市況情報は「結果」として見るのではなく、「未来のヒント」として読み解く

「必ず毎日、市況情報をチェックしています。それを参考に今後の納める先や出荷量を決めるんです。年間で1割くらい売上が変わりますよ」
そう話すのは、長野県安曇野市にある合同会社安曇野TSK FARMの竹下徹さん。竹下さんは就農歴12年。4年前には法人化も果たしました。ずっとキュウリ一本で営農をしている竹下さんが欠かさないのが、市況情報のチェック。
前職では名古屋市中央卸売市場に勤務していた竹下さん。当時から市況をチェックし、野菜や果樹の売価を予測するのが習慣になったと言います。

働く中で、どの季節にどこの産地のどんな野菜や果樹が市場に出るのか、その値動きにはどんな規則性があるのか、と言ったことを学んだ竹下さん。それに加え、天気や社会の動きなどが青果の価格にどんな影響を与えるかも分かってきたと言います。

キュウリを選んだのも、中央卸売市場の関係者からのアドバイスがあったからという竹下さん。天候などの影響を受けやすく、育てるのが難しいキュウリは、露地栽培などではベテラン農家でも育成に失敗することがあります。だからこそ安定して育成しやすいハウスで育て、市況を見て出荷していけば、稼げるチャンスは大きいと考えたそうです。実際にキュウリ農家として就農して以来、売上も利益も右肩上がり。圃場面積も徐々に拡大できているそうです。現在はハウス3棟の26aの圃場で、年間50~55トンのキュウリを生産する農家に成長しています。


では竹下さんはどのように市況情報を分析し、予測を立て、行動をしているのでしょうか。次章で詳しく語ってもらいましょう。
情報を味方に付け、未来を予測することができれば、必ず売上はアップする

竹下さんが主にキュウリを納めているのは、東京と大阪のスーパー。産直コーナーなどで安曇野TSK FARMの名前を冠して販売を行っています。そこで消費者に手に取ってもらい、購入された分だけが、竹下さんの売上になります。収穫分の全量買い取りや得意先への卸しと違い、遠隔地のスーパーでの販売は、目に見えず不確定要素も多いもの。それでも出荷した98%のキュウリが完売しているそうです。市況情報をしっかりと読み解き、工夫ができているからこそ、と竹下さんは話します。では、市況情報を読み解き、活用して工夫するために必要なコツはどんなものなのでしょうか。


また市況情報を見て、店頭に多く同じ作物が並ぶ、つまり競争が激化して安値になると予想されるエリアは避けて納品するということも行っていると竹下さん。そのため、長野県から納めやすい東京だけでなく、大阪の市況情報もチェックしているそうです。

売上以外にも期待できるプラスの効果はある、と竹下さん。キュウリが少ない売場に納めれば、少々の高値でも手に取ってもらえる可能性が高まります。そして質が良い、美味しいと感じてもらえれば、安曇野TSK FARMの名前を覚えてもらえ、また手に取ってもらえる。そうなれば、キュウリが多く並ぶ時期・売場でも選ばれることにつながるのです。
「心を込めて育てていますから、味と品質には自信があります。だからこそ、ちゃんと手に取ってもらいたい。実際、食べていただいた方から『安曇野TSK FARMのキュウリをもっと入荷してほしい』と要望していただいたこともあります」
竹下さんは、市況情報の読み解き方やコツを、生産者の集まりで共有していると言います。でも、実際にチャレンジする生産者さんは少ないのが実情。

「市況情報を活用して、生産者の仲間たちに、今だけでなく未来にも目を向けてほしい」とジレンマを感じていた竹下さんが出会ったのが、住友化学のアプリ『YAOYASAN』でした。使ってみて「これならどんな生産者でも使えて、市況情報を活用できる」と確信したと竹下さんは話します。
より良い未来の営農を実現するための強力な武器となる『YAOYASAN』

『YAOYASAN』はスマホでいつでも最新の青果市況をチェックできるアプリです。無料で日本全国30カ所の主要な卸売市場における高値・中値・安値、数量などの速報値を閲覧することができます。また、過去2週間分の日本主要都市14ヵ所の卸売市場における価格や数量の変動も確認できます。
「市況情報と長年にらめっこをしている私でも、必要な数字をピックアップするには時間がかかります。でも『YAOYASAN』なら、市場と作物を設定しておけば、パパッとデータが参照できる。とても簡単で、時間もほぼかかりません」
竹下さんも、さっと確認したい場合などにすぐにチェックできて重宝している、と言います。また、2019年以降の市況情報を活用して、期間や対象を自由に指定したデータ分析も行うことができます。データを産地からの視点に並び替えることもできるので、どの市場にどのくらい出荷しているかなど気になる産地の動向をさっと把握でき、今後の予想も付けやすいそうです。(産地からの視点で市況情報を確認する機能は有料でご利用いただけます)

市況情報を読み解くことは、営農にメリットになる。その入門に広く深く情報を集めて、分析もできる『YAOYASAN』は最適だと太鼓判が押せる、と竹下さんは話します。

竹下さんは、スーパーなどへ納めるほか、地域の学校給食にもキュウリを納めています。食育に貢献し、営農させてもらっている安曇野に恩返ししたいという思いがあるからだそうです。今後は、安曇野の土地をより活用し、栽培する作物の種類を増やす計画もあると言います。
「新たなチャレンジに投資するためにも、しっかり売上を上げる必要がある。同じ収量でより多くの売上を上げるためには、市況情報などのデータを活用し、うまく行動することが重要。『YAOYASAN』はそのための強力なツールとなってくれると期待しています」
データを活用すれば、収量はそのままでも売上・利益のアップも実現できる。そのためにもまずは無料で使える範囲からでも『YAOYASAN』を使ってみるべき、と竹下さんは話します。興味を持たれた方、市況情報を活用したいけれど時間が無かったという方は、まずは無料で試用してみてはいかがでしょうか。

取材協力
安曇野TSK FARM
■代表:竹下 徹(たけした とおる)
■所在地:長野県安曇野市穂高牧1040-2
https://www.tsk-farm.co.jp/
















