80歳の現役猟師でもある社長がジビエカレーに込めた思い
7月22日の出展では、社長である大久保敏章さん自身が捕獲したシカ、イノシシ、アナグマの肉を使った『ライフジビエカレー』、『鹿肉カレー』を販売。さらに、自社で無農薬栽培した玄米を高圧で焙煎加工した『玄米スナック』や、食品添加物や保存料を使用しない『生命がゆ』をご案内します。
食材の調達から加工、販売を一貫して行う6次産業化のスタイルが確立したのは、会社がある宮崎県小林市が抱える獣害問題を解決したいという、社長の熱い思いがきっかけです。小林市に限らず全国の農業生産者を悩ます鳥獣被害。その解決策のひとつとなるジビエカレーの商品化に至った背景と、商品に込めた思いを伺いました。
「生命を無駄にしたくない…」が商品開発のきっかけに
中山間地域での農業は、まさに害獣との闘いです。精魂込めて栽培した農作物を食い荒らされ、生産者は対策に頭を痛めています。小林市の年間獣害被害額は5000万円にも上ります。野生動物は夜行性で、人が寝静まった頃に活動し始めます。被害を食い止めるためにネットを張るなど、さまざまな防護策を講じましたが、なかなか上手くいきません。
このままでは駄目だと考えて地元の猟友会に入ったところ、効果的な罠を仕掛けられるようになり、被害を抑えられるようになりました。しかし、捕獲した野生動物の数が思った以上に多く、この生命を無駄にすることなく、何かに有効活用できないかと考え、食品として加工して商品化しようと思い立ちました。そこから生まれたのが『ライフジビエカレー』や『鹿肉カレー』です。

3種類(シカ・イノシシ・アナグマ)の肉が入ったジビエカレーは、それぞれ異なる肉の味を一度に楽しめます。
食べることで、獣害問題を知ってもらいたい
獣害は宮崎県の生産者だけの問題ではなく、農業を営んでいる全ての方の問題なのですが、一般の方にはあまり知られていないのが現状です。宮崎県では山間部を中心に『猪汁』や『鹿の竜田揚げ』など、野生動物を食べる文化が古くから定着していますが、都会に住む方々にはまだまだ親しみのない食文化だと思います。
そこで『ライフジビエカレー』や『鹿肉カレー』のPRを通じて、一人でも多くの方に生産者の現状や獣害問題を知っていただきたいと考えています。加えて、ジビエ料理の美味しさも知ってもらえればと思い、トレンドの発信地である東京・恵比寿で開かれる『YEBISU Marche』への出展を決めました。

営業担当の清水恭兵さんは全国を飛び回り、商品のPRに奮闘中。
商品化まで試行錯誤を15年。追求する食へのこだわり!
人が幸せに生きるには、食を通して健康を保つことが重要だと考えています。株式会社サンライフは、美味しさにこだわることはもちろん、身体に優しく誰でも安心して食べられる商品を提供するためにも、一切の妥協はありません。例えば今回の出展で販売する『玄米スナック』は、栄養素を保ったままスナック状にすることが難しかったのですが、試行錯誤を繰り返し、15年かかってようやく満足いく商品にすることができました。そのほかの商品も無添加にこだわるなど、自信をもって皆さんにお勧めしたいものばかりです。

加工過程にも責任を持つべきとの思いから、食品加工工場も新たに建設
◆ライフジビエカレー
宮崎県で捕獲した野生のシカ、イノシシ、アナグマの肉を贅沢に使用したカレーです。シカ肉はほかの食肉と比べて脂肪が少なく、低カロリーで高タンパク。鉄分も豊富で貧血や冷え性を予防すると珍重されています。また、アナグマの肉は一頭から取れる肉の量が少なく、幻のジビエ肉と呼ばれています。コラーゲンが豊富に含まれており、美容にも効果的です。
また、産まれる赤ちゃんの3人に1人がなんらかのアレルギー。赤ちゃんの腸内環境は、お母さんの持つ腸内細菌(腸内環境)によって決まると言われています。この『ライフジビエカレー』にはお茶由来の乳酸菌を配合して作りました。徳島県相生町で作られている伝統的な乳酸菌発酵茶(阿波番茶)から抗アレルギー作用の強い菌株として信州大学、東京農業大学、株式会社バイオプランの共同研究で選抜された植物性乳酸菌です。
◆鹿肉カレーと玄米スナックをセットに
『鹿肉カレー』と『玄米スナック』のセット商品もご用意しました。『鹿肉カレー』は2017年に農林水産省の取り組みである「フード・アクション・ニッポンアワード2017」に入賞を果たすなど、自慢の一品です。このカレーと一緒に食べていただきたいのが『玄米スナック』です。玄米は白米と比べてビタミン、ミネラル、食物繊維といった栄養価が高く、「完全栄養食」と呼ばれています。自社の有機完全無農薬栽培の玄米を高熱で焙煎し、どなたでも食べやすいスナック状にしています。カレーには白米が一般的だと思いますが、是非一緒に召し上がってください。
◆生命がゆ
化学調味料、砂糖、香辛料などを使用しないオーガニックな玄米のお粥です。焙煎玄米、焙煎ハト麦、乳酸菌、梅ペースト、粉末羅漢果、ヒマラヤ還元塩、ハーブを原料として作っており、もちろん添加物、保存料は一切使用していません。毎日の健康管理にもお勧めの一品です。
YEBISU Marcheにお越しの皆様へ
すべての商品は地元の課題や、一般生活者の抱える食への不安を解決するために生まれています。一人でも多くのお客様に当社の商品や宮崎県の良さを知っていただき、ファンになっていただければ幸いです。是非、皆さんの健康づくりのお手伝いをさせて下さい。
『問い合わせ先』
株式会社サンライフ
〒886-0213
宮崎県小林市野尻町三ヶ野山4249
Tel:0984-44-3999
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「マイナビ農業selection」に関する今後のスケジュール
『YEBISU Marche(エビスマルシェ)』の「マイナビ農業selection」出展予定日は以下の通りです。
2018年7月22日、29日、8月19日、26日、9月23日、30日
いずれも日曜日。時間は11:00~17:00
※会場の都合により、開催日程は変更になる可能性があります。
マイナビ農業は「マイナビ農業selection」に参加を希望される生産者、生産法人を募集しています。詳しくは下記電話にお問い合わせください。
株式会社マイナビ 農業活性事業部 農業領域営業担当
TEL:03-6628-5060
YEBISU Marcheについてはこちらから
過去の開催の様子はこちらから!
【売る、学ぶ、コラボする-東京・恵比寿のコンセプト型マルシェの魅力】
【人気の都市型マルシェ「YEBISU Marche」に「マイナビ農業selection」が登場!】
【『YEBISU Marche』開催レポートvol.1(2018.5.20・5.27)】