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アクシズMX1キロ粒剤について解説! 基本的な使い方や使用時の注意点など

アクシズMX1キロ粒剤について解説! 基本的な使い方や使用時の注意点など

アクシズMX1キロ粒剤は、水稲の除草に優れた効果を発揮する初中期一発除草剤です。ピリフタリド、メソトリオン、メタゾスルフロンの3つの成分を配合し、SU抵抗性雑草やノビエ、多年生雑草まで幅広く対応。移植水稲では移植後7日からノビエ4葉期、直播水稲では稲1葉期からノビエ4葉期まで散布可能で、無人ヘリやドローンでの散布にも対応しています。散布後は湛水状態を7日間維持し、適正な使用方法を守ることで、高い防除効果を発揮します。

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アクシズMX1キロ粒剤について

項目 内容
有効成分 ピリフタリド:2.4%
メソトリオン:0.90%
メタゾスルフロン:0.80%
登録番号 第23224号
性状 類白色細粒
毒性 非該当
有効年限 5年
容量 1kg
10kg

アクシズMX1キロ粒剤は、水稲栽培向けの除草剤です。この除草剤はピリフタリド、メソトリオン、メタゾスルフロンの3つの成分を配合しており、効果的な防除が可能です。

適正に除草剤処理を行っても効かないSU抵抗性雑草にもしっかりと効くメソトリオンを含んでいるため、従来の除草剤では効果が薄かった雑草にも対応しています。また、ノビエに強いピリフタリドや、多年生雑草の発生を抑えるメタゾスルフロンの働きで、翌年以降の雑草の増殖を防いでくれます。

移植水稲は移植7日後〜ノビエ4葉期、直播水稲は稲1葉期〜ノビエ4葉期と散布適期が広いため、タイミングを逃しにくいのもポイント。さらに、無人ヘリコプター(ドローン)による散布も可能なので、大規模な圃場でも効率よく使用できます。

アクシズMX1キロ粒剤の作物・適用雑草

アクシズMX1キロ粒剤の作物・適用雑草をまとめました。

作物名 適用雑草名
移植水稲 ・水田一年生雑草
・マツバイ
・ホタルイ
・ウリカワ
・ミズガヤツリ
・ヘラオモダカ
・ヒルムシロ
・セリ
・クログワイ
・オモダカ
・シズイ
・コウキヤガラ
直播水稲 ・水田一年生雑草
・マツバイ
・ホタルイ
・ミズガヤツリ
・ヒルムシロ
・セリ

使用回数や使用方法などはアクシズMX1キロ粒剤の公式HPでチェックしてください。

アクシズMX1キロ粒剤の特長

幅広い散布適期

移植水稲では移植後7日からノビエ4葉期まで、直播水稲では稲1葉期からノビエ4葉期まで使用できます。他の薬剤の散布時期を逃してしまった場合でも効果的に除草できるため、散布のタイミングを調整しやすいのが特徴です。

SU抵抗性雑草にも対応

近年、従来の除草剤では効果が低下しつつあるSU抵抗性雑草が増えています。アクシズMX1キロ粒剤に含まれるメソトリオンは、このような雑草にも高い効果を発揮し、安定した除草が可能です。

多年生雑草の発生を抑える

クログワイやオモダカといった多年生雑草は、翌年以降の発生源となる塊茎を形成します。アクシズMX1キロ粒剤に含まれるメタゾスルフロンは、この塊茎の形成を抑えるため、雑草の発生を長期的に防ぐ効果があります。

無人ヘリコプター散布にも対応

広い水田では無人ヘリコプター(ドローン)による散布が可能です。人手をかけずに効率的に散布できるため、大規模な圃場でも手間をかけずに除草ができます。

アクシズMX1キロ粒剤の使い方


アクシズMX1キロ粒剤は、水稲用の初中期一発除草剤で、移植水稲の移植後7日からノビエ4葉期までと幅広い散布適期を持っています。効果的に使用するためには、以下のポイントを押さえましょう。

アクシズMX1キロ粒剤を散布する際には、以下の道具を準備すると効率的に作業ができます。

散粒機(手動または電動):粒状除草剤を均一にまくのに便利。手動式は5,000円程度、電動式は10,000円程度で購入可能。
手袋:除草剤が直接手に触れないようにするために必須。耐薬品性のあるものを選ぶと安心。
長袖・長ズボン:薬剤が肌に触れないよう、作業時は露出の少ない服装を推奨。
マスク:粉じんを吸い込まないように、特に風がある場合は装着を推奨。
長靴:田んぼでの作業に適しており、薬剤が靴に付着するのを防ぐ。

均一に撒くことが重要

ムラなく撒くためには、2回に分けて散布する方法がおすすめです。1回目は縦方向に、2回目は横方向に撒くことで、格子状に均一に散布できます。また、散粒機を使用すると、より均一に撒くことが可能です。手作業ではどうしてもムラが出やすいため、散粒機の活用を検討しましょう。

適切なタイミングで散布する

粒状の除草剤は、雑草が生える前や生え始めの段階で撒くと効果的です。アクシズMX1キロ粒剤は、翌年の発生原因となるクログワイやオモダカの塊茎形成を抑える効果もあります。長期間雑草を抑制したい場合は、春(3月)と秋(9月)に散布するとよいでしょう。

風の弱い日に撒く

風が強い日に撒くと、除草剤が飛び散ってしまい、意図しない場所へ影響を及ぼす可能性があります。風のない日、または風が弱い日に散布することをおすすめします。

大雨の前は避ける

梅雨時期など、散布後に多量の降雨が予想される場合は除草効果が低下することがあるので、使用を避けましょう。

>>【除草剤の効果的な使い方】粒剤・液体ごとに解説!雨天や時間帯についても

アクシズMX1キロ粒剤の注意点

アクシズMX1キロ粒剤を使用する際は、商品ラベルを確認し、適切な使用量を計測して散布しましょう。雑草の発生前から生育初期に効果を発揮するため、ノビエの4葉期までに散布することが重要です。多年生雑草は生育段階ごとに適期が異なるので、使用する際は必ず公式HPを確認しておきましょう。

散布前には水の出入りを止め、水深3~5cm程度の湛水状態にします。散布後は7日間湛水状態を保ち、水を切らさないようにしましょう。風の強い日は避け、周囲の農作物や樹木に影響を与えないよう配慮が必要です。特に他の作物に影響を及ぼす可能性があるため、水田が隣接する場合は注意してください。

無人ヘリコプターやドローンでの散布時は、飛散防止を徹底し、水源や塗装面(周囲の車や建物の外壁など)への影響にも注意しましょう。使用後は容器を適切に処理し、機材の洗浄を忘れずに。適切な方法で、安全に配慮しながら正しく活用しましょう。

まとめ

アクシズMX1キロ粒剤は、広い散布適期と高い除草効果が特長の水稲用除草剤です。SU抵抗性雑草や多年生雑草にも対応し、ノビエなどの厄介な雑草をしっかり防除。無人ヘリやドローンによる散布にも対応しており、大規模圃場でも効率よく使用できます。適正な使用量を守り、効果的な雑草対策を行いましょう。

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