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持続可能な日本の農業 JGAP認証を知ろう!

持続可能な日本の農業 JGAP認証を知ろう!

GAP認証とは

GAP(ギャップ)とはGood Agricultural Practiceの頭文字で、直訳すると「よい農業の取組」という意味になります。「農業生産工程管理」とも呼ばれます。農林水産省では、「工程管理」のことを「農産物を作る際に適正な手順やモノの管理を行い、食品安全や労働安全、環境保全等を確保する取組」と説明しています。農業経営の改善につながり農産物の競争力強化が期待できることから、農林水産省は生産者にGAP導入を推奨しています。生産者がGAPを正しく実践していることを第三者に審査してもらう制度が「GAP認証」です。この認証を取得することで、生産者が適正な農場の運営を行い、持続可能な農業に取り組んでいることを見える化できます。GAP認証にはいくつかの種類があり、日本の農業のために作られたのがJGAPです。7つの取組を実践することで農業の持続可能性につなげます。

農業の持続性に向けた
7つの取組

  • 農場管理
  • 食品安全
  • 環境保全
  • 労働安全
  • 人権の尊重
  • 家畜衛生
  • アニマルウェルフェア

対象品目

JGAPが対象としている分類は家畜・畜産物は5つ、農産物は3つあります。

ー 家畜・畜産物 ー
  • 牛(牛肉)
  • 生乳(牛乳)
  • 卵(鶏卵)
  • 鶏(鶏肉)
  • 豚(豚肉)
ー 農産物 ー
  • 青果物
  • 穀物

記事紹介

  • 生活の中のJGAP認証
  • SDGsとのかかわり
  • 生産者が知っておくべき認証ステップ

生活の中の
JGAP認証

消費者がJGAPロゴマークがついている商品を選ぶことは、環境に配慮して生産された安全安心な農畜産物を選ぶことにつながります。生活にJGAP認証商品を取り入れることで、CO2排出量削減や生物多様性などの環境保全、働く人の安全や人権の尊重、さらに家畜の飼育環境への配慮など、「よい農業の取組」を日々実践している農場を支持することになります。ひいては日本の持続可能な農業に取り組む生産者を応援することができます。

記事紹介

SDGsとのかかわり

SDGsの17の目標と169のターゲットには、農業とかかわるものが多くあります。農業は地球環境と密接に結びついている産業です。土、水、気候などの自然環境と向き合い、働く人の安全確保や人権の尊重に取り組むことで平等で働きがいのある職場を提供し、食料となる安全な農畜産物の生産で飢餓や貧困という社会課題の解決にも貢献しています。JGAP認証を通して農業の持続性に向けた7つの取り組みを実践することが、SDGsの目標とターゲットに対するアクションになっています。

生産者が知っておくべき
認証ステップ

JGAP認証取得によって消費者や取引先の信頼を確保できます。農畜産物の販路拡大や人材確保にも寄与するでしょう。第三者による認証は、運営主体の一般財団法人日本GAP協会が策定した「農場用管理点と適合基準」に基づいて行われます。まずはその内容を見て農場の現状を把握することから。次に適合基準を満たせるように作業手順を作成して、必要な帳票をそろえ記録を残して運営します。自己点検、作業員への教育を通して、改善を繰り返しながら構築していきます。審査は民間の認証機関に申し込みます。認証には1つの経営体(農場)を対象とする「個別認証」と、複数の経営体(農場)を対象とする「団体認証」があります。

  • 個別(1経営体)の場合
  • 団体の場合

個別認証

個人農家(個人事業主)や農業生産法人など、一つの農業経営体の場合

  1. STEP1
    STEP1現状の把握・JGAPの理解

    「農場用 管理点と適合基準」を入手し、適合基準の内容についてできている部分とできていない部分を把握します。認証取得のために必要な条件は、該当する必須項目に100%適合、重要項目に95%以上適合です。

  2. STEP2
    STEP2審査から3ヶ月以上前

    「農場用 管理点と適合基準」に基づき、帳票をそろえ、記録を残しながら適切な農場管理を構築・運営していきます。
    1~5を繰り返しながら改善を図っていきます。

    1. 責任分担の明確化
    2. 生産環境の確認とリスク評価
    3. 「農場管理の手順」作成
    4. 手順の周知と従業員教育
    5. 自己点検と手順の検証
  3. STEP3
    STEP3お申込み

    審査費用は、農場規模や作物数などによって異なるため、各認証機関へお見積の上、認証機関をお選び下さい。

  4. STEP4
    STEP4審査から3ヶ月以上前

    管理点は全て審査され、それぞれの結果が「適合」「不適合」「該当外」のどれかに決定されます。

  5. STEP5
    STEP5審査後4週間以内

    不適合の指摘を受けた項目を直し、是正報告書を認証機関へ送付します。

  6. STEP6
    STEP6判定

    認証機関が判定を行い、合格基準を満たした農場に認証書が与えられます。

団体認証

団体事務局を中心に、複数の農業経営体が集まった組織や複数の農場を管理する企業の場合

  1. STEP1
    STEP1現状把握・方向性の見極め

    まずは現時点において団体で共有しているルールを確認します。
    次に「農場用 管理点と適合基準」について、どの管理点を団体事務局が担い、どの管理点を団体を構成する農場が担うか役割分担を行います。

  2. STEP2
    STEP2JGAPの理解

    「農場用 管理点と適合基準」及び「団体事務局用 管理点と適合基準」に基づく団体・農場管理マニュアルを作成します。
    STEP1で確認したルールを基準に合うように変更し、これまでルールがなかった項目は新たに設定します。
    認証取得のために必要な条件は、該当する必須項目に100%適合、重要項目に95%以上適合です。

  3. STEP3
    STEP3審査から3ヶ月以上前

    STEP2で作成したマニュアルに基づき、帳票をそろえ、記録を残しながら適切な農場管理を構築・運営していきます。
    1~5を繰り返しながら改善を図っていきます。

    1. 団体・農場管理マニュアルの配布、実行、周知徹底
    2. 内部監査計画と準備(内部監査員・内部監査補佐役の選定、内部監査チェックリストの作成、監査の目揃い)
    3. 内部監査の実施 (農場・団体事務局)
    4. 内部監査指摘項目の是正
    5. 是正の確認
  4. STEP4
    STEP4お申込み

    審査費用は、団体規模や品目数などによって異なるため、各認証機関へお見積の上、認証機関をお選び下さい。

  5. STEP5
    STEP5審査当日

    事務局と構成農場の審査が行われます。管理点は全て審査され、それぞれの結果が「適合」「不適合」「該当外」のどれかに決定されます。
    構成農場の審査はサンプリングとなります。

  6. STEP6
    STEP6審査後4週間以内

    不適合の指摘を受けた項目を直し、是正報告書を認証機関へ送付します。

  7. STEP7
    STEP7判定

    認証機関が判定を行い、合格基準を満たした団体に認証書が与えられます。

記事紹介

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一般財団法人日本GAP協会

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