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いちごの土壌病害である萎黄病とは?原因・症状・クロルピクリン錠剤を用いた対策を解説

いちごの土壌病害である萎黄病とは?原因・症状・クロルピクリン錠剤を用いた対策を解説

萎黄病(いおうびょう)は、いちご栽培において生育不良や収量低下を引き起こす病害の一つです。葉の黄化や奇形、株の弱りといった症状が現れ、発生すると回復が難しいため、圃場全体に影響が広がるリスクがあります。特に施設栽培では、土壌中に病原菌が残りやすく、連作によって発生リスクが高まる点に注意が必要です。

本記事では、いちご栽培における萎黄病の原因や症状を整理するとともに、対策方法としておすすめな土壌消毒とクロルピクリン錠剤についてわかりやすく解説します。

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萎黄病とは

萎黄病の基本的な特徴

萎黄病の初期状態は葉の色がやや薄くなる程度ですが、進行すると葉脈の間が黄色くなり、新葉に奇形が生じ、株全体の勢いが弱くなっていきます。また、光合成の働きが低下することで、結果として収量や品質の低下につながる点も大きな特徴です。

萎黄病による新葉の奇形と葉の黄化

萎黄病の症状

いちごでは下位葉から徐々に葉色が薄くなり、進行すると株全体が黄色味を帯びるようになります。初期段階では肥料不足や環境ストレスと似た症状に見えることもありますが、特定の株だけ回復しない、生育差が広がるといった特徴が見られます。

症状が進むと、新葉の展開が遅れ奇形葉となる、株のボリュームが出ないなど、生育不良が目立つようになります。これは植物体内での水分や養分の移動が阻害されることが影響しており、結果として果実の肥大や収量にも影響を及ぼします。

さらに悪化すると、葉が小さくなったり舟形に縮れたりするなどの萎縮症状が現れ、株全体が詰まったような草姿になります。この段階ではすでに株への影響が大きく、株全体が枯れてしまうこともあります。葉色の変化や生育のばらつきといった初期症状に早く気づくことが重要です。株元のクラウン内部の導管を確認し、赤褐色に変化していたら萎黄病のサインです。

萎黄病によるクラウン内部の導管の変色

問題になる理由

萎黄病が農業現場で問題とされる大きな理由は、一度発生すると回復が難しい点にあります。発病した株は正常な生育に戻ることが難しく、そのまま収量減少や品質低下に直結するケースが多く見られます。特にいちごのように株ごとの生育が収量に直結する作物では、一部の株の不調が全体の収穫計画に影響を及ぼすこともあります。

また、施設栽培では同じ土壌を使い続けるため、一度圃場に病原菌が入り込むと、発生リスクが高まります。さらに、感染した苗の持ち込みによって被害が広がるケースもあるため、気づかないうちに圃場全体へ影響が及ぶ可能性があります。このように、単なる一株の問題にとどまらず、栽培全体の安定性に関わる点が、萎黄病が問題視される理由です。

萎黄病の原因

病原菌による感染

萎黄病は、主に土壌中に存在する病原菌によって引き起こされる病害で、いちご栽培でも注意が必要です。代表的な原因としては、フザリウム属菌(Fusarium oxysporum)などの糸状菌が知られており、これらは根から侵入して植物体内の維管束に広がり、水分や養分の移動を阻害します。その結果、葉の黄化や生育不良といった症状が現れます。

また、これらの病原菌は肉眼では確認できず、外観だけで原因を特定するのが難しい点も特徴です。さらに、土壌中で長期間生存する性質があり、一度圃場に侵入すると継続的な発生リスクとなります。

圃場内での感染拡大

萎黄病は、感染した苗の持ち込みによって圃場内に広がるケースが多く見られます。いちご栽培では、見た目に異常がなくても苗がすでに感染している場合があり、定植後に症状が現れて圃場全体へ影響が及ぶことがあります。

また、過去に発病した株の残さなどが圃場内に残っていたり、発病した株をそのままにしておくと、圃場内に病原菌が残り、次作以降の発生リスクにつながる可能性があります。発病した株は速やかに除去しましょう。

萎黄病対策では土壌管理が重要

萎黄病などの土壌病害は、土壌病原菌が作物の生育にとって無視できない密度まで増殖することで、発現します。連作等によって土壌病原菌が高密度で存在する圃場に作物を植えると、作物は正常な生育ができず、収量や品質に甚大な影響を与えることになります。株の見た目に異常が出ていない段階でも、土壌中の病原菌の密度が高まっている可能性があり、地上部の症状だけで判断するのは難しい場合もあります。連作をするなどして毎年(あるいは毎作期)土壌病害の発生が予想される場合には、毎年(あるいは毎作期ごと)の土壌消毒を推奨しています。

現状では、クロルピクリン等による土壌消毒は、土壌病原菌の密度を問題がない程度まで減少させる最も有効な手段と考えられています。萎黄病が発生している土壌は、健全な微生物群構成と比較して「バランスが崩れている」状態のため、土壌消毒を行うことで微生物全体の密度は低下しますが、作物の生育にとって障害の少ない状態に「リセット」されます。圃場の状態に応じて適切な管理を行い、必要に応じて土壌消毒を取り入れることが、安定した収量と品質の確保につながります。

クロルピクリン錠剤による土壌消毒がおすすめ

そもそもクロルピクリンとは?

有効成分であるクロルピクリンは、長年にわたり農業現場で使われてきた実績のある薬剤です。萎黄病、炭そ病、センチュウ類、雑草などの発生抑制に高い効果が認められ、土壌消毒剤として農家からの信頼を集めてきました。

太陽熱消毒や土壌還元消毒など、薬剤を使用しない方法もありますが、雨や曇りが続くと日照量・積算温度の不足で消毒効果は薄れてしまうリスクがあります。安定した消毒効果を得たいということで、クロルピクリン処理を選ぶ方も多くいます。
クロルピクリン液剤は、すぐに気化してガスが発生するため、専用の注入機を使って土壌に打ち込んだら、速やかに地表面をポリエチレンシート等で被覆しなければなりません。

有効性が高い『クロルピクリン』を扱いやすく錠剤化

専用の注入機がなくても、安全で簡便に作業ができるように開発されたのが、『クロルピクリン錠剤』です。
液体のクロルピクリンを特殊技術で固形化し、ガスバリア性の水溶性フィルムで一錠ずつ包装。ガス化の速度が抑えられ、散布してから被覆するまでの時間を稼ぐことができます。

『クロルピクリン錠剤』は1錠約4g

クロルピクリン錠剤は、土壌中の僅かな水分でフィルムが緩んでガス化が始まるため、液剤とくらべて作業者の安全が確保しやすく、業務の負担も大幅に軽減されます。被覆に手間取ってガスを逃してしまう失敗も少ないので、クロルピクリンの高い土壌消毒効果を十分に発揮できます。

南海化学株式会社のクロルピクリン錠剤が選ばれる理由

  1. 専用の機械が不要
  2. 労力軽減・作業短縮になり、ガスを吸い込むリスクも低減
  3. 従来のクロルピクリン液剤に比べ、作業時の周辺環境への影響にも配慮

クロルピクリン錠剤による萎黄病対策(高設栽培編)

培地に適当な湿り気があり、表面が乾いた状態で散布。培地の幅が30cmの場合は30cmごとに1錠を置き、軽く覆土して速やかにポリエチレンやビニール製の厚さ0.05mm以上のシートでベッド開口部まで覆い、ガスが漏れないようにします。水分が足りない場合は灌水チューブから適度の水を送ります。また、ロックウール、ヤシ殻、杉の皮を使った培地でも有効性は検証されています。

クロルピクリン錠剤による培地消毒方法はこちら

クロルピクリン錠剤による萎黄病対策(土耕栽培編)

慣行のクロルピクリン液剤の全面消毒法では、うねを立てる際に土を掘り起こすため、表面が消毒済みであっても、地中深い部分の消毒されていない土が混ざった結果、発病することがあります。うね上げ後土壌消毒法では、土壌消毒後に土を動かさないため、より効果を発揮できます。

うね上げ後土壌消毒法

  1. 残さを取り除いて圃場を整地します。
  2. 堆肥・基肥を入れてうね立てをします。※基肥の窒素は20~50%減らします。
  3. 地中5~10cmの土を軽く握って放したときに2~3個に割れる程度が適正な土壌水分です。うねの表面が白く乾いたら、ベッド1mあたり8~10個の錠剤を散布します。
  4. ポリエチレンやビニール製の厚さ0.05mm以上のシートもしくはガスバリア性フィルムで被覆します。
  5. 平均地温25~30℃で約10日間くん蒸した後、灌水を行って定植します。※くん蒸期間は平均地温によって異なります。

うね上げ後の『クロルピクリン錠剤』散布の様子

クロルピクリン錠剤使用時の注意点

処理後は必ず被覆! 準備万端で安心・安全・確かな土壌消毒

より安全・簡便・効果的に処理を行うためには準備が大事です。まず安全面として、防護マスク、保護メガネ、ゴム手袋等を着用し、必ず乾いた手で作業します。散布後速やかに土壌を被覆できるようにシートは近くに用意しておきます。被覆シートは、ポリエチレン、ビニール等で厚さ0.05mm以上、もしくはガスバリア性フィルムを使用しましょう。

クロルピクリン処理による事故は、無被覆の状態で起きています。周辺への配慮のためにも処理後は必ず被覆をしてください。被覆しなければ効果を発揮できません。

クロルピクリン錠剤を正しく使えば、労力軽減・作業短縮になり、ガスを吸い込むリスクも低減できます。効果を最大限に発揮させるためにも準備を整えてから作業に入りましょう。また、外包装を開封した薬剤は保管せず全量を使い切ってください。

ハウス等で使用する場合には、出入り口、天窓、側窓等を開け通気を良くして作業を行なってください。作業後は直ちに密閉し、臭気が残っている期間にはハウス内へ入らないでください。くん蒸後はハウスを開放し、十分換気した後に入室してください。

通路に沿わせて被覆してください

まとめ

萎黄病などの土壌病害は、蔓延すると根絶が難しくなるため、発生前の予防や発生初期からの対策をすることが重要です。
萎黄病が出てしまったら、株ごと植え替えるしか手立てがありません。土壌消毒はやっておけば安心できる保険のようなものです。クロルピクリン錠剤なら部分的に被害があった場所のみを消毒することも可能です。
土壌病害対策をお考えの方は、南海化学株式会社のクロルピクリン錠剤の活用も一つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ

南海化学株式会社 アグリ営業部
(本社)〒550-0015 大阪市西区南堀江1丁目12番19号 四ツ橋スタービル
(東京支店)〒110-0015 東京都台東区東上野2丁目18番10号 上野ビル
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