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国内トップシェアの選果機メーカーが導く「フードテック」の最適解

国内トップシェアの選果機メーカーが導く「フードテック」の最適解

近年、農業界や食品業界において「品質管理」が重要な事業課題となっています。原材料の品質安定化や異物混入の防止など、対応を誤ると致命的な状況に発展しかねません。
また、環境問題やフードロス削減が叫ばれている昨今、事業者に求められる社会的な役割や責任も一層厳しくなっています。
本稿では、農業界や食品業界の抱える課題を解決するため、選果の一部分だけでなく、栽培~流通、加工に至るまでフードバリューチェーン全体の革新に挑戦するシブヤ精機株式会社(以下、シブヤ精機)の取組みに注目します。

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畑で起こる問題を「流通」から解決していく―AI選果機を実装したトマト栽培の実証試験―

シブヤ精機は、農水省の研究事業である「令和5年度 戦略的スマート農業技術の開発・改良事業」において、カゴメ株式会社、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、株式会社 AGRI SMILE、京都大学、いわき小名浜菜園株式会社とともにコンソーシアムを形成し、実証試験を進めています。

現在の流通においては、農産物が消費者に届くまでの流通過程で品質が低下したり腐敗したりするため大量の廃棄が発生しています。そこで、栽培現場から流通に至る様々なデータを連携させることで、フードロスを抜本的に低減させる仕組みの構築を目指した実証試験を実施しています。シブヤ精機が開発するAI選果機は、この取り組みの基盤となる技術です。従来の選果機が大きさや色、傷を検査・選別するのに対し、このAI選果機は、将来的な腐敗や品質劣化の原因となる軽微な病傷害までを計測対象とし、AI選果機で収集された様々な膨大な計測データと栽培データや流通過程での検品データを結びつけ、多面的な解析を行うことによってどこに問題があるのかを早期に発見し、抜本的な対策を打つというものです。

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そんなシブヤ精機の取組みはトマトだけにとどまりません。じゃがいもの選別機、さつまいもやかぼちゃの内部品質検査機など多様な作物に対して、同社が持つ高度なセンシング技術とAI技術を活用して立ち向かっています。

▼じゃがいも
加工原料用じゃがいもをシブヤ精機独自で開発した選別機により、5個/秒のスピードで連続して流し、内部センサーで褐変・黒芯・打撲などの気象変動により多発する内部障害や比重・糖度など品質の計測も可能となる。
外観センサーはシブヤ精機独自のマルチスペクトル画像対応により、波長の異なる複数の照明を使用した画像撮影により、緑化・傷害・割れ・腐敗などの計測も可能となり、歩留まりの向上が期待できる。
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▼さつまいも
自社開発した生食用さつまいも専用の内部品質検査機(内部品質センサー搭載)は、一本のさつまいもに対して、複数個所の近赤外スペクトルデータを瞬時に計測・解析することで、見た目では判別できない内部障害の有無を検出。これにより障害品の混入を未然に防ぎ、製品全体の品質向上が可能となる。
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▼かぼちゃ
自社開発した加工原料用かぼちゃの選別機に内部品質センサーを搭載し、かぼちゃを乗せるだけでデンプン量・糖度・重量の計測を可能とした。これにより、サラダ、煮物などそれぞれの用途に適したデンプン量・糖度ごとの原料仕分けが可能になる。

センシング技術×AI技術を食品業界へ拡大していく

昨今、大手外食チェーンの異物混入問題がクローズアップされているように、食品業界は常に異物混入や品質不良のリスクを抱えています。検査によってリスクを減らしたいところですが食品向けの検査は確認項目が多様なため難易度が高く、従来の目視検査や画像処理では判断が難しいケースが多々あります。
そこでシブヤ精機では、選果機メーカーとして身につけた高度なセンシング技術とAI技術を生かして食品向けの検査装置を作り出し、フードバリューチェーン全体で品質管理の向上を目指しています。

具体的な事例として、食肉加工工場でパック詰めされたスライス肉やミンチ肉のトレー上部に混入した異物(髪の毛やビニールなど)の確認、ラベルの有無、貼り付け位置、角度、印字の有無などを検査する装置です。この装置はAI搭載のカメラを使った検査で、これまで見逃されていた異物混入や嚙み込み品をラインから弾くことができます。
精度が非常に高いため目視検査員の人員削減が可能で、既存設備への設置も容易という特徴もあります。

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さらにシブヤ精機では、加工食品の内部障害や外観品質、水分量やデンプン量などの成分を事前に計測するシステムも提案しています。この計測・選別システムによって作業員の省力化や調理時間の効率化を実現し、歩留まりの向上に貢献しています。

そんなシブヤ精機の画像処理検査システムは、高速かつ高精度を実現するために、最適な搬送機器を含めた一貫した設計・製作が行われています。また、複数台のカメラを使用した表裏検査や全周検査、RGBカラーカメラ・白黒カメラ、エリアカメラからラインカメラまで、検査要求に応じた最適なカメラの提案が可能です。さらに、紫外線、可視光、近赤外線など、最適な波長をニーズに合わせて提供します。

「アグリテック」から「フードテック」へ。シブヤ精機が描く未来とは

シブヤ精機・新市場開発本部部長の青島智彦さんは、「日本の食を支える農業・漁業ともに、高齢化や人手不足が急速に進んでいる。くわえて、気候変動・異常気象などが重なり、食料安全保障の課題がより難しくなっている。昨今のコメの供給問題も、日本で今後起こる食糧課題の始まりに過ぎないのではないか。処々の問題から、量だけでなく品質・価格も含めて日本で安定的な食を確保するためには、業界全体で大きなイノベーションが求められる。」と述べています。

その課題解決のため、シブヤ精機はこれまで積み上げた「選果機メーカートップシェア」という立ち位置から脱却し、選果の一部分だけでなく「フードテック」の観点からの革新に挑戦しています。

シブヤ精機では、「フードテック」を「食の価値を最大化し、人々のウェルビーイングに貢献する技術革新及び産業」と位置づけ、
・原料の品質向上:高精度な選果選別で、均質な原料を供給
・加工効率化:自動化技術で、省人化・コスト削減
・フードロス削減:規格外品を減らす/有効活用する
・トレーサビリティ強化:ブロックチェーン等で安全を確保
・新たな食体験: 健康志向に対応した商品開発

といったシブヤ精機の強みを生かして、業界で独自のポジション確立を目指します。

最後に、「我々は、食の品質、安全、価値、効率、そしてサステナビリティを、原料由来の知見で革新的に高めます。選果選別技術で培った技術を生かして、フードテック分野での新たな価値創出に貢献します。」と語ってくれました。

シブヤ精機が業界全体にイノベーションを起こす未来はすぐそこまで来ています。

【問い合わせ先】

世界のトップを走る技術のシブヤ
シブヤ精機株式会社

浜松本社/〒435-0042 浜松市中央区篠ヶ瀬町630/TEL:053-421-1213
 ※2025年8月18日(月)に以下住所に本社移転を予定しています。
  〒435-0021 静岡県浜松市中央区材木町1380 ※電話番号変更なし

松山本社/〒791-8042 松山市南吉田町2200/TEL:089-971-4013

【製品に関するお問い合わせ】
新市場開発本部/部長・青島
info2@shibuya-sss.co.jp
TEL:053-421-1214
FAX:053-421-4036

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