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記録的寒波による全国的な収量減でも圧倒的な成果。イチゴ名人の秘訣は「土」にあり

記録的寒波による全国的な収量減でも圧倒的な成果。イチゴ名人の秘訣は「土」にあり

収量・秀品率を大きく左右する要因となる天候。今シーズンは記録的な寒波や降雪の影響で、全国でイチゴの収穫量が減少したという声が聞かれます。そんな中でも、例年以上に収量を伸ばし、なおかつ高い秀品率を維持している生産者がいました。茨城県筑西市でイチゴを作って19年の鷺谷一雄さんです。こだわりは、生きた土づくり。土壌還元消毒に微生物資材の国際ブランド『コフナ』を使い続けて11年、その成果をうかがいました。

天候不良でも圧倒的な収量・秀品率、その答えは土づくりにあり

茨城県西部の筑西市は県内屈指のイチゴの産地。鷺谷一雄さんは2003年に就農して家業のイチゴ栽培を継ぎました。
開発に8年かけた茨城県オリジナル品種「いばらキッス」に試験栽培から取り組み、現在はJA北つくばいちご部会に所属する傍ら、県全域の350名からなる茨城県いちご経営研究会の会長も務めています。

栽培品種は「いばらキッス」と「とちおとめ」。ハウス6棟(20a)は、妻と二人で最盛期を乗り越えられる面積です。4月末での反収目標を6t/10aに設定して、B品を減らして秀品率を上げて高単価での販売を目指しています。鷺谷さんいわく「ラクして稼ぐ」戦略です。

近年の天候不順はイチゴ栽培の大きな懸念のひとつ。特に今シーズンは、寒波などによる低温が影響して全国的にイチゴが不作だったようです。北関東でも、平年よりも気温が低下した12月と1月を中心に、前年とくらべて全体の収量が大幅に下がっています。

その中で、鷺谷さんはコンスタントに自身の前年同月を上回る収量をあげ、地域の平均より38~110円高い単価で安定的に出荷を続けています(2022年2月末時点)。

その秘訣は、良い土に、健全な苗を植え、適切な管理をすること。中でも基本は「土づくり」です。
鷺谷さんは『コフナ』を使った太陽熱・土壌還元消毒に取り組んで11年目。「コフナを使い始めてから、年々、土の状態が良くなっているのがわかります」と言います。

厳寒期の地温低下はイチゴの大敵。『コフナ』は土づくりの万能選手

コフナ』とは、フランス・パスツール研究所の指導のもと、フランス・コフナ社が世界で初めて商品化した土壌改良用の微生物資材です。同研究所により科学的に選別された多種多様な菌がバランスよく配合されています。

この『コフナ』を使った太陽熱・土壌還元消毒が、鷺谷さんも実践している「コフナ・ソーラー法」です。これによって、土壌中の「微生物の種類・数」と「腐植」を格段に増やすことができます。

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「土はご飯と同じ。ハウスがどんぶり、肥料がおかず。ご飯がまずかったらどんな高級食材を載せても美味しくないですから、土は大事なんです」(鷺谷一雄さん)

鷺谷さんの圃場では、毎年6月頃、収穫が終わったハウス(土壌)にイチゴの残株をすき込んで、『コフナ』とその餌になる『ビオマス』を散布・土壌混和します。土壌の上に潅水チューブを敷き、その上からポリ資材(マルチ)で土壌を全面被覆・密閉して土壌にたっぷりの水を流し入れ、2カ月間ハウスを閉め切る方法で「コフナ・ソーラー法」を行っています。

「コフナ・ソーラー法」の詳細はこちらから
豊かな土づくりは、微生物のバランスがカギ。世界40数カ国で実用される『コフナ』を使った、土壌消毒方法に迫る
豊かな土づくりは、微生物のバランスがカギ。世界40数カ国で実用される『コフナ』を使った、土壌消毒方法に迫る
太陽熱消毒(土壌還元消毒)に微生物資材『コフナ』をプラスすることで、土壌の微生物相のバランスを整えて病原菌を防除するという「コフナ・ソーラー法」。約10年前から導入し、茨城県オリジナルのイチゴ品種栽培を軌道に乗せた鷺谷一…

去年8月頃、鷺谷さんに「コフナ・ソーラー法」を実施中の地温を計測してもらうと、深層地温(地下約30cm)でも、表層部と大差のない平均40℃の高温が維持されていました。夜間や朝方でも昼間の地温とほぼ変わりません。
土壌還元処理中に地温が上がるのは、微生物が活性化している証拠。
深層部まで良い菌と腐植が行き届いていることがわかります。

コフナ特設ページ・㈱本澤商店
活動状況やお得な情報、鷺谷さんソーラー法実施報告などをご紹介

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こちらは育苗、畝上げ等にも使用できるフランス直輸入のフランスコフナ。鷺谷さんはコフナ・ソーラー法には日本国内製造のコフナMPSSを使用しています

「コフナは土壌還元消毒にもってこいの資材です。コフナ自体が元肥にもなるし、微生物群の働きで土がフカフカになります」。
もはや『コフナ』は、鷺谷さんのイチゴ作りになくてはならない資材です。

「収量と秀品率の安定は、厳寒期の地温低下が大きなネックになります」と話す鷺谷さん。今シーズンは降雪の影響で一時的に下がる日もありましたが、平均地温15℃以上を保ち安定していました。これも、フカフカの土のおかげ。

地温が最も下がる朝9時から10時に潅水を行うことで、地温変化のダメージを軽減することも鷺谷さんが実践する管理の工夫です。

2021年12月から2022年2月までの地温記録

青色線:最高地温 灰色線:平均地温 橙色線:最低地温

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真冬でも土の中の温度が下がることはありませんでした

販売代理店もイチ押し、研究熱心な農家に選ばれる『コフナ』

『コフナ』販売代理店の本澤商店(栃木県栃木市)の本澤辰哉さんによると、今シーズンの北関東はイチゴの育苗期に寒暖差が大きかったため、全体的に苗の育ちがよくない傾向がみられたそうです。さらに、定植後の天候も不安定で、栽培に苦戦している生産者が多かったと思われるとのこと。

その中で鷺谷さんが成果を挙げているのは、やはり土の状態の良さが大きく関係しているようです。

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「植物は土の上と下のバランスが大切です。コフナはその点うまく働いてくれますね」(本澤辰哉さん)

「特にイチゴは急激な変化に弱く、温度の乱高下、極端な水やりの量とタイミングなどで生育が不安定になり、秀品率・収量に影響を及ぼしますが、土の状態が良くフカフカだと根が酸素や栄養を吸収するので回復が早いです」と本澤さん。生産者が「根が動く」と表現する理想的な土壌になりやすいそうです。

本澤さんが、土壌還元消毒に『コフナ』を勧める理由は、化学消毒(薬剤による土壌消毒)は比較的浅い位置のほとんどの菌を殺すため、真っさらな土に悪い菌が少しでも浸食すると爆発的に増える恐れがありますが、土中深めにも影響を及ぼす多種多様な有用菌を含むコフナを使うと、悪い菌を優位にしないようにも出来るからだそうです。
また、化学消毒した土壌では定植後の苗・株の地上部分が旺盛になり過ぎて地上部と地下部のバランスが崩れ、実に栄養が届きにくくなることも考えられます。

『コフナ』は、土壌中の善玉菌を増やして悪玉菌を抑えることをコンセプトにした資材です。善い菌が多い土はフカフカになり、本澤さんのお客様でコフナを使った圃場はシーズン終了後もスコップが簡単に入るほどの柔らかさなのだそうです。鷺谷さんの圃場も最後まで土はフカフカで、昨年6月時点でも驚くほどきれいな団粒構造が保たれていました。

情報はめぐって糧になる、仲間と取り組む農業

「情報の独り占めは宝の持ち腐れ」。自分の発見や方法は惜しみなく公開する鷺谷さんは、地域の若手や新規就農者にとっても頼れる存在です。

「若手生産者にスタートダッシュで出遅れてほしくないんですよ。一年でトップスピードに持っていってあげたいんです」と鷺谷さん。
持っている情報を公開することで、そのフィードバックが自分のもとに戻り、新しい情報が入ってきて自分の肥やしになります。共に地域の農業を盛り上げたいという思いが原動力です。鷺谷さんの周囲には「コフナ・ソーラー法」に取り組む生産者も増えてきたそうです。

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本澤さんから新たにフランスコフナに関する使用方法(情報)を教えてもらう鷺谷さん

「コフナは安全性が高く、機械がなくても手でも撒けるので新規就農者にもいいんじゃないかな」と鷺谷さん。生きた土づくりに取りくむ生産者、団体、企業による「コフナ農法普及協議会」より、コフナ普及の尽力が評価され、令和4年の表彰を受けました。

世界40カ国以上で実用される『コフナ』は、日本でもさまざまな作物の土づくりに活用され、太陽熱・土壌還元消毒だけではなく化学消毒後の元肥や追肥、収穫後の残渣分解、緑肥すき込み、堆肥作製など、色々な用途場面で北は北海道から南は沖縄県まで幅広く使用されています。

興味を持った方は、ぜひ地域の販売代理店にお問い合わせください。

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株式会社本澤商店
〒328₋0037 栃木県栃木市倭町12₋2
TEL:0282₋23₋8111

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〒140₋0002 東京都品川区東品川2₋2₋20 天王州オーシャンスクエア
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