演劇の道から農業の世界へ
中嶋さんは現在、44歳。「ミニトマトの栽培農家になりたい」と思い、出身地である北海道岩見沢市で40歳のときに就農した。
栽培面積は全部で36アール。ミニトマトを中心に、イチゴやナス、オクラ、メロンを5棟のハウスでつくっている。露地でカボチャやズッキーニなども育てている。最近はニンニクの栽培にも力を入れ始めた。
ミニトマトの主な出荷先は地元の農協。ほかの作物は自宅に設けた無人の直売所で売っているほか、市場や飲食店などにも販売している。ただそれだけでは収入が足りないため、冬は除雪のアルバイトをしている。
ここでいくつか疑問が浮かぶ。なぜ36アールという狭い面積にとどまっているのか。就農動機となったミニトマト以外の作物も育てているのはなぜか。そして、どうしてほかの作物は農協に出荷しないのか。