました。
さらに、新しいチャレンジにも積極的で、圃場では毎年さまざまな品種の試験栽培を行い、適した品種があれば次年度から本格的に導入しています。現在はアボカド、レモンの試験栽培中とのこと。

相手が何に価値を感じてお金を払うのか、先回りして考え続ける

野菜を作ることはもちろん、お客様に届けるまで責任を持って取り組んでいます。そのために必要な機械やトラックなど、計画的に設備投資を進めて環境を整備

取引先との信頼関係を守っていくためには安心・安全な野菜を安定供給していくことが大切です。指宿やさいの王国では、品質の安定と労力の削減のため、大型機械を数多く導入。トラクターや移植機などの農機は40台以上所有し、新しい農機は積極的に取り入れて常に業務の改良を試行錯誤しています。

国が推進するスマート農業の実証地になることも。いち早く最新の農業技術に触れられる環境です

作付面積は150~170haにもなるため、広い農場を管理するために圃場管理のクラウドサービスを導入。いつ、どこに、何の野菜を植えたのか、スタッフ全員が圃場のリアルタイムな情報を共有して、取引先のニーズに合わせて出荷できるように生育管理しています。さらに、取引先の状況や今後の流通を考えて、出荷場にいち早く真空予冷機を導入しました。
農業はいい野菜を作ることはもちろんですが、取引先が「何を求めているか、何に価値を感じてお金を払うのか」を考え続けることも大事です。指宿やさいの王国では、創業期からその姿勢を持ち、常に自分たちの野菜がどこで、どのように扱われて、販売されているのか、現場視察を行って意識をし続けてきました。「安心安全な野菜」は今広く求められていますが、それを客観的に証明する手段として、GLOBALG.A.P.(グローバルギャップ)認証をいち早く取得。海外に展開する取引先の需要にも応えています。

未経験からでも歓迎!若手が活躍できるフィールドが多数。
福利厚生充実で働きやすい環境づくりに積極的

スタッフは現在45人。10代~60代と年代は幅広く、約半数が外国人です。スタッフはそれぞれ適性や個性、希望に合わせて、チームに振り分けられて仕事をしています

市場規模の縮小や担い手の高齢化と、現在の日本の農業を取り巻く状況は決して楽観できるものではありません。しかし、「食」は人が生きていく上でどうしても欠かせないものです。
指宿やさいの王国では、農業の担い手を増やして組織化することで生産性と収益力を高めて、日本の食を支える基盤を作りたいと考えております。「働いてみたい」という方は、積極的に受け入れています。未経験の方から、自分での農園経営に行き詰まりを感じている方、農家の後継ぎとして修業したい方、将来は独立したい方など、いろんな状況の方を受け入れております。個人の適性や希望に合わせて業務を振り分けており、未経験の方には全力でサポート。特に、将来は独立したい方は、積極的に機械の運転を任せるなどして、将来自分で農園を運営するのに困らないスキルが習得できる環境が整っています。農業ビジネスのノウハウを次世代に伝授し、地元の農業、そしてこれからの日本の食に貢献していきたいと考えているようです。福利厚生が充実しており、社員寮完備・バスでの送迎付きなので、県外から就農したい人や外国人スタッフが安心してすぐに働ける環境です。さらに、社員のための休憩室、トレーニングルーム、シャワールーム、卓球スペースを完備。現在は、働く社員たちの健康考えた社員食堂や、長く安心して働けるための託児所作りの計画が進行中です。
また、指宿やさいの王国では、夏の北海道でのレタス栽培を2021年から始めました。希望する社員は、夏の北海道で働くことができます。冬は鹿児島で、夏は北海道で、といった働き方ができるのは個人農家ではまず体験できない環境です。

農業ビジネスで日本の未来を切り開く

畑からは雄大な開聞岳を望みます。休憩時間や仕事終わりには、スタッフ同士でバスケや卓球をするなど、チームのコミュニケーションが活発です

そうはいっても、農業は肉体的に過酷な仕事です。雨の日も風の日も関係なく、野菜の成長は待ってくれないので、収穫時期は特に大変です。しかし、その苦労は確かな経験となって、どこにいってもやっていけるスキルが身に付きます。そして、今でこそ当たり前に食べ物があって当たり前に食べられる時代ですが、食べ物を作ることは人の命をつなぐことであり、社会に貢献することに繋がります。
指宿やさいの王国では「野菜づくりで明るさをもたらしたい」をコンセプトに、農業で利益を生み、雇用を生み、地域に貢献し、日本の食を支えて、これからの未来を切り開いていきたいと考えています。「一緒に頑張りたい」「農業を学びたい」という方を大歓迎。気になる方はぜひホームページもチェックしてみてください。

【問い合わせ先】
株式会社指宿やさいの王国
〒891-0514
鹿児島県指宿市山川大山1824-2
TEL.0993-35-9910
FAX.0993-35-9797

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