キャベツの廃棄部分を活かして生まれた「キャベツサイダー」
みまつ食品では1日に6~7トンのキャベツを使用しています。硬くて食味が良くない約200キロの芯と外葉は、畜産の餌として業者に渡したり廃棄していました。
しかし、芯と外葉にも栄養成分が豊富に含まれていることから、常々もったいないと考えていました。「丹精込めてキャベツを作っている農家に申し訳ない」という思いもあり、商品として有効活用する方法を模索することに。入社3~10年目の若手チームが中心となって、原価の計算や味の決定、パッケージ制作などの開発に挑みました。
「専門業者の方と何度もやり取りをして、キャベツを乾燥させたり、粉末化させたりと様々な加工を試しました。その中で、液体にすると最も使いやすいことがわかりました」と古澤さんは語ります。
餃子や焼売、春巻き、ワンタンなど中華総菜の製造卸を行っている、みまつ食品にとって、液体を商品化するのは初めての試みです。どんな商品にしようか頭を悩ませていた時に、地元の名産品として売られている「地サイダー」を見つけてひらめきました。
「地サイダーは各地の名産品を使って作られています。群馬県は販売されている種類が少ないことがわかり、事業参入のチャンスだと思いました」。