珍しい品種・品目を見つけたら、作らずにはいられない!
21年前、農業ド素人の状態でこの世界に足を踏み入れた私は、全くと言っていいほど野菜の知識はありませんでした。知っている野菜といえば、普通にスーパーで見かける野菜ばかりで、ネギやダイコンなど20品目足らずだったでしょうか。
就農したての頃に初めて種苗メーカーのタネのカタログを見た時は衝撃を受けたのを覚えています。そこには知らない野菜がたくさん載っていて、野菜に品種があることを知ったのもその時です。まさか赤いダイコンがあるとは思ってもいませんでした。
例えば、キャベツの仲間の「コールラビ」。知っているキャベツとは全く違う形をしていて「どんな味がするのだろう? 食べてみたい」と興味が湧きました。性格なのでしょうか、農家としての好奇心もあり、珍しい野菜を見つけたら自分で作ってみたいと思うようになったのもこの頃からです。
インターネットで海外の野菜の種が購入できることを知ってからは、西洋野菜の栽培にも力を入れるようになりました。
今まで数多くの品種・品目を栽培してきましたが、時々、知り合いの農家さんから勧められた野菜を作ったりもしています。下の写真は、高知県の農家さんから教えてもらった「銀不老(ぎんぶろう)」という豆。さやから出てきた豆は驚きのメタリックブルーです。
この豆を見た時、「レストランはどのような反応をするのだろうか」と想像するだけで楽しくなりました。農家さんが「作ってみます?」と種を分けてくれたので現在栽培に挑戦中です。