キウイの食べ頃の見分け方は?
ほどよい弾力がある
キウイを美味しく食べるには、どのような状態が食べ頃かを知っておくことが大切です。
手のひらにキウイを優しく包み込むようにして、持ってみて下さい。
手で触ってみて、ほどよい弾力があれば食べ頃です。
つぶしてしまわないように、そっと優しく触れるようにしましょう。
手に乗せたときにすでにやわらかい感じがしたら、果肉も相当やわらかくなっているサインで、熟し過ぎている可能性があります。
ヘタ周辺が少しへこむ
キウイは、まず周りが熟し始めて、中央にある白い箇所が最後に熟すという性質を持っています。
食べ頃を知りたいのなら、指で軽くキウイのヘタ周辺を押してみて下さい。
押したときにヘタの周りがややへこむ感じがして、指先が少し入り込むようなやわらかさを感じたら、食べ頃と言えるでしょう。
このときも、あくまでも優しく触れるようにし、果肉をつぶしてしまわないよう注意が必要です。
甘い香りがある
果実独特の甘い香りは、果物が熟したときの分かりやすいサインとなります。
キウイに関しても、甘い香りが食べ頃を知らせるサインです。
キウイを常温で保存して追熟させる際は、いい香りが漂ってきたな、と思ったらちょうど食べ頃だと考えて下さいね。
>>キウイの旬な時期はいつ?上手な選び方・キウイを美味しく食べる方法など紹介
食べ頃じゃない時はどうやって追熟させる?
常温で追熟させる
「せっかくキウイを買ってきたけれど、食べようとしたら、まだ果肉が硬くて甘味が足りなかった」という場合にはどのようにすれば良いでしょうか。
熟していないキウイは、追熟させて果肉をやわらかくすると美味しく食べられるようになります。
追熟の際は、冷蔵庫に入れるのではなく、常温で保存するようにして下さい。
直射日光やエアコンを避けること、風通しの良い場所を選ぶことがポイントです。
温度に関しては、15度から20度ぐらいが好ましいでしょう。
りんごやバナナと一緒に保存する
キウイをなるべく早く食べたいときには、どのような工夫をすれば良いでしょうか。
そんなときには、りんごやバナナをキウイと共に袋の中に入れ、軽く封をした上で保存するのがおすすめです。
りんごやバナナは、果物の追熟に必要なエチレンガスを発生させる性質を持っています。
キウイには、エチレンを発生させる性質がないため、他の果物の力を借りてうまく追熟させるようにするのがコツです。
果物のなかでも、特にりんごはエチレンガスの発生量が多いことで知られています。
りんごの品種によっても、ガスの発生量に差がみられます。
ふじりんごと比べると、ジョナゴールドや王林といった品種の方が、エチレンガスの発生量が多く、追熟に役立ちますよ。
衝撃を与える
追熟させようと試みたものの、どれだけ待ってもキウイが熟す気配がないこともあります。
なかなか熟しそうにない場合には、キウイに衝撃を与えてみるといいですよ。
キウイをテーブルやまな板に軽く叩きつけたり、果皮に少し傷をつけたりすると、キウイが追熟をしようと目覚めるきっかけを与えることができるのです。
食べ頃でどれくらい日持ちする?
追熟して食べ頃になったキウイは、常温にずっと置いておくと、さらに追熟して熟し過ぎてしまいます。
常温で置いておく場合は、食べ頃になってから2日程度で食べ切るのがおすすめです。
すぐに食べない場合は、冷蔵庫に保存するようにしましょう。
冷蔵庫で保存する場合は1週間ほど日持ちします。
より美味しい状態をキープするためには、乾燥を防止できるようにキッチンペーパーで包んでから保存袋に入れて冷蔵庫で保存すること、また、温度が低すぎない野菜室やドアポケットで保存することを覚えておいて下さい。
>>キウイのおすすめの食べ方は?基本的の切り方やアレンジレシピも紹介
美味しいうちに食べきれないときは?
冷凍保存なら約1ヶ月OK
常温では2日程度、冷蔵庫で1週間程度が日持ちの目安となる食べ頃のキウイですが、箱で大量に手に入れた場合などは、どのように保存すれば良いのでしょうか。
美味しいうちに食べ切れないときは、冷凍庫で保存するのがおすすめです。
冷凍保存であれば、保存できる期間が長くなり、1ヵ月程度は美味しく食べられます。
冷凍する際は、キウイをひとつずつていねいに洗った上で、水気をキッチンペーパーで拭き取りラップに包んで下さい。
さらに、ジッパー付きの保存袋に入れてしっかり密封して保存するのが美味しく保存するコツです。
おすすめの解凍方法は?
冷凍保存したキウイを美味しく食べるには、解凍方法にもコツがあります。
小さくカットして食べたい場合は、まず冷凍しておいたキウイのラップをはずし、キウイ全体に水をくぐらせて湿らせます。
キウイを利き手ではない方の手で持ち、利き手で皮を剥きましょう。
皮を剥くときは、お尻の方からヘタに向かって剥くのがポイントです。
水で濡らすと、皮がスムーズに綺麗に剥けるようになりますよ。
皮を剥いたキウイをまな板にのせ、ヘタを切り落として好みのサイズに切り分けて下さい。
薄切りにスライスするのもいいですし、縦八等分ぐらいのサイズも食べやすくておすすめです。
冷凍保存したキウイを手軽に食べたいときは、10分程常温に置いて自然解凍してから、皮がついたままで横半分にカットして下さい。
スプーンで果肉をすくえば、しゃりしゃりヒンヤリとした氷菓のような感じで食べることができ、キウイの新たな楽しみ方ができますよ。
冷凍すると甘味を感じにくくなるので、蜂蜜や砂糖をプラスして食べるのもおすすめです。
>>キウイの最適な保存方法は?冷凍でも大丈夫?長期保存の方法も解説
食べ頃を過ぎたキウイはどうなる?
見た目はどうなる?
キウイは皮の色をぱっと見ただけでは、食べ頃を過ぎてしまったかどうかの判断は難しい果物です。
しかし、よく見ると皮が変色している、水分が抜けて皮がシワシワになっているという感じがしたら、残念ながら食べ頃は過ぎていると言えるでしょう。
手で持っただけで、皮がすぐ剥けてしまうぐらいに柔らかくなっているときも、熟し過ぎている可能性があります。
また、高温多湿の環境に置いていたときなどには、皮にカビが生えていることもありますので、皮をじっくり注意して見るようにして下さい。
味はどうなる?
見た目だけでは判断できない場合は、キウイを味見してみて、舌にピリピリとした刺激を感じたり、苦味を感じたりしたら、食べ頃は過ぎているでしょう。
これまでに食べたことのないような刺激やえぐみを感じたら、食べるのをやめた方が無難です。
万一腐ったキウイを食べてしまった場合でも、少量であれば食中毒になる可能性は低いですが、体調に異変を感じたら、速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。
匂いはどうなる?
アルコールっぽい芳醇な匂いも、キウイが熟し過ぎているサインです。
アルコール臭がするときは、キウイの皮に付着した酵母が果肉の糖を分解することによって、アルコール発酵が進んでいる可能性があります。
カビっぽい匂いや酸っぱい匂いを感じたときも、食べるのを控えた方が良いでしょう。
工夫次第でキウイはもっと美味しく食べられる!
キウイは、ちょっとした工夫次第でより美味しく味わうことのできる素晴らしい果物です。
キウイを適切に追熟させ、食べ頃を上手に見極め、保存方法にも十分に注意して、ベストな状態で食べられるようにしましょう。
キウイについての豆知識を増やして、キウイの楽しみ方の幅をさらに広げて下さいね。
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