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“ブドウがなりたいワイン”を造る、障害者のワイナリー 美味しさの秘密とは【後編】(2/3)

“ブドウがなりたいワイン”を造る、障害者のワイナリー 美味しさの秘密とは【後編】

知的障害者支援施設「こころみ学園」を母体とするココ・ファーム・ワイナリー(栃木県足利市)。元々は施設で暮らす園生の心身鍛錬のため始まった、手作業でのブドウ栽培と醸造でしたが、その手間ひまを惜しまないワイン造りが、結果的に国内外で高く評価されています。【前編】では、ブドウ栽培についてフォーカスしましたが、後編では醸造部長の柴田豊一郎(しばた・とよいちろう)さんのお話や、ワイナリーで行う毎年恒例の人気イベントを紹介します。

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元祖・行って楽しいワイナリー

ココ・ファームが造る約20銘柄は、産地や飲んだときの印象を表現したユニークなネーミングで知られています。農業従事者への敬意を込めた「農民ロッソ」や、涼やかな風を感じるエレガントな飲み口を表した「風のルージュ」、そして【前編】でも紹介した作業に励む園生の言葉から取った「マタヤローネ」など。山形など東日本の畑で収穫したタナとカベルネ・ソーヴィニョン主体のどっしりと力強いワイン「陽はまた昇る」には、東日本大震災の被災地へのエールを込めました。

収穫期以外は、畑や醸造所は見学可能です。自社畑を見上げるテラス席のあるカフェは、自家製の野菜や足利マール牛など地元の食材を使った食事と、自家製ワインが楽しめるスポットとしてにぎわっています。

日本ワインを取り揃える都内のワインバー経営者は、「日本有数の畑に近いワイナリーカフェ。自分がまさに今口にしているワインのルーツで畑を眺めながら、味わえる贅沢さがあります。“行って楽しいワイナリー”の元祖では」と、太鼓判を押します。

ココ・ファーム・ワイナリー

5種類のワインを、ワインショップのカウンターで試飲できます(500円)

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