清水寅社長の一問一答!
肥料に関する質問
(埼玉県50代男性 作付け品目:キュウリ、ズッキーニ、トマト、ナスなど)
清水さん
(広島県40代男性 作付け品目:白ネギ)
『寅ちゃんの超微生物』:元肥5袋、溝1袋、追肥2袋×2回
これでやってみてくださいね!
清水さん
(大阪府20代男性 家庭菜園)
フィッシュソリュブルのアミノ酸、超微生物に含まれる
微生物・ミネラルが作物の味を濃厚にさせます。
清水さん
(宮城県40代男性 家庭菜園)
土中に微生物が増えると水はけが良くなり、ミネラルが豊富
になる働きがあります。
清水さん
(和歌山県30代男性 作付け品目:柿)
清水さん
糖度に関する質問
(群馬県40代男性 作付け品目:コンニャク、ネギ、タマネギ)
光合成を増やすことを心がけてみてください。
清水さん
出荷・販売に関する質問
(青森県50代男性 作付け品目:りんご)
清水さん
生産法人の方からの質問
寅ちゃんは従業員を信用していますか?
(福岡県40代女性 加工工場)
清水さん
非農家・家庭菜園・学生の方から・その他質問
(福島県20代男性 非農家)
清水さん
(神奈川県20代女性 非農家)
清水さん
(茨城県40代男性 作付け品目:キャベツ)
清水さん
2022年冬。今もなお、弛まぬ探究心から生まれる珠玉の苗
2022年2月中旬。ねぎびとカンパニーの育苗ハウスに整然と並ぶ育苗箱。その美しさはまるで敷き詰められた芝のよう。
「苗の出来はそのまま畑にも引き継がれます。収穫するネギ同様、苗も品質を高めて効率を上げることが重要です」。
と、話す清水さんのモットーは、数ではなく品質の良いネギでロスなく稼ぐこと。多くの農家は育苗箱を密に並べ、数を作ることに注力しがちですが、同社はあえて幅を持たせて並べています。さらに、育苗箱を水平に保つことで水分を均一に苗に行き渡らせ、土づめの後は手で鎮圧、毛細管現象をしっかり作って発芽をそろえる徹底ぶり。こうした独自の栽培方法を確立した背景には、清水社長の弛まぬ探究心とネギの品質にかける情熱と努力が存在します。
「素人のわたしがいきなり成功するほど農業は甘い世界ではありません。事実、これまでさまざまなやり方をテストし、失敗したこともあります。質問にも答えさせていただきましたが100の失敗をしてもそれ以上のプラスがあればそれはもはや失敗ではありません。プラスの要素とワンセットで考えること。このマインドはとても大切だと思います」。
「1本1万円のネギ、年商2.3億を稼ぐ初代葱師・清水寅」。このインパクトのある言葉だけを見ると、資金があるから投資できる、自分とは無縁の世界と思われるかもしれません。しかし、清水社長に会い、対話をすればそれは大きな誤解であることがわかるはず。なぜなら清水社長はスタッフのだれよりも畑に足を運び、常に最良のやり方を求め、農業に向き合っているからです。経営者として従業員を一番に考え、どうすれば利益を還元できるかー。見つけた答えが「土づくり」でした。
有機肥料を使うもうひとつの理由。それは効率が格段にアップするからです
清水社長の代名詞とも言える有機肥料による栽培は、作物の味・品質を高めることはもちろん、作業効率にも大きく影響します。ねぎびとカンパニーが化成肥料から有機肥料に移行して7年、収穫するネギは85%が2L以上、Lサイズともなれば96%以上をキープしています。サイズや品質が均一であれば出荷作業がしやすくなり、作業効率が上がると清水社長は話します。
「ネギの出来が悪いと細いネギと太いネギが混在し、作業量が増えて人件費もかかります。少ない量でも均一の太さ、品質のネギを作ることができればそのほうが作業効率が上がるのは当たり前のことですよね。そのためには何が必要か。そう考えたときに導き出したのが 『土』というわけです」。
化成肥料から有機肥料に変える際は、コストを抑えるため他の部分の原価を徹底的に見直したという清水社長。資材メーカーとの価格交渉や化成肥料と有機肥料を比較するために費やした時間。その全てが今日のねぎびとカンパニーを支えています。
「今までやってきたことを変える怖さがあるのは十分理解できます。わたし自身もそうでした。でも、農業はやってみないとわからない部分があるのは事実です。有機肥料に踏み切れない理由に、一時的にかかるコストを心配する声をよく耳にしますが、目先のことではなく、10年先を見据えながら計算してみてください。農業はどんぶり勘定や感覚に頼ってはダメ。どこに投資すべきかを見極めてくださいね」。
日本の畑作の未来を変えるのは「売り先」という需要の拡充
ねぎびとカンパニーに密着取材をしたシリーズ最終回。最後に、これからの農業に必要なことを清水社長にお聞きしました。
「売り先の拡充だと思います。日本の農業はものがあふれると価格が落ちる、いわゆるダブつきがおこる現象が長く続いています。これは需要と供給のバランスが崩れているから。ものがあふれるのなら供給を調整すればいいと思われるかもしれませんが、島国・日本において、自国の食糧を確保する意味でもそれはリスキーなこと。また、供給を止めると技術や機械化の進化が滞ることも懸念されます。供給はそのままに、需要(売り先)を拡充すれば、日本の農業は職業としても価値が上がっていくのではないでしょうか」。
農業とは無縁の世界から就農、起業をした清水社長は、農業を知り、深く関われば関わるほど日本の農家のチカラと可能性を実感すると言葉を続けます。
「すばらしい技術やアイデアを持って、高品質な作物を作っている農業者はたくさんいるのに、その事実を消費者が知る機会はほとんどありません。日本の農業にはもっと世界で活躍できる技術と品質と生産者があることを忘れないでほしい。消費者に“日本の作物や農業者はこんなもんじゃないぞ”ということを、生産者が一致団結して伝えていきたいですね」。
圧倒的な技術力を持つさまざまな作物のスペシャリストが育つことで、農業は日本の基幹産業になることも夢ではないー。
そんなことを思わせてくれた清水社長の力強い言葉は、全ての農業者に向けられた金言のようにも聞こえます。
今回、掲載しきれなかった質問は、下記よりご覧いただくことができます。その言葉の中にもきっと、農業の未来を照らす「金言」が示されていることでしょう。
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