農家やJAと協力して制作した食育DVD「カムカム30」
カムカム30切り干し大根刈谷制作委員会は、切り干し大根を使った食育や、虫歯予防、脳の活性化を促す取り組みを行っています。
2016年にはDVDを制作。約20分のドラマ仕立てのストーリーで、カメカメ星からやってきた「カメカメ君」が、主人公の姉弟に噛むことの大切さなど、食育を楽しく解説していきます。映像の途中では食育にまつわるクイズもあって、子どもがクイズに参加しながら、食育について学べる工夫が施されています。
「DVDの制作は2014年12月からスタートし、何度も内容について会議を重ねて撮影されました。地元の農家さんにはDVDへの出演や、撮影で使用する切り干し大根の提供、JAには産直等でDVDの宣伝ポスターを掲示してもらえるようお願いしました」と青木さんは語ります。
DVDでは切り干し大根を美味しく食べるための、簡単レシピも紹介。切り干し大根を通じて、健康的な食生活を考える内容となっています。
完成したDVDは食育の資料として使用できるよう、地元の小学校へ配布されています。そのほか婦人会や老人会、市などの関係機関へも配布されており、希望者への貸し出しも行っています。
噛むことで得られる健康効果とは
では、切り干し大根を噛むことで、どのような健康効果が得られるのでしょうか。
「まず、よく噛むこと自体が健康に良い」と青木さん。唾液の分泌が良くなって虫歯予防になるほか、噛むことで脳が刺激され、認知症予防や集中力、記憶力の向上にも効果があるといいます。
「切り干し大根を食育として選んだ理由には、特産品であること以外に、栄養価が高いこともあります。冬場の大根はカルシウム・カリウムなどの栄養素が豊富に含まれており、さらに、干すことで甘みや旨みの成分が増すのです。
また、調理や戻し方で様々な硬さに調節することができ、咀嚼回数や咀嚼力を自由にコントロールすることが可能です」。