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【第5回】安心安全な農作物を作り続ける農場づくり(2/3)

連載企画:JGAP・HACCPの基礎知識

【第5回】安心安全な農作物を作り続ける農場づくり

GAPとはGood Agricultural Practiceの頭文字をとったもので、日本語で「良い農業の取組み」という意味になります。昨今、GAPは産地や農家の生産工程の管理・改善を体系的に扱う優れた仕組み(標準)として、東京オリンピック・パラリンピックや海外輸出の調達基準になってきています。既に一部の農家ではこのGAP認証取得を、続いてこの農家から原材料の調達を受けた食品加工メーカーでは、まもなく法令に基づいて義務化される食品衛生管理基準HACCP(ハサップ)の資格取得を求める動きが活発化しています。
この特集は、GAP、HACCPの基礎知識から認証取得までのポイント、そして日本農業の再生までを展望した全12回のシリーズで皆さまにお届けしています。

4.グローバルGAPが適合を求めている「安心・安全」を保証するための管理点

GAP

グローバルGAPの農作物基本-青果物では、AF.1.2.1にて、以下の管理点に適合することが農場に求められています。

・認証取得のため登録された全てのサイト(これには借地、構造物および設備を含む)に関するリスク評価がありますか。
・このリスク評価では、対象となるサイトで、食品安全、環境、該当する場合は家畜の健康の観点から、持続的な生産ができることが示されていますか。

同じように、AF.1.2.2にて、以下の管理点に適合することが農場に求められています。

・リスク評価(AF.1.2.1)で特定されたリスクを最低限に抑えるための方策を定めた管理計画を定めており、それを実践していますか。

5.グローバルGAP認証農場での取り組み

グローバルGAPを認証している農場の例を紹介しましょう。ご紹介する農場は、イノチオファーム豊橋です。この農場は、次世代施設園芸導入加速化支援事業として国からの補助を受けています。ミニトマトを栽培する温室の面積は3.6ヘクタールもあります。
民間企業、生産者、自治体、農業団体、研究機関等を構成員とした協議会である愛知豊橋次世代施設園芸推進コンソーシアムが事業主体で、下水処理時に発生する放流熱を活用した高収量・高品質なミニトマトの周年生産を実証することが目的です。具体的には、以下の目標達成をねらっています。
○ミニトマトの収量21トン/10アールの実現(地域平均11トン/10アール)
〇下水処理場の放流水等の熱利用により化石燃料使用量を3割以上削減
〇モデル拠点として実証成果を地域の施設園芸に普及

この農場では、安心・安全な農場づくりのために、グローバルGAPの取組の一環として、大きなリスクである病虫害(うどんこ病、コナジラミ等)には細心の注意を払っています。異常な状態がどのようなものか判るように、施設内で掲示を行い、作業開始前に確認することで、異常の早期発見に努めています(以下の写真)。これによって、「リスクを最低限に抑えるための方策を定めた管理計画を定め、それを実践する」(上記のAF.1.2.2)ことになっています。

GAP

グローバルGAPは、農作物生産を適正に管理する規範の実践にとどまらず、収益にも好影響を与えます。農場が病虫害のリスクを低減することで、農作物の不良品が減り、廃棄コストが低減されるからです。
また、トマトは、生のまま食べることが多い野菜のため、この農場では包装資材のパックからのトマトへの細菌等の交差感染というリスクも予防するようにしています。細菌等が付着していないという証明書をパックメーカーから取得したうえで、使用しています。これも、「リスクを最低限に抑えるための方策を定めた管理計画を定め、それを実践する」(上記のAF.1.2.2)ことにあたります。

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