仕込み水が日本酒の味わいを決める
あさやん
でも仕込み水ってお酒にどんな影響が出るかまではなかなかみんな知らへんよね!
北井
あさやん
北井
では簡単に解説させていただきます。 日本酒の仕込み水は河川の伏流水を使われる酒蔵さんが多いですね。「米どころが酒どころ」という言い方もありますが「水どころが酒どころ」というのも正しいかもしれませんね! 素晴らしいお水があるところに酒蔵さんが位置していることが多いです。 |
あさやん
北井
水中に含まれるミネラル(マグネシウム・カルシウム)含有量が多ければ硬水、少なければ軟水ですね。 日本のお水は世界的に見ると軟水傾向ですが、適度に「カリウム」「リン」「マグネシウム」が含まれていると酵母や麹菌の栄養源となってアルコール発酵が活発になると言われています。軟水すぎると発酵のスタートがゆっくりすぎるなどちょっと大変なことも。 |
あさやん
早く酒蔵行きたいねん!
北井
でも味わいへの影響が気になりますよね? ざっくり言うと軟水仕込みだと「柔らかく上品な」、硬水仕込みだど「しっかりしたフルボディな」味わいになると言われていますよ。 |
あさやん
レッツラゴー‼
北井
良い仕込み水は、日本遺産水域の岩盤を通って生まれる
福岡県との県境、熊本県玉名郡和水町に蔵を構える花の香酒造。和水(なごみ)という地名、蔵の目の前に流れる美しい和仁川(菊池川の上流域)からも水に恵まれた蔵だと感じさせてくれます!
現在の社長が数年前に「獺祭(だっさい)」で有名な山口県の旭酒造で純米大吟醸造りを学び、社長自らも仕込む「花の香」の味わいはフルーティで上品と日本酒好きの中でも大評判! 日本酒愛も地元愛も溢れるイケメンの神田清隆(かんだ・きよたか)社長にお話を伺いました。
あさやん
ようこそいらっしゃいました!
神田社長
北井
今日は花の香さんの「仕込み水」に関してお聞かせください。
神田社長
あさやん
北井
神田社長
北井
今は立派に美味しいお酒造られてるんですから。本題いきますね。
今日は花の香酒造さんの「仕込み水」に関してのお話なんですが、どんな特徴がありますか?
仕込みに使う井戸水は岩盤をくりぬいて掘っていてポタポタと染み出してくるんですよ。
神田社長
あさやん
北井
神田社長
あさやん
北井
花の香酒造さんが酒蔵としていかに恵まれた立地かよくわかりました!
「仕込み水と同水域での酒米作り」の価値とは
あさやん
神田社長
北井
実は花の香農業部というのを今年(2018年)に立ち上げたんです。
簡単に言うと蔵がある和水町で「山田錦」などの酒造好適米をもっと作っていきたいんです。ワインの世界でいう「テロワール」ですね。
神田社長
北井
そういった酒蔵さんが増えてきましたが、僕もその考え方が好きなんですよ。
あさやん
北井
テロワールは「土壌」のことですよね。原料の肝である水も米も和水町のものであることで「和水町のお酒を飲んだ!」と感じられますよね!
神田社長
あさやん
北井
神田社長
あさやん
ずっと実家のようなリラックス感かぁ。
うまいこと言いますねー!
神田社長
あさやん
北井
今は全国に本当に美味しいレベルの高い日本酒が沢山あるので、差別化のためにも味の良さだけではなく「地元」を語れるようにしていくことが大切だと思っているんですよ。
神田社長
北井
神田社長
あさやん
北井
今、和水町が凄く熱いんです!
僕たち和水町の人間ももちろん気合が入ってまして、うちもこの機会に母屋を改装し、花の香の世界観を伝えるテイスティングBARを備えたギャラリーを作っています。和水町に来ていただいた方に楽しんでいただきたいですね。! ぜひ2019年は和水町に遊びに来てください!
神田社長
北井
あさやん
和水町のきれいな空気、素晴らしい水、あたたかい人、そして仕込み水と同水域で育てる地元米で仕込む美味しい日本酒……。
それを全国の皆さん、いや全世界の皆さんに伝えていくのが「花の香酒造」の役割ですね!
神田社長
北井
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