あなたの野菜は大丈夫? 家庭菜園の防寒対策!【畑は小さな大自然vol.18】

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あなたの野菜は大丈夫? 家庭菜園の防寒対策!【畑は小さな大自然vol.18】

連載企画:畑は小さな大自然

あなたの野菜は大丈夫? 家庭菜園の防寒対策!【畑は小さな大自然vol.18】

最終更新日:2018年11月16日

こんにちは、暮らしの畑屋そーやんです。暦の上ではすでに冬になり、これから寒さの厳しい季節がやってきますね。僕は寒いのがとても苦手なのですが、野菜たちも寒さに強いものもいれば、てきめんに弱いものもあります。せっかく順調に成長していたものが、霜にあたって一晩で全滅ということもありますので、しっかりと対策をしておきましょう。今回は寒さに強い野菜・弱い野菜についてと、その対策をご紹介します。

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寒さに強い野菜・弱い野菜

野菜によっては寒さや霜に当たることで、細胞が凍ってそのまま壊死(えし)してしまうことがあります。そのため気温が0度を下回りそうな時、霜予報などを確認して霜が降りそうな時や、夕方に急に冷え込んだ時などは、寒さに弱いものは早めに収穫したり、防寒対策を行ったりすることなどが必要となります。まずどの野菜が寒さに強く・どの野菜が弱いのかを紹介しますので、覚えておきましょう。

寒さに弱い野菜

例)サツマイモ、ショウガ、ヤマイモ、サトイモ、ジャガイモなど
特に寒さに弱く霜にあたってしまえば、すぐに壊死してしまいます。寒さ対策をするのではなく、初霜が降りる時期よりも前に早めに収穫してしまうことが大事です。
ただしサトイモ、ジャガイモに関しては寒さで葉は枯れますが、イモの方はマルチングを行なっていたり、土の中に15センチほどでも埋まっていればそうそう凍りません。地域によるとは思いますが、僕の住んでいる鹿児島も霜は何回も降りますが、土の中で春まで置いておいても腐ることはありません。

寒さにやや弱い野菜

例)シュンギク、レタス、ブロッコリー、セロリ、パセリ、人参など
1回の寒さや霜で枯れることはありませんが、複数回霜にあたると葉が痛んでいき、一部壊死することがあります。土が凍らないように、霜にあたらないように対策をすることで傷むのを防ぎます。また、保温することで成長も少し早めることができます。

寒さに強い野菜

例)ホウレンソウ、白菜、キャベツ、コマツナ、ネギ、ラッキョウ、ダイコン、カブなど
寒さによって一部葉が痛むことなどはありますが、全体が枯れることはありません。細胞が凍らないように、細胞内の糖分濃度をあげるのでむしろ甘みが増していきます。これらは特に防寒対策などは必要ありませんが、成長を早めたい場合や雪で押しつぶされたくないときはその対策を行うことがあります。

防寒対策

具体的な防寒対策についてご紹介します。

野菜に覆いを被せる(被覆)

野菜に霜が当たらないように、冷たい風にさらされないように覆いをかける方法です。どちらも中に風が入る隙間があると、風で飛ばされてしまうことがあるため、土や石を乗せるなどして飛ばされないように設置しましょう。
 

<被覆の方法>

1)トンネル

アーチ状の支柱を立ててトンネル状にする方法です。骨組みがあるため、雪などで野菜が潰される心配がありません。ソラマメ、ダイコン、ニンジン、ブロッコリーなどやや背が高くなるものに向いているやり方です。

2)べたがけ

野菜の上にそのまま被覆資材をかぶせる方法です。支柱などが要らないので、簡単に設置できますが、雪などによって野菜が潰れたり、風で野菜が擦れる可能性があるので注意が必要です。雨を透過する資材であればそうそう雨の重みで潰れることはありませんが、あまりにも雨量が多いと曲がってしまうことがあります。コマツナやホウレンソウなどの葉物に向いているやり方です。
 

<被覆資材の種類>

1)不織布(べたがけ向き)

繊維を折らずに絡ませ圧縮してシート状にしたもので、保温・霜よけ・防虫効果が期待できます。とても軽く、光の透過率も高いのでべたがけに向いています。価格がお手頃なのもポイントです。

2)寒冷紗(べたがけ・トンネル向き)

網目状の布でこちらも保温・霜よけ・防虫のために使われるほか、夏場の遮光にも使われます。網目の大きさがさまざまあり、網目が細かい方が保温効果が高いですが、そのぶん風通しや光の透過率が下がります。白色と黒色のものがありますが、冬場は光を通しやすい白色のものを使いましょう。

3)防虫ネット(トンネル・べたがけ向き)

防虫のためのネットで、こちらも網目の大きさがさまざまあり、どんな虫を対象とするかで選べるようになっています。虫はキラキラと光を反射するものを嫌うため、銀色の糸を織り込んでいるものが多いです。この防虫ネットも防虫だけでなく保温・霜よけの効果が期待できます。ただ不織布などと比べると網目が大きいため、保温効果は落ちます。

4)ビニールフィルム(トンネル向き)
透明なビニールは風邪を通さないため、昼間の保温効果には特に優れています。しかし風を通さないことで放射冷却の強い夜間などは逆に中の方が冷えてしまうことがあるため注意が必要です。放射冷却が強そうな時は、下の部分だけ開けて風が通るようにしておきましょう。重みがあるのと、風通しが悪くなるため、べたがけには向いていません。

土を覆う(マルチング)

寒さに当たり、土自体が凍ってしまったり、乾燥しすぎてしまうと野菜も傷んでしまいます。覆う素材によって効果が多少変わります。ここではよく使われる2つの素材をご紹介します。

1)ビニールフィルム

冬場のマルチングには黒いものが使われます。風を通さないため昼間に地温が高くなりやすいのと、雑草を抑える効果が高いのが特徴です。

2)落ち葉・稲わら

これらの素材は土の微生物のエサとなるので、同時に土づくりにもなるのが大きな特徴です。また厚く敷くことでビニールフィルムなどよりも断熱効果が高まるので、地温の変化を抑えることができます。ビニールと比べると雑草を抑える効果は低くなりますが、冬場はそもそもあまり雑草が生えないのでオススメです。

野菜が霜で凍ってしまったら?

野菜が霜に当たると凍ることがあり、凍った部分は半透明になります。これは寒さに強い野菜であっても同じです。そんな時に凍った状態で収穫してしまうと、そのまま凍った部分は壊死してしまうので注意が必要です。そのまま陽が当たって解けてくるとまた凍った細胞も再生するので、それまで収穫は待ちましょう。

冬は夏ほど草刈りなどの手間はかからないため、防寒対策さえ早めにしっかり行なって入れば、とても楽に野菜作りを楽しむことができます。ひと手間かけて、育った野菜をを収穫まで楽しみましょう。
 

◆次回は野菜の片付け方について。ただ片付けるだけでなく、同時に次の野菜のための準備をしておくことで、春の野菜の出来が大きく変わってきます。お楽しみに!
 

過去の記事はコチラ!【畑は小さな大自然】シリーズ

そーやんがアドバイスする【枯れ専かーちゃんのベランダ菜園】シリーズ一覧はコチラ!

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