過ごしやすい職場環境のために、新人教育を
一緒にいることを楽しいと思えなければ、その所属するグループから離れたいと思うのは自然なことではないでしょうか。そういう意味では働く仲間に対する思いやりや気遣いは、業務内容などよりもずっと大切なことだと思います。私の経営する朝霧メイプルファームでは、良好な社内環境を作るためのコミュニケーションのコツを、新人研修によって学ぶようにしています。心がけや精神論で片づけるのではなく、スキルやテクニックを学ぶことが、より具体的なレベルアップにつながるのではないでしょうか。
前回の記事で挨拶の大切さを学んだ、社会経験の少ない2人。今回もそんな2人と新人研修を一緒に行っていきましょう!
ライター
丸山
ライター
どうもこんにちは。
丸山
助手
丸山
助手
丸山
とはいえ、2人とも前回教えた挨拶の大切さについては、一応は理解できたようですね。
ライター
丸山
以前2人に紹介したカウハンドリングのマニュアルもその一つです。他にもいくつかの新人マニュアルがあるのですが、一部を紹介しますね。
感染症対策
牛から人へ感染する病気にかからないように、どのような衛生対策を実践すればいいのか説明したマニュアル
事故・ミスの報告書の書き方
事故やミスを起こした時に、どのように対処し、改善につなげるかを記したマニュアル
ネットリテラシーについて
SNS等でみだりに社内情報や写真をあげないように喚起するマニュアル
ライター
丸山
とにかく新人は業務以前に覚えることがたくさんあるのですが、中でも難しいのが、「感謝と謝罪」なのではないか、と思っています。
感謝と謝罪はテクニック?
丸山
助手
ライター
丸山
ライターさん、褒められるのってうれしいですよね。感謝されているわけですから。人は誰かの役に立っていると実感することが、喜びにつながるものだと思います。では嫌な気持ちになるのはどんな時ですか?
助手
丸山
ライターさんはどうですか?
ライター
丸山
でもまあ、言いたいことはわかります。反省しているのに、反省していないって言われるの、すごく理不尽ですよね。
でもひょっとすると、反省していると思わせるような、テクニックが足りないのかもしれませんよ。
ライター
丸山
でも極端なことを言えば、気持ち以上に大事なことはタイミングだと思います。
説明は置いといて、まずはメイプルファームのマニュアルを読んでみましょう。
初めに
仕事における感謝と謝罪は、「誠意」よりも「タイミング」を意識してほしい。
どんなに相手に対する気持ちがあっても、それが効果的に伝わらなければ意味がないのである。
挨拶が最適なタイミング
ポイントは「挨拶」。挨拶は人の印象に大きく作用する。
出会いの挨拶…最初の印象で、その人への評価が決まる。
第一印象が良ければ、その後のその人の行動は好意的に映る。
別れの挨拶…最後の印象で、その人への評価は決定的になる。
実践
感謝・謝罪をするべき相手と会うときは…
「こんにちは・おはようございます」の挨拶が「こんにちは+ありがとうございました」
もしくは「おはようございます+すみません」に変わる。
感謝・謝罪をした相手との会話が終わったときは…
「さようなら」の代わりに「ありがとうございました」「すみませんでした」を言う。
丸山
ライター
丸山
ライター
丸山
助手
丸山
助手
丸山
ライター
丸山
ライター
丸山
相手を思いやる気持ちは大切ですが、それ以上にタイミングは重要です。繰り返しますが、ポイントは挨拶です。例えば私は、誰かに助けてもらった時、次にその人に会った時「しっかりと感謝しよう」、と頭で念じるようにしています。これを感謝の予約をすると私は呼んでいます。
その人にいつ会うかわからないし、相手がスタッフだったりすると、始業時って結構バタバタしているので、言い出せなかったりするんですよね。事前に強く思っておくことで、反射的に感謝を言うことができるんですよ。
感謝と謝罪でより良い社会にしよう
丸山
会社、そして社会は助け合いで成り立っているので、周囲の信頼を得ることは、ひいては自分自身を助けることになります。
今からだって十分間に合います。しっかり意識していきましょう!
ライター
そんな時はご飯をごちそうしてくれるとうれしいっス! おごってもらって本当に感謝っス!
助手
丸山