注目の西洋野菜に挑戦
珍しい野菜こそ栽培すべき理由
少し珍しい野菜を育ててみようと思いました。
料理によく使う野菜を育てれば確実に消費できて節約にもなるという利点があるのですが、スーパーなどで手に入りやすい野菜なら、自分よりプロの農家さんの方が確かな品質で安く作れるという面もある。
一方で、最近人気が高まってきている西洋野菜などは、それほど出回っていない分、買うとなると価格はやや高め。高めだから結局、隣に並ぶおなじみの野菜に手が伸びて、試す機会を逃しがちです。だったら、こういう野菜ほど自分で作ってみたらいいのではないかと考えたのです。
入手した野菜の種と栽培の難易度

ホームセンターで手に入った西洋野菜の種
手に入った種は3種類。カラフルな葉物野菜の「スイスチャード(フダンソウ)」と、 プチプチとした食感と塩気が特徴的な「アイスプラント」、それにイタリア野菜のフィノッキオ(フェンネル)を改良したスティック状の野菜「スティッキオ」です。
インターネット通販で探せば、これ以外にも珍しい野菜の種はいくらでもあるのですが、まずは近場のホームセンターで手に入るもので、あまり食べる機会のないものを選びました。
種袋の栽培方法を読んだところ、スイスチャードはプランター(または畑)に直まきですが、アイスプラントとスティッキオは3号ポットで育苗するとのこと。まずは、初心者でも育てやすそうなスイスチャードをご紹介します。
スイスチャードの種の不思議
1カ所から何本も発芽する!?

ゴツゴツして丸いスイスチャードの種
5リットル程度の小さいフェルトプランターを用意して種をまきました。我が家のプランターの空き事情もあってこれを使いましたが、角型の方が管理はしやすいと思います。
ゴツゴツとした種を2〜3センチ間隔でまきました。その後、発芽に10日くらいかかり、播種(はしゅ)から2週間経つころにやっと双葉がそろいました。

播種から2週間ごろ
ひとまず発芽したことにホッと一息。重なり合うように出てきた小さな双葉は間引かないといけないなあと、ぼんやり眺めていて、1カ所から何本もまとまって芽が出ているという事実に改めて気がつきました。
少し間隔を広めにとって種をまいたはずなのです。自分のことだから、放置栽培になるのは目に見えている。だったら最初から間引きがラクになるように間隔を空けておこう──。そう考えた記憶があります。なのに、なぜ……?
発芽実験をしてみた
調べてみたところ、スイスチャードの種は種球といって、1つの種から3〜4本の芽が出るそう。改めて栽培の本などを確認すると、どれも広めの間隔で種をまくように書かれているのですが、そういう理由だったのですね。
それにしても、一粒から複数の芽が出るなんて! 土の中は一体どうなっているのかと不思議に思ったので、簡単な発芽実験をしてみました。

湿らせたキッチンペーパーを使って発芽実験をした

3日後。1つの種から色違いの芽(左上)や4本の芽(真ん中上)が出てきた
発芽しないものもありましたが、1粒から2〜4本の芽が出るのが確認できました。しかも、同じ種球から違う色の芽が出ているものも! ますます不思議な種だなあと感心してしまいます。
発芽後の育ち方と収穫

やっぱり間引きはサボりがち……
さて、プランターで栽培中のスイスチャードですが、播種から30日ごろには葉が混み合ってきたので間引きしました。さらに30日ほど経つと、すっかりおなじみのボサボサ状態に。スイスチャードとしては小さめですが、間引き収穫と大きくなった葉を外側から刈り取る“かき取り収穫”で少しずつ食べながら育てました。

堂々と言うことでもないのだけど、おなじみのボサボサ野菜
本来は、双葉が開いたときと本葉が3〜5枚程度のときに間引きをして、葉が重なり合わない程度の間隔を取りながら育てるのがセオリーのようです。育て方や管理方法は、コマツナやミズナに近いのかなと思いました。

小さめ野菜として間引き収穫
食べるとどんな味? 話題のレシピに挑戦
育った葉はどのような料理に使えるのか。これが、かなり幅広くいろいろ使えそうなんです。例としては、サラダ、パスタ、お浸し、ナムル、ソテー、スープなどなど。大株になると苦味が出てくるので、サラダにするなら小さなうちが良さそうです。

間引き野菜を使ったペペロンチーノ
また、ちまたで静かなブームになっているのが「スイスチャードおにぎり」なる料理です。料理といっても、ゆでたスイスチャードの葉で好みのおにぎりを包むだけ。
せっかくなので挑戦しました。やり方は見よう見まねの自己流です。おにぎりを包むのに使うのは葉の部分ですが、カラフルな茎も生かしたいと思い、ごま油と醤油で炒めて白ゴマと一緒にご飯に混ぜ込みました。

茎を混ぜ込んだおにぎりを葉で包む

葉がまだ小さかったため、ほんの一口サイズ
食卓の彩りにいかが?
カラフルな茎が特徴的な西洋野菜のスイスチャードを栽培しました。我が家で育てたものはそれほど色が濃くならなかったのですが、ハッとするほど発色が良いものもあり、料理のアクセントとして使うと食卓が華やぎそうです。
育て方にも特別難しいところはなく、冬を除くほぼ通年栽培できるので、今度はよりカラフルな茎を作ることを目標に再挑戦したいと思っています。

淡い色もいいがもっとカラフルに育ててみたい
◆次回は、今回紹介できなかったもののうち、アイスプラントに注目します。