梅シロップとは
梅シロップとは、青梅と砂糖を漬け込んで作ったシロップのこと。梅の栄養素がギュッとつまっているため、美容と健康に良い働きが期待できます。爽やかな酸味と自然な甘みが調和した味わいは、食欲のない日でもさらりと飲めるので、暑い時期の栄養補給にも最適です。
梅シロップの効果
梅シロップの原料である梅には、おもに下記のような働きが期待されるといわれています。
・健康に良い働きが期待できる
・食欲が無いときや栄養補給に良いとされる
・お腹に良い働きがあるといわれる
・肌に良い働きが期待できる
健康維持のためには、食品をバランス良く食べることが重要となります。梅シロップの原料である梅は、日々の食事に取り入れることで栄養補給や健康に良い働きが期待できます。
自宅で簡単にできる梅シロップの作り方
梅の実を使って梅シロップや梅酒、梅干しを作ることを「梅仕事」といって、古くから親しまれてきました。梅と氷砂糖で簡単に作ることができますので、通年の行事として取り入れてみてはいかがでしょうか。
梅シロップ作りには、発酵しやすくカビが生えやすい完熟梅よりも、硬くて若い梅が使われます。また、砂糖の中でも純度の高い氷砂糖を使うことで、梅の風味を損なわずに作ることができます。
材料・道具
・青梅 1キログラム
・氷砂糖 1キログラム
・4リットル瓶 1個
・竹串 2~3本
作り方
1. 瓶を煮沸消毒します。熱湯を少し注いで、全体に行きわたるよう傾けながら回します。その後、清潔な布巾で水気を取り、完全に乾燥させます。水気が残っているとカビの原因となります。
2. 青梅をきれいに洗います。傷がつかないよう、流水で丁寧に洗いましょう。
3. 青梅を2リットル以上の水に漬けて、あく抜きをします。青く硬い実は、1時間から2時間程度漬け込みます。
4. あく抜きの後、清潔なタオルで青梅の水気を拭き取ります。
5. 竹串を使って梅のヘタを取り除きます。きれいに取り除くことでエグ味がなくなり、爽やかな味わいに仕上がります。
6. ビニール袋に青梅を入れて、冷凍庫で一晩以上寝かせます。冷凍することで繊維が破壊され、梅のエキスが出やすくなります。
7. 青梅と氷砂糖をそれぞれ半分に分けて、交互に瓶に入れていきます。青梅を丁寧に入れた後、振りかけるように氷砂糖を入れます。これを2回繰り返しましょう。
8. 冷暗所で1週間から10日ほど保存します。毎日瓶をゆすると、砂糖が溶けやすくなります。
9. 実を取り出して、目の細かい布でこしてから15分くらい弱火にかけましょう。沸騰させないよう注意しながらあくをすくい、冷ましたら完成です。
賞味期限と適切な保存場所
梅シロップの賞味期限は、きちんと密封保存した状態で1年程度となります。空気が入ると、1年以内でも発酵してアルコールのようなツンとしたにおいや苦味が出る可能性がありますので、ご注意ください。また、冷蔵庫が保存には最も適していますが、直射日光があたらず湿気の少ない場所での保存がおすすめです。
氷砂糖の代わりに黒糖やてんさい糖も使える
氷砂糖の代わりに別の砂糖を使用することで、梅シロップの風味を変化させることができます。
サトウキビから作られる黒糖には、ミネラルやビタミン、カルシウム、鉄分など、栄養素が豊富に含まれます。また、北海道などを中心に栽培されている甜菜(てんさい)を原料としたてんさい糖は、体を温めたる効果があるといわれています。好みに合わせてさまざまな砂糖で試してみてはいかがでしょうか。
梅シロップの使い方
梅シロップは、何かと割ったりシロップ代わりに使ったりします。4倍の水で割って梅ジュースにしたり、水をソーダ水に変えれば、梅ソーダとして楽しめます。
意外な組み合わせが、梅シロップの牛乳割りです。梅ジュースと同じく4倍の牛乳に混ぜると、爽やかなヨーグルトドリンクのような味わいになります。ほかにも、かき氷にかけたり梅ジュースを凍らせたりすれば、デザートとして楽しむこともできます。
夏バテ防止に梅シロップを作ろう
爽やかな甘みで栄養たっぷりの梅シロップは、これからの季節にもぴったりな一品です。
青梅と砂糖と密閉容器さえ準備すれば、自宅でも簡単に作ることができますので、一度試してみてはいかがでしょうか。