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【三重県伊勢市】お給料をもらいながら技術や農業経営を学ぶ!イチゴ農家の研修制度

【三重県伊勢市】お給料をもらいながら技術や農業経営を学ぶ!イチゴ農家の研修制度

県南部に位置し、水稲やイチゴ、青ねぎの栽培が盛んに行われている三重県伊勢市。しかし、日本の農業が抱える生産者不足は、伊勢市においても例外ではありません。そんな状況に歯止めをかけようと動いたのが『JA伊勢』です。

今回は、『三重いちご』として主に県内市場に出荷されている、イチゴの研修に注目。独立後を見据えた研修やサポートで、稼げる農家を輩出する取り組みを取材しました。

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農業をはじめたい人が安心して取り組める仕組みを!

観光スポットとして人気の伊勢エリア。古くから農業が盛んで、野菜や果物だけでなく、お茶や花、畜産など、さまざまな農業が発展してきた地域です。そんな、地域の農業を次世代へつなぎ盛り上げようと、2012年に『JA伊勢』によって設立されたのが株式会社『あぐりん伊勢』。

『あぐりん伊勢』では、地域の特産品である青ねぎとイチゴの研修生を募集中

『JA伊勢』の100%子会社という安定した基盤と、確かな栽培技術で着実に成果を上げている『あぐりん伊勢』の担当者、永井さんに研修制度のメリットを伺います。

研修期間は2年で、栽培技術と農業経営について基礎からお教えします。もちろん給料もお支払いするので、安心して学べるのは大きな特長ですね。

技術研修では苗の育て方から収穫・出荷までの工程をレクチャーします。1年目は基本を学び、2年目は農薬の種類や使う時期などを自分で考え、実践できる内容です。

『あぐりん伊勢』の永井皓太さん

教わった通りにやるだけでなく、自分で考える力を養うのが成功への近道だと永井さんは話します。さらに、作るだけでなく経営ノウハウを学べるのも『あぐりん伊勢』の魅力です。

研修生のみなさんには、目標とする所得を考え、どのくらいの面積のほ場が必要で、どのくらいの反収を目指すかなど、農業経営の基本を実践で身に付けてもらいます。

これまでに7名の研修生がイチゴ農家として独立しましたが、みなさん1年目から地域の平均反収を達成し、安定した経営を行っていますね。

就農に欠かせないお金の相談も全面的にバックアップ

『あぐりん伊勢』では、技術や知識の指導だけでなく、農地の斡旋や農機具の提供などスムーズに独立できるサポートも充実しています。

農業をはじめる時に1番大変なのが、農地や住宅の確保です。『あぐりん伊勢』では地域とのパイプ役となって土地や家の斡旋を行うほか、所有のハウスを貸し出す制度もご用意しています。農地がないからと諦める必要はありません。

またハウス栽培を行うイチゴは、設備投資がネックになるケースも。そういったお金の相談にものってくれるなど、とても心強い存在です。

補助金など、さまざまな支援を受けられる「認定新規就農者」の認定申請のサポートや、資金調達のための経営計画の立て方や書類の準備など、できることは全面的にバックアップしますよ。

所有のハウスの貸し出しや資金調達のためのバックアップが充実

『あぐりん伊勢』のサポートはこれだけではありません。農業を営むために欠かせない地域農家との関わりを大切にしており、研修生のうちからイチゴ部会の勉強会や懇親会に参加し、交流を深められる機会が設けられています。

病気や害虫の防除、天災への対策などは、やはりベテラン農家さんの経験やカンが頼りになります。被害を最小限に抑え、ロスをなくすためにも横のつながりは大切ですね。

独立してからが本当のスタートです。研修後も何でも相談していただける体制を整えていますので、安心して取り組んでいただけますよ。

研修制度を利用して夢だった農家の道へ

『あぐりん伊勢』での研修を終え、3年前にイチゴ農家として独立した山神さん。幼い頃から植物が好きで、農業に携わりたい思いはあったものの、安定性の面で公務員を目指していたそうです。

『あぐりん伊勢』での研修を終え、独立した山神裕一朗さん

しかし、どうしても農業の道を諦められず、大学を中退して花や野菜の苗を作る園芸業関係の会社へ就職。栽培技術の基礎を学び、「これならやれる」と自信を持てたのをきっかけに就農を目指します。そんな頃に、働きながら学べる『あぐりん伊勢』を知りました。

自分で考える実践型の研修が、独立後もとても役立っていますね。使用する農薬の種類や散布する時期は、環境によって変わるので教科書通りにはいきません。独立したら失敗は許されませんので、研修期間中に永井さん指導のもとでいろいろと試せたのは勉強になりました。

それから、経営計画の立て方も今に活かされています。「いくらくらいの所得を目指すなら、ハウスの面積はこれくらい必要だ」といった計画は、安定経営に欠かせませんからね。

栽培技術はもちろん、農業を生業にするためには計画性も重要だと、独立して改めて実感した山神さん。独立から3年、順調に経営されていますが、独立直後は苦労もあったそう。

私が独立するタイミングに、ちょうどいい農地がなかなか見つからなかったんです。空いている土地はあったのですが、施設を建てるとなると難色を示す方が多くて…。

それでもなんとか、23aの農地を借りられて、3棟のハウスからスタートしました。その後も農地を探し続け、38aの土地を見つけて購入しましたね。

土地の購入に加え施設の建設費用など資金調達も大変だったそうですが、『あぐりん伊勢』のサポートで乗り切れたそうです。

補助金制度「産地生産基盤パワーアップ事業」を利用して、ハウスや農業機械を整備しました。申請の際には『あぐりん伊勢』をはじめ、『JA伊勢』や三重県など、たくさんの方に助けていただきましたね。1人では承認を得るのは到底無理だったと思います。

補助金制度のほかにも「認定新規就農者」の申請を行うなど、さまざまな制度を活用しながら取り組んでいる山神さん。こうした制度の情報を得られるのも、『あぐりん伊勢』との関係があってこそだと話します。

1年目から目標収量を達成し安定経営を実現

1年目は農地の確保が遅れましたが、それでも7.5aの面積で3.5t/年の収穫ができました。2年目からは購入した土地も加わり、23aの面積で13t/年を収穫。安定した生産ができており、経営もまずまずです。

山神さんの農園では三重県が育成した品種の『かおり野』を栽培。イチゴの重要病害である炭疽病に抵抗性があり、収量が多い品種なのだそう。酸味が少なく甘みが強い、とてもおいしいイチゴです。11月初旬から6月初旬までが出荷時期で、繁忙期になると1日1,000パックものイチゴを出荷。現在はご両親とアルバイトを雇用して、4人体制で生産から出荷までを行っています。

農業をやっていて楽しいと感じるのは、お客様に「おいしい」と言ってもらえた瞬間です。味にこだわって栽培していますので、そのひと言が1番うれしいですね。

笑顔で話す山神さんの表情からは、本当に農業が好きなんだと伝わってきます。最後に、今後の展望をお聞きしました。

このままの面積で、最大限まで収量を上げるのが目標ですね。そのために取り組んでいるのが、より良い苗づくりです。病気や害虫に強い苗を育てて、効率よく収益アップを目指します。

***

「農業をはじめたいけれど、どうしたらいいかわからない」そんな悩みを抱える人たちの、受け皿になりたいと設立された『あぐりん伊勢』。研修生として入社する人のほとんどが農業未経験者ですが、独立後は農家としてしっかりと自立できている実績からも、実践的な研修が充実しているのが分かります。研修生を随時募集しているそうなので、興味を持たれた方は問い合わせてみてはいかがでしょうか?

お問い合わせ

株式会社あぐりん伊勢
〒519-0501三重県伊勢市小俣町明野878番1
TEL 0596-67-2033

三重県農林水産部 担い手支援課
〒514-8570 三重県津市広明町13
TEL 059-224-2354

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日本のほぼ中央に位置する三重県。変化に富む地形や大消費地が近いという地理的条件を生かし、水田農業を中心に茶や、野菜、果樹、花き・花木、畜産など多様な農業が展開されています。
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