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【外国人材相談事例#2】お願いした仕事の「仕上がりがおかしい」問題の処方箋【外国人雇用について考える第49回】

連載企画:外国人雇用について考える

【外国人材相談事例#2】お願いした仕事の「仕上がりがおかしい」問題の処方箋【外国人雇用について考える第49回】

執筆者:山下弘喜

仕事をお願いする時に、少し難しい業務なのでやり方を説明してから「できる?大丈夫?」といつも確認をします。すると二つ返事で「できます」と言うので任せるのですが、だいたいできてないんです。本人は、「できましたー!」って嬉しそうにやってくるのですが、そうじゃなくて……。みたいなことばかりで、結局自分でやり直すことも多いです。

お願いしたことと違うことをやっていることが多かったり、思ったほどの仕上がりになってなかったり。どうしたらいいでしょう。
このような相談をうけました。

私は企業のグローバル採用に関する支援をライフワークとして長年活動し、よく日本の職場に外国人を受け入れるための心構えなどの研修を行っているのですが、その繋がりからいろいろ相談を受けます。

今回は、依頼した仕事の仕上がりが、期待と違った際の対処方法について解説していきましょう。

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「伝えたことと全く違うことをしているんです。日本語は通じていると思っているんですが。もう、仕事が全然進まなくて。自分は現地のベトナム語がわからないから、自分で代わりにすることもできず、完全に仕事が止まってしまいます。ど…

相談内容の背景

某制作会社の工藤さん(仮名)は、ディレクターとして次の制作企画を仕上げるべく、事前調査や関係者の手配、原価計算などの具体的な落とし込みの作業に取り掛かっていました。比較的大きな企画となる今回の業務は、同チームで分担して行かないと納期に間に合わない状況。工藤さんは韓国からきた朴さん(仮名)に仕事を割り振ることにしました。

朴さんは、前職の韓国の会社で優秀な成績を収めている、いわば「できる」社員として入社してきています。日本語も堪能です。

しかし、今回のように仕事を割り振って、いつまでに◯◯を資料にしてくれ、といった最終的な仕上がりまでの裁量を任せると、出来上がった資料がどうも的を外していたり、時間をかけなくていいところに時間をかけていて肝心なところの内容が薄かったり、求めたアウトプットが返ってきません。

朴さんとしては、自分なりに考えて良いと思ったものをいつも丁寧にやっていると主張してきます。

確かに雑に仕事をしている訳ではないのですが、結果的にできていないことに工藤さんは困惑してしまっています。

【今回の問題】『スケジュール通りの進行管理』を良しとする習慣と『より大事なことに時間を多くかける』習慣の違いによる、すれ違いがおきている

アジアでは、時間軸に沿った時間の使い方より柔軟な時間の使い方が大多数

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