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楽天野球団のスタッフから農業法人へ、トップを支える「右腕」の価値

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

楽天野球団のスタッフから農業法人へ、トップを支える「右腕」の価値

農業法人は成長の過程で、農作業以外の仕事を担当するスタッフが必要になってくる。経営全体のことを考え、トップを支える「右腕」ともいうべき人材だ。トップとどう役割分担し、事業の発展に貢献するのか。舞台ファーム(仙台市)専務の伊藤啓一(いとう・けいいち)さんに話を聞いた。

トップの情熱受け農業界へ転身

舞台ファームは社長の針生信夫(はりう・のぶお)さんが2003年に設立した。野菜やコメを生産し、売上高は2022年6月期で約25億円に達している。今後の成長を担う拠点として、21年10月には栽培工程の大半を自動化したレタス工場「美里グリーンベース」(宮城県美里町)を竣工した。

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「土と苗のサブスク」で、農家にレタスの自動栽培ノウハウを提供
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仲間の農家を増やして農産物の販売を代行することは、農業で事業を大きくするための有力な方法だ。その際に重要になるのは、グループ内で品質を一定に保つこと。野菜やコメを販売する舞台ファーム(仙台市)はオリジナルの土と苗を供給…

取材はこの施設について針生さんに聞くのがそもそもの目的だった。その際、針生さんの話を横で補足してくれたのが伊藤さんだ。専門的な話になると、さっと資料を出す。テキパキとした仕事ぶりが印象的だった。

途中で伊藤さんが退席すると、針生さんが笑顔で「やたら頭いいんだよな」と話した。針生さん独特の言い回しで、要はそれだけ評価しているということだ。針生さんの了解を得て、日を改めて伊藤さんにインタビューした。

楽天野球団で働いていた頃の伊藤啓一さん

伊藤さんは現在45歳。仙台市で代々続く農家の長男で、大学を卒業すると東京で大手銀行系のカード会社に就職した。いずれ家業を継ぐことが念頭にあったため、2004年の「東北楽天ゴールデンイーグルス」を運営する株式会社楽天野球団(仙台市)の設立を機に転職を決意。採用が決まり、仙台市に戻った。

楽天野球団ではマーケティングや広報、試合日程やチケットの管理、ファンクラブの運営など多くの仕事を担当し、将来を期待されていた。だが2013年4月に2度目の転機が訪れる。針生さんと知り合ったのだ。

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