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実録! ライター西島の狩猟体験記 狩猟免許試験の勉強【わな猟編】

連載企画:狩猟入門

実録! ライター西島の狩猟体験記 狩猟免許試験の勉強【わな猟編】

マイナビ農業で「ジビエ入門」を連載している私ライター西島は、取材を機に狩猟免許を取得してハンターになりました。実録シリーズ2回目は、私が「わな猟免許」の試験を受けた際の体験談をお話しします(「第一種銃猟免許」を取得希望の方はコチラの記事もご覧ください)。
※ ここで紹介する申し込みの手続きなどは一例にすぎません。各都道府県によって申請方法が異なりますので、住所地の都道府県に必ず確認してください。また、狩猟免許試験の実施手順などは、会場や試験委員の都合により若干異なります。

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狩猟

免許取得後は、狩猟期間中にくくりわな設置の練習などもしました

マイナビ農業をご覧のみなさま、こんにちは。「ジビエ入門」を連載している主婦ライターの西島です。私は取材を通して狩猟に強い関心を抱き、今年に入ってから自分自身も狩猟を始めました。

私は4種類ある狩猟免許のうち、「第一種銃猟免許」と「わな猟免許」を取得しました。今回は「わな猟免許」を取得するために、私がどんな対策や勉強をしたのかをお話しします。
これから「わな猟免許」を取得される農家さんも多いと思いますので、参考になれば幸いです。

まずは講習会へ

狩猟免許試験を受ける前に、私は猟友会の講習会を受講しました(申し込みの方法などはコチラの記事でも紹介しています)。私が住んでいる兵庫県では、講習会は「網・わな」の日と「第一種・第二種」の日に分かれていて、両方を受講しました。つまり講習会に出席するだけでも丸2日費やすことに。兵庫県は土曜日でしたが、平日開催の地域もあるみたいです。

ベテランハンターさんのアドバイス!?

6月の中旬、「網・わな」の講習会へ。講師陣は猟友会のベテランハンターさんで、年齢層がちょっと高め。受講者は30人くらいで農家さんも何人かいました。内容は知識試験対策の座学と技能試験の練習などです。

座学では「狩猟読本」と「例題集」を使い、試験に出るところを重点的に教えてくれます。わな猟と銃猟では知識試験の出題内容も違います(共通問題もあります)。わな猟の場合は、鳥獣判別も獣だけ覚えればいいのでラクです。講師の方が覚え方のコツを教えてくれました。

覚え方で特に印象的だったのは「アナグマ」。「うまそうなヤツが出てきたらアナグマって答えればいい」というアドバイスに、一瞬、頭の中が “?” に。だって、アナグマなんて食べたことないですから! でも、言われてみれば胴がずんぐりしていて脂が乗っていそうな……?それはそれでインパクト大で、すぐ覚えられました。特に注意するのはイタチです。イタチのオスは狩猟鳥獣ですが、イタチのメスは非狩猟鳥獣です。

わなの組み立てを練習

講習会では、法定猟具の他に禁止猟具の「とらばさみ」や「とりもち」なども実物を見せてもらいました。今まで見たことのないものばかりで貴重な経験になりました。

組み立ての練習では、アライグマなどを捕まえるための小型の箱わなを使用しました。組み立て方はいたって簡単で誰でもできます。とはいえ、試験当日に初見でやっても何が何だか分からないと思います。やはり講習会は出席することをオススメします!

狩猟

狩猟免許取得後に私が自宅で組み立てを練習している様子です。講習会と試験で使用したわなも、このタイプでした

自宅での勉強方法は?

例題集を活用する

私は「第一種銃猟免許」と「わな猟免許」の2種類を受けるために2週間前から勉強しました。「わな猟免許」だけなら1週間でも十分だと思います。自宅では、例題集を繰り返し解きました。試験問題は都道府県によって異なりますが、出題のポイントは例題集にほぼ網羅されているそうです。私の夫は試験前日に徹夜して、例題集を1巡解いただけで受かっていました。

狩猟

狩猟鳥獣を覚えるために

自宅で鳥獣判別を模擬テストしてみようと、狩猟鳥獣のカードを作りました。講習会の会場に張ってあった鳥獣判別のイラストをスマートフォンで撮影し、画像を印刷してカードに貼りました。子供たちが面白がってテストしてくれましたよ。私より息子の方が覚えるのが早かった……!

ついに試験本番!

狩猟

知識試験と技能試験

午前中に知識試験と適性試験(視力・聴力・運動能力)がありました。筆記の知識試験は90分で、終わった人から問題用紙と回答用紙を担当官に渡し、退出していきます。30分ぐらい経った頃から、早い人はどんどん退出していました。銃猟を併せて受ける人はその分の時間もかかりますが、わな猟だけならすぐ終わっちゃうと思います。

午後の技能試験は、鳥獣判別、猟具判別、猟具架設(わなの組み立て)です。鳥獣判別は7~8人ずつ別室に入って行われました。試験の担当官が鳥獣判別のイラストを順番に提示し、答案用紙に狩猟鳥獣の名前を記入するやり方でした(非狩猟鳥獣の場合は「とれません」と書きました)。口頭で答える方式のところもあるようです。

猟具判別も別室で行われ、まず答案用紙を渡されました。わなが6つ並べてあり、使ってもいいわなに○、使ってはいけないわなに×を記入しました。

猟具架設では、講習会で使用したものと同じ小型の箱わなを組み立てました。講習会でやった通りにエサと標識のダミーも忘れずに置いたし、たぶん完璧だったのでは!

いよいよ合格発表です

狩猟

画像は狩猟免状のコピーです

当日の夕方に合格発表の紙が張り出され、自分の受験番号を見つけてひと安心。夫も合格していました。猟友会や狩猟者登録について説明を受けた後、狩猟免状を受け取って終了です(合否発表と免状交付は後日のところもあります)。

銃を使う狩猟は、狩猟免許試験だけでなく銃砲所持許可のための試験もありますし、ハードルが高いものです。それに比べると、「わな猟免許」の取得は想像していたよりずっと簡単でした。これから「わな猟免許」の取得を希望されている方は、安心して試験に臨んでください!

次回の実録シリーズは銃砲所持許可の取得にまつわる体験記です。銃での狩猟に興味のある方は必読です!

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