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食欲の秋・収穫の秋「10月に旬を迎える野菜」

食欲の秋・収穫の秋「10月に旬を迎える野菜」

食欲の秋、10月はサツマイモやサトイモ、チンゲン菜など、身近な家庭料理によく使われる多くの野菜が旬を迎えます。旬の野菜を料理に取り入れると、食卓に季節感が出てテーブルが華やかになるうえ、野菜のおいしさも存分に楽しむことができます。葉野菜、茎野菜、根野菜、豆などの種類ごとにご紹介します。

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10月に旬を迎える葉野菜

チンゲン菜

チンゲン菜

中華料理などでもおなじみの食材であるチンゲン菜は、中国野菜の一つです。加熱してもシャキシャキとした食感が残り、アクもなく様々な料理に活用できます。油と一緒に摂取することで、ビタミンやミネラルの吸収率が高まると言われています。

チンゲン菜は、春(3月、4月、5月頃)と秋(10月、11月頃)の年に2回旬を迎えます。適応力が高い野菜なので、全国各地で栽培されていますが、出荷量が多い地域は茨城県、静岡県などです。

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サラダ菜

サラダ菜は、柔らかい食感とクセのない味わいで、その名の通りサラダに向いています。さっと茹でておひたしに使うのも、おすすめの食べ方です。サラダ菜は通年栽培されていますが、温暖地での露地栽培のものが10月頃に旬を迎えます。主な生産地は千葉県、静岡県、福岡県などです。

サラダ菜は、βカロテン、ビタミンB群、ビタミンKなどが豊富に含まれている緑黄色野菜です。

10月に旬を迎える茎野菜

マコモダケ

マコモダケはマコモと呼ばれるイネ科の多年草の茎が肥大化したものです。アジアや東南アジアなどでよく栽培されています。マコモダケはクセがなく、タケノコのような食感で中華料理などによく使用されます。

収穫期は主に9月中旬から11月頃です。日本では主に三重県、石川県、長野県などで栽培されています。

10月に旬を迎える根菜

サトイモ

サトイモはサトイモ科の植物の肥大化した地下茎のことです。独特のぬめりには、ガラクタンと呼ばれる食物繊維の一種が含まれており、胃や腸の粘膜を保護し、血糖値の上昇を抑える働きがあると言われます。

サトイモの主な生産地は千葉県、埼玉県、栃木県など関東地方で多く栽培されています。品種により旬が少し異なり、セレベスや土垂などは8月下旬から10月、えび芋は9月下旬から、八頭、頭芋などは12月から1月が旬となります。サトイモは1つの種から親芋、子芋、孫芋、ひ孫芋とたくさんの芋ができるため、子孫繁栄の縁起物としておせち料理などにもよく使われています。

サツマイモ

サツマイモの生産量でトップなのが、鹿児島県で、次いで茨城県、千葉県となります。比較的暖かい地域で育つため、東北地方や北海道ではあまり栽培されていません。

1700年代に中国から伝来し、琉球や九州各地で栽培が始まりました。当初は「唐芋(カライモ)」と呼ばれていましたが、薩摩藩が関東に伝えたことから「薩摩芋(サツマイモ)」と一般的に呼ばれるようになったと言われています。旬は晩秋に迎えますが、収穫は9月から12月くらいまで行われます。サツマイモはビタミンCや食物繊維などを多く含み、便秘予防などに最適な食材の一つです。

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ニンジン

ニンジンは年間を通して流通している野菜ですが、その中でも比較的流通量が多いのが10月頃から1月、2月頃です。秋から冬にかけて採れるニンジンの方が、甘味が強いといわれています。

主な産地は千葉県、北海道、徳島県などです。和洋中どんな料理にも使われるので、とても一般的な野菜です。原産地は中東で、そこからヨーロッパに伝わった西洋系と、アジアに伝わった東洋系の2種類があります。スーパーなどでよく目にするのが五寸ニンジンで、この他、おせち料理などに使われる金時ニンジン(京ニンジン)、沖縄などで栽培される島ニンジンなど様々な種類があります。

10月に旬を迎える豆

ナタマメ

ナタマメはマメ科の植物で、形が刃物に似ていることから「刀豆(ナタマメ)」と呼ばれ、「トウズ」、「タチマメ」とも呼ばれています。日本では西日本を中心に栽培されています。

ナタマメは成熟したものと、若い未成熟な鞘の2つの時期のものを食します。若い未成熟な鞘は10 センチから15センチほどで、炒めものや茹でてサラダなどにすることが多いです。成熟した豆は固くなるため、福神漬けやナタマメ茶などに加工されます。

ラッカセイ

ラッカセイは輸入品が多く流通していますが、国内産のラッカセイのうち、約7割が千葉県で作られています。ラッカセイは9月から10月にかけて収穫の最盛期を迎え、その後1週間ほど乾燥させます。乾燥させたものは長期保存が可能なので、通年流通しています。

10月に旬を迎える野菜をご紹介しました。旬の食材を使うことで、季節感がより感じられる食卓になります。 是非、旬の食材を料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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