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農業を始めるなら、みちのくの玄関口「福島県の県南エリア」へ! 恵みの大地で篤農家を目指す若き挑戦者たちの軌跡

農業を始めるなら、みちのくの玄関口「福島県の県南エリア」へ! 恵みの大地で篤農家を目指す若き挑戦者たちの軌跡

「田舎暮らしがしたい」、「作物を育てる喜びを体感したい」……。新規就農者が農業を始めようとする理由はさまざまですが、中でも重要となるのが「就農をする場所」ではないでしょうか。そこでお勧めなのが、みちのくの玄関口「福島県の県南エリア」です。東北ならではののどかな風景が広がり、冬は雪が少なく温暖、首都圏からは車で2時間ちょっと。そんな「ちょうどいい」場所で篤農家(とくのうか:注1)を目指すお2人に、地域の魅力と、農業の楽しさをお聞きしました。 (注1)熱心で、研究心に富んだ農業家

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農業にやりがいを見出し、イチゴ農家に挑戦!

松本守史さん-福島県矢祭町

イチゴ農家の松本さん

一念発起してイチゴ農家に挑戦した松本守史さん

福島県中通りの最南端に位置する矢祭町は、町の中央部を流れる久慈川とその両脇にそびえ立つ八溝山系、阿武隈山系による立体的で独特の自然美が堪能できる自然豊かな町です。
また、西端にある八溝山は南方を茨城県、西を栃木県とする県境の山で、都心部までのアクセスの良さも特徴の1つです。

国指定史跡「南湖公園」

国指定史跡の南湖公園

ここ矢祭町でイチゴ農家を営む松本守史さんが独立就農を果たしたのは30歳の時。環境の変化を求め、それまでのサラリーマン生活から農家に転身した背景には、両親の存在が大きかったと話します。

「トマトのハウス栽培を専業で行っていた父親の後を継ぐつもりはなかったのですが、父親が働く姿に、農業ならやりがいを持って挑めるのではと思ったことがきっかけです」。

しかし、松本さんが栽培品目に選んだのは「イチゴ」。家業であるトマト農家をそのまま継ぐのではなく、あえてゼロからの挑戦を選びます。
その理由は、矢祭町が福島県内でも栽培面積トップクラスのイチゴの産地であり、売り上げが見込めると判断したからです。

「管内にはベテラン農家で構成された部会があり、指導を仰ぐことができました。最初の年は苗を譲ってもらうなど、さまざまな面でサポートいただいたのは心強かったです」。

矢祭町のイチゴ栽培は、従来の土耕栽培が盛んに行われており、高設栽培よりも初期投資が少ないことも松本さんを後押ししました。
取材に訪れた2019年11月下旬、4棟のハウスでは9000株の『とちおとめ』が収穫の時期を迎えようとしていました。

実直な姿勢で挑む、イチゴ篤農家への道

松本さんが手掛ける『とちおとめ』は、粒が大きく、美しい色合いのイチゴです。
日射量が多い矢祭町で栽培されるイチゴは格別に甘みが強く、それを引き立てるさわやかな酸味が特徴。
その美味しさを引き出しているのは周囲の山々から注がれる地下水に含まれた栄養分と昼夜の温度差のある気候が生み出す糖度の高さです。

「自然の恩恵を生かすためにも、冬場の温度管理はとても重要です。越冬の生育状況を見極めるには経験を重ねるしかありません」。

温度設定をはじめ、光合成を促進させるための炭酸ガスの濃度、灌水などの技術を、自身の努力により身に着けていった松本さん。
県南農林事務所の担当者によると、そのイチゴはベテラン農家も太鼓判を押すほど秀品とのことです。

イチゴの着色を確認する松本さん

真剣なまなざしでイチゴの着色具合を確認する松本さん

しかし、自然は時に牙を向くことも。2019年10月に福島県を襲った台風19号によりハウス内が冠水。
その影響を受け、松本さんのイチゴは例年に比べて生育に遅れが出ており、現在もその対応に追われています。

「幸いなことに被害は最小限に抑えられ、12月からは本格的な収穫時期を迎えられそうです。自然相手の農業は気候によって収量も品質も異なるため、それを補うためにももっと経験を積み、勉強をしていきたいです」。

矢祭町のイチゴ農家では一番の若手でありながら、すでに篤農家としての頭角を表している松本さん。

農業を志す人にとって、真摯に農業と向き合うその姿勢は頼もしい存在になることでしょう。

農業は「ものづくり」。挑戦し続ける楽しさと難しさを実感

角田一希さん-福島県白河市

つのだ農園園主の角田さん

『つのだ農園』園主の角田一希さん

みちのくの玄関口として古来より有名な「白河の関」がある福島県白河市。歴史あるこの地で『つのだ農園』を営む角田一希さんは、130aもの広大なほ場でトマトのハウス栽培を行っています。
手掛けるトマトは大玉、中玉、小玉とバラエティーに富み、徹底した栽培管理のもとで美味しさを届けていています。

史跡「白河関跡」

白河関跡

そんな角田さんが農業を始めたのは11年前のこと。国や自治体の「新規就農者支援制度」による1年間の農業研修期間を経て、奥様の実家である農園の後継者として就農をしました。

「もともと農業短大出身で、農業の知識は少なからずあると自負していたのですが、実際にやってみると作物を育てる難しさを実感しましたね」と、話す角田さんは、結婚した当初、農機具メーカーでサラリーマンを続けながら休日に農業を手伝っていたそうです。
ところが、実際に農業に携わってみると、片手間にできることではないと、専業農家になることを決意しました。

「農業はものづくりです。天候や栽培管理によって品質は毎年変わります。いまだに分からないこともあり、義父や仲間のベテラン農家さんに教わることは尽きません」。

『つのだ農園』のトマトの糖度はなんと平均8度以上。
そのフレッシュな美味しさを求め、ハウスに隣接する直売所には近隣はもとより、遠方から足を運んでくださるお客様も多いそうです。

「父が培ってきた栽培技術をしっかり継承し、途切れさせないことが自分の役目。難しい面も多々ありますが、努力を惜しまず、技術を磨いていきたいですね」。

笑顔で将来を語る角田さん

「努力を惜しまず、技術を磨いていきたい」と、笑顔で語る角田さん

独立就農に大切なこと、それは販売計画を立てること

4年前、正式に農園を継いだ角田さんはより安定した経営を図るべく、コストの見直しに乗り出します。

「コスト削減の1つとして見直したのが修繕費です。ハウスの修理など、自分たちでできることは自分たちで行い、経費を少しでも抑えることでより安定した経営を目指しています」。

営農面でも尽力する角田さんに、新規就農者へのアドバイスを伺うと、「売り先を決めてから始めること」という答えが返ってきました。
何をどこに売るか、販売計画を明確にすることが大切と言葉を続けます。

「その土地にあった作物は何か、技術を習得するためにはどんなことが必要かなどももちろん大切ですが、売り先を決めてから就農することで長期的なビジョンを描くことができます。行政の就農支援などを上手に利用しながら、計画をしっかり立ててはいかがでしょう」。

平均8度以上の糖度にもなる『つのだ農園』のトマト

平均8度以上の糖度にもなる『つのだ農園』のトマト

家族を含め、現在8名のスタッフがトマト栽培に情熱を注ぐ『つのだ農園』。
真っ赤に実ったトマトの口いっぱいに広がるさわやかな甘さはまるでフルーツのよう。
この美味しさをより多くの人に届けるため、農園の代表者としての角田さんの挑戦はこれからも続きます。

今回ご紹介した若きファーマーが活躍する「福島県の県南エリア」では、新規就農者を支援する体制を幅広く整えています。
補助金申請や研修制度、営農計画など、これから農業を始めたいという方はぜひ、お問い合わせを。

みちのくの玄関口が、あなたの挑戦を待っています。

■問い合わせ■
福島県県南農林事務所 農業振興普及部 経営支援課
住所:〒961-0971 福島県白河市昭和町269番地(合同庁舎4階)
電話:0248-23-1565
県南農林事務所 農業振興普及部

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