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第5回 クラウドファンディングの顔。メイン画像の作り方

連載企画:クラウドファンディングの仕組みを解説

第5回 クラウドファンディングの顔。メイン画像の作り方

農業に関わる人のクラウドファンディングの使い方をご紹介するこの連載。第5回では、クラウドファンディングの顔とも言える、メイン画像の作り方をご紹介します。

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クリックするもしないもメイン画像次第

クラウドファンディング

クラウドファンディングのプロジェクトを見てくれる人があなたのプロジェクトにたどり着くまでには、いくつかの経路があります。例えば、SNSで流れてきたプロジェクトのリンクをクリックして見にきてくれる場合。メディアで紹介されたのをきっかけに検索してきてくれる人もいるでしょう。もちろん、あなたの友人はあなたのSNSや言葉をきっかけにプロジェクトにたどり着いてくれます。この中で、あなたの友人以外は、あなたのプロジェクトを見る理由はひとつも持っていません。「何か面白そう」「ちょっと見てみよう」という動機がなければそのまま次に目が行ってあなたのプロジェクトのリンクをクリックしてくれません。この時なんとか目を止めさせることができるのが、タイトルとメイン画像。特に、視覚に訴えることができるメイン画像は、クラウドファンディングの顔のようなものです。

主役は何かをまず考える

クラウドファンディング

メイン画像を作り始める前に、このプロジェクトの主役は何かを考えてみましょう。ジャムを作る場合はジャムが主役、あたらしい作物を作り始めるならば作物が主役です。ここまではわかりやすいですね。

難しいのは、「高校生がジャムを作る」「あたらしく広げた農地でとれたイタリア野菜で作ったジュース」などといった主役になりそうな要素がふたつ以上ある場合です。この時は、どちらかを主役にする必要があります。どちらか決めるのに迷ったら、他の似たプロジェクトやアイデアと全く異なる要素を持っているほうにしましょう。「高校生がジャムを作る」場合は主役は高校生、「あたらしく広げた農地でとれたイタリア野菜で作ったジュース」の場合は主役はイタリア野菜です。

主役を中心に、写真に写すものを決める

クラウドファンディング

主役を決めようとお話ししましたが、写真には主役以外写してはいけないということではありません。主役に決めた要素を中心に、盛り込みたい要素を脇役のように盛り込んでいきましょう。例えば「高校生がジャムを作る」であれば高校生がジャムを持っている様子がいいでしょうし、その原料の果物も一緒に手に持っていてもかまいません。「あたらしく広げた農地でとれたイタリア野菜で作ったジュース」であれば、イタリア野菜と一緒にジュースが置かれていてもいいですし、それを農園で撮影するのも良しです。

写真のコツは、明るくはっきり

第4回でチームを作ることをおすすめしましたが、写真が得意な人に撮影をお願いできる場合は細かくオーダーをしなくてもいいかもしれません。もしも自分で写真を撮ることになったら、少なくともこれらの点には気をつけるようにしましょう。

・明るく撮る……室内や暗すぎる場所での撮影はひかえましょう。
・はっきり撮る……ピントをきちんと主役に合わせて、ボケないようにしましょう。
・余計なものを背景にいれない……知らない人やごちゃごちゃな机の上が写らないように写す場所をセッティングしましょう。
・まっすぐ撮る……地面や物が写っている時は、左右に傾かないようにまっすぐ撮りましょう。
・たくさん撮る……撮影を2、3枚で終わらせず、角度を変えて30枚は撮影しましょう。さまざまなアングルで撮っておけば、この後の活動報告で活用することもできます。

撮影のオススメは、実はスマートフォン

カメラを持っている人や誰かに頼める場合は別として、自分で撮影するなら慣れているカメラが一番です。私のオススメはあなたが使い慣れているスマートフォン。慣れない一眼レフで撮影するよりも簡単に確実に撮影することができますし、明るさや傾きの調整や編集もそのまますることができます。スマートフォンで何枚も撮ってみて、納得できる写真が撮れるまで撮影を続けましょう。

文字をのせるならタイトルと違う文言を

画像に文字をのせたほうが良いか聞かれることが時々ありますが、実はどちらでもかまいません。文字をのせるのは、何かのソフトで文字をのせたデザインを作れる場合と、それに自信がある場合だけと考えていいでしょう。

文字をのせるのであれば、商品のロゴやプロジェクトを説明できる文章をのせるのがオススメですが、この時気をつけてほしいのはタイトルと違う文言をいれるということです。

クラウドファンディングのサイトで一覧に表示される時も、SNSでシェアされるときも、メイン画像はタイトルと一緒に表示されることがほとんどです。この時にタイトルと文字が同じ文言ではもったいないからです。もしも文字をのせる場合は、タイトルを補足したりムードを伝えられるようなサブキャッチをいれたりするようにしましょう。

お客さんの目でチェックして

クラウドファンディング

できあがった画像は、チームメンバーや友達、家族などなるべく多くの人に見てもらってフィードバックをもらいましょう。文字が見づらい、写真が暗い、なんの写真だかわからないなどのフィードバックをもらったら、すぐさま修正してもう一度見てもらうようにしましょう。全く悪いことではありません。

良いものができあがったらその画像をパソコンの隅っこに表示しながら、クラウドファンディングのサイトを開いてみるのがオススメです。プロジェクトを人気順に並べてあるページなどで人気のプロジェクトのメイン画像を見ながら、自分の画像のクオリティがちゃんとその中でも目立てるか、クリックしてもらえるか想像してみましょう。

初めまして、の笑顔のように

メイン画像はクラウドファンディングのプロジェクトの顔だとタイトルにも書きました。プロジェクトによっては渋い顔もいいかもしれませんが、初めましての笑顔のように明るく、見る人が好意を持ってくれるようなメイン画像が私のオススメです。あなたのプロジェクトの一番いいところがきちんと伝わるようにこだわって作ったメイン画像は、きっとたくさんの人のもとに届くはずです。

写真:出川 光

>> 第6回 クラウドファンディングのタイトルのつけ方

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