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就農1年目の「失敗あるある」、必要なコストを知って2年目へ

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

就農1年目の「失敗あるある」、必要なコストを知って2年目へ

農業を始めた人の多くは、さまざまな失敗を経て成長する。秋田県横手市で2023年4月に就農した小田嶋裕幸(おだしま・ゆうこう)さんもそんな1人。「初心者がやってはいけないこと」を1年目に身をもって体験した。

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「魅力的な農家」との出会いから就農へ

小田嶋さんは現在34歳。実家は代々のコメ農家だが、大学に進むときは将来農業をやることは考えず、文系の学部を選んだ。卒業後は別の大学の農業関係の大学院に進んだが、このときも就農は念頭になかった。

大学院を出ると秋田県に戻り、秋田県農業協同組合中央会(JA秋田中央会)に就職した。いくつかの部署でさまざまな仕事を経験したが、最も印象的だったのは地域の農業を担う若手農家の支援だった。

具体的には、各農協の青年部のメンバーと、全国農業協同組合連合会秋田県本部(JA全農あきた)との意見交換会などをセッティングした。この経験が就農のきっかけになった。

小田嶋裕幸

小田嶋裕幸さん

「彼らは漠然とした理由で農協を利用しているわけではない」。小田嶋さんは担い手たちのことをそう説明する。農協に頼らずに売ることも可能だが、他の販路と比べたうえで、農協を選んで出荷していた。

そんな農家たちをサポートする仕事に、大きなやりがいを感じた。「バリバリ向上心のある魅力的な人たちに農協が選んでもらえてることが、うれしかった」。そうした中で、就農への思いも芽生えていった。

懇親会などで一緒になったとき、彼らの多くは「農業は面白いよ」と楽しそうに語っていた。酒席でのそんな言葉を、小田嶋さんは「本音」と感じた。このポジティブな印象が、小田嶋さんを就農へと背中を押した。

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