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農業を面白くする「自然サービス業」とは 〜NEXT AGRI PROJECTに向けて〜(2/3)

農業を面白くする「自然サービス業」とは 〜NEXT AGRI PROJECTに向けて〜

全国の耕作放棄地を110カ所の貸し農園として再生し、消費者に「農の楽しさ」を伝え、農業に関心を抱く人を増やしている株式会社マイファーム。代表の西辻一真(にしつじ・かずま)さんは、京都大学農学部で品種改良を学ぶ一方、「農業関係人口を増やす」ことを通して食糧問題を解決したいと同社を設立。耕作放棄地の再生・収益化事業を柱にした成長企業として、農業界内外から熱い視線を集めています。事業を通した農業への思いや、生産者ではない“農業支援企業”としての農業との関り方についてお聞きしました。

「自然サービス業」の持つ価値とは

この「野菜作りの本来の良さを伝える役割」に価値を持たせようと考え出したのが、「自然サービス業」という分野を創ることでした。「自然サービス業」は、農業に関心を持つ人を増やし、人と畑を近づけるためのもので、(従来の生産に集中する)農業とは異なります。

マイファームが取り組む「自然サービス業」の趣旨は、種蒔きから食べることまでの一連のプロセスを全部自分で体験することで、“農業の楽しさ”や“誰かと畑仕事をやる素晴らしさ”を消費者に知ってもらうことです。

この「自然サービス業」と、「産業化する農業」を一括りに考えてしまうのは、一番良くない。例えば、観光農園を始めた農家が「いかにお客さんに効率良く収穫体験をさせ、収穫物の販売で稼ぐか」を考えるのは、“収穫までのプロセスを楽しむ”という価値を提供する「自然サービス業」と「産業化する農業」を混同してしまっている状態。こういう人は大体サービス面で失敗します。両者は別の領域だということを、農家自身が理解することはとても大事です。

地域活性化と「自然サービス業」の親和性


田舎には田舎の良さがある、と地方の人に気づかせるのも「自然サービス業」の役目です。
僕の故郷の福井県坂井市で、地場産の野菜や耕作放棄地で平飼いした鶏の卵を使った料理を出すレストランを経営しています。なぜ地方にレストランを作ったかというと、都会だと「素敵な空間で美味しいご飯を食べてほしいのに、賃料や給料が高いから回転率を上げなくてはならない」というジレンマに陥るからです。それに本当に美味しくて新鮮な素材は、生産地に来ないと食べられません。美味しい素材をゆっくりと食べられるレストランは、地方でしか実現できない。それを、地方に住んでいる人たちにも理解してほしいと思います。
僕らのような都会の人が、外部からの視点で地域ごとの価値を見出し、今ある農業資源を活かしながらちゃんと収益化することは大切です。消費者に近く、マーケットを知っている人や企業が、旗振り役を担えば最も上手くいくと思います。それを真似する人が地元から出てくれば、確実に地方は活性化するでしょう。

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