豊岡農業スクールが考える今後とは
豊岡農業スクールの開校によって、若い農業者が、少しずつ活躍を始めているといいます。また、スクールと提携している農家も、研修生から刺激を受けているそう。
「この活動を続けていくことで、徐々に新規就農者が増え、豊岡市の農業の実態が次第に改善されていくのではないかと考えています」。
豊岡農業スクールは、10年間で30人の新規就農者を育てることを目標にスタートし、2018年4月で折り返し地点の5年目を迎えます。しかし、豊岡市の農業経営者の減少は加速しているそうです。今後、スクールの受け入れ人数を3人から5人に増やす予定だそうです。
「豊岡市は、里山の生態系の頂点であるコウノトリが暮らせることから、生態系がしっかりと循環している環境であるといえます。このような豊かな環境の中で農業ができるのは、豊岡市の強みだと思っています。
今後は、豊岡農業スクールの情報発信を積極的に行っていきたいです。そして、豊岡市の農業に関心を持った人が、全国から応募してくれたらと思います」。
農家の担い手不足が進む中、5年間の地道な努力で9人の新規就農者を確保した豊岡市。それは、問題の大きさから考えると小さなことかもしれません。ですが、その小さな1歩の積み重ねこそ、担い手不足を解決するカギになるのではないでしょうか。
画像提供:豊岡市役所