パパイヤの紹介
パパイヤは、酸味が少なく柔らかな甘みが特徴の、トロピカルフルーツです。特有な香りに滑らかな舌触りで、甘いのにローカロリーなところも女性に人気の理由となっています。
周年、国内で出回るパパイヤのほとんどは輸入物で、主にフィリピン産、米国産、ハワイ産となっています。国産パパイヤは沖縄など温暖な地域でも生産されており、国産のものの旬は5~9月頃です。
鮮度が良いおいしいパパイヤの見分け方
鮮度が良いおいしいパパイヤは、表面にツヤがあり傷がなく、触るとしっかりとした弾力があります。古くなるとシワがよってくるので、よくチェックしましょう。
パパイヤの保存方法
パパイヤは、黄色いものと青いもので保存方法が異なります。黄色くなっているものは、8~10度の場所で1週間ほど保存ができます。
青緑色のものは追熟が必要なので、冷蔵庫に入れないようにしましょう。一度冷蔵庫に入れてしまうとそれ以上熟さなくなってしまいます。青緑色のパパイヤを追熟させるには、紙に包んで風が当たらないようにして、20度ほどの場所に置いておくようにすると良いでしょう。
パパイヤの豆知識
黄色やオレンジの果肉の色素には、抗酸化作用をもつとされるβカロテンが多く含まれています。また青い果肉には肉の消化を助けるパパイン酵素を多く含みます。パパイヤのカロリーは100グラム中38キロカロリーと、フルーツの中では低めです。
パパイヤのおいしい食べ方
半分にカットしたいときには、柔らかいお尻の方から包丁を入れると簡単に切れます。種を取り除いた後は、実の間に残る薄皮までしっかりと取り除きましょう。
パパイヤはお尻の方が甘くておいしいので、カットしてテーブルに出すときには、尻の方を右側にして出すようにしましょう。また、レモン果汁を振り掛けると、味のバランスが良くなり一層おいしくいただけます。
パパイヤの種類
ソロ
果皮・果肉の色は黄色が特徴で、甘さととろける食感で果汁が豊富です。輸入パパイヤの大半を占めます。
サンライズ・ソロ
果肉がオレンジ色がかった赤色をしているのが特徴で、ほんのりと甘く、さっぱりとした食味です。
石垣パパイヤ
一般的なパパイヤと違って、ヤシの実のような外見をしています。果肉も皮も鮮やかなオレンジ色をしており、香りが良く、しっかりと甘いのが特徴です。近年では種無しの品種も生まれ、注目を集めています。
ドリアンの紹介
ドリアンは、いわずとしれたトロピカルフルーツの王様です。良くいえばまろやかな香り、悪くいえば強烈な異臭とも感じられる、独特の匂いを放つことで知られています。その香りゆえ、東南アジアのホテルでは、ドリアンの持ち込みが禁止されていることも少なくないそうです。
全体がいびつでなく、ある程度均整がとれているものが良質とされていて、ひび割れてきた頃が食べごろのサインです。まだヒビが入っていない場合には、追熟させて食べるとよいでしょう。日本国内で流通しているのは主にタイからの輸入品で、冷凍のものも人気があります。
ドリアンのおいしい食べ方
ヘタがある方と反対側に裂け目が入ったら、軍手をはめて手や包丁で開きます。種の周りについているクリーム状の小さい房をすくって食べましょう。皮が硬くトゲだらけなので、怪我をしないように注意してください。
果肉をくり抜き冷凍しておくと、香りも和らいでアイスクリームのように味わうことができます。
マンゴスチンの紹介
ドリアンがトロピカルフルーツの王様だとしたら、マンゴスチンは「果物の女王」として人気があります。適度な酸味と上品な甘みがあり、「三大美果」の一つといわれています。
皮は厚く、熟すると美しい紫色に変わります。生果は植物検疫法によって輸入禁止項目になっていたため、冷凍が中心ですが、現在では条件付きでタイ産が輸入されるようになりました。
鮮度が良いおいしいマンゴスチンの見分け方
鮮度が良いおいしいマンゴスチンは、果皮に弾力があり、果実が大きいものには、たっぷりと果肉が詰まっています。果皮が乾燥しているものは、果肉が発酵している可能性があるので、避けるようにしましょう。
保存するときはビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
マンゴスチンのおいしい食べ方
マンゴスチンを食べやすく、きれいにカットするには、果皮の横をぐるりと一周切り込みを入れて、蓋を開けるようにひねり取ることで、皮がきれいにとれます。
冷やしてそのまま食べてもおいしいですが、生クリームをかけるとよりクリーミーな味わいとなり、一層おいしく食べられます。
トロピカルフルーツの代表といえる3品種を紹介しました。「ドリアンの匂いがすごい」と聞いたことはあるけれど、実際のドリアンの臭いを嗅いだことはありますか。強烈な臭いがするのに、一度食べると病みつきになってしまう人が多いのが、トロピカルフルーツの王様と言われる理由です。
パパイヤ、ドリアン、マンゴスチン、それぞれ違った魅力を放つトロピカルフルーツ、食べたことがない方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
参考:「野菜と果物の品目ガイド~野菜ソムリエEDITION」(農経新聞社)